prime videoで「FULL HOUSE 人生模様」を見ました。
オー・ヘンリーの短編小説5編を映画化した「FULL HOUSE 人生模様」をprime videoで見ました。
映画化は1952年とのことですが、
小説が書かれたのはもっと前でしょうから、出てくる自動車や服装はもっと古い時代のように感じます。
あの文豪ジョン・スタインペックがナレーターを努めているのにはちょっとびっくりです。
へー あんな雰囲気の人だったんだー。
・「警官と讃美歌」では
きちんとした服装のデブちょの老人はホームレスです。
寅さん映画に出てくる源公みたいにくっついくる子分に「刑務所は悪くはないぞ。寒くもないし、3度3度の食事もあるし」といっています。
悠然と高級レストランで食事をし、ワインを飲見ますが、実は一銭も持ってないと判り、つまみ出されます。
声をかけた街の女は、彼に「レイディーと言われた」と涙を流します。
ほろりとさせられるシーンです。
この街の女はあのソフィアローレンだそうです。
・「最後の一葉」
男に振られ、暴風雨の中を帰宅した彼女は生きる気力を失い、医者からも見放され「私は窓の外の枯葉が全て散ったら、死にます」と言います。
2階に住む前衛画家は医療費捻出するために、絵を画商に売りに行来ますが相手にされません。
翌朝窓の外の枯葉がたった1枚残っていました。
気力を取り戻した彼女は生きる気力をとり戻しました。
2階の画家は救急車で運ばれていきましたが、亡くなります。
その1枚の葉はその画家が壁に描いた絵でした。
そのほかには
・「クラリオン・コール新聞」
・「酋長の身代金」
・「賢者の贈り物」
とあります。
5編のショートストーリーをそれぞれ20分の映画に纏めているのですが、
どれも名人の古典落語を聞いているような感じです。
オー・ヘンリー自身も職を転々とし、刑務所に入ったりもしていたそうです。
奇才と言えるでしょうが、素晴らしい才能の持ち主だったようです。
そんな人生も有りかなと思えてきました。
元安川
懐かしい映画です。当時、劇場では間に休憩が入っての上映でした。
もちろん映画も良かったのですが、サウンドトラックが抜群でした。この映画の全ては「ナターシャのワルツ」に凝縮されています。その数分の映像と音楽を聴き見続けてきました。
アメリカでの高校時代、お小遣を貯めて初めて買ったLPが、「戦争と平和」のサウンドトラックでした。確か、5ドル95セントでした。
もう一度全編を見てみようかなと思っています。