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文化・芸術

2019年1月 3日 (木)

地域のアートイベントとゲロンパ

正月休みの間、iPadのアルバムを見ていたら、
半年くらい前に、友人から面白い写真が送られてきていた。


新潟の芸術祭に出品された作品をコピーしたのだというが、
田圃の畔に置かれた人の背の高さくらいある可愛いカエルの大きな口に
刈り取った草をいれて、堆肥を作るのだという。
面白い!

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私は本物を見てないから実際はどうなのか、上手く堆肥が作れるのかわからないが、そのコンセプトが面白い。

調べていくと、製作は2009年5月、製作者は大西治、雅子のご夫妻とのことだ。

ある友人は
「アートは日常の連続の中にこそあると思うのですが、まだまだ私の周りでは断絶があって、面白くありません。
余裕がないのですね。
広島の現代アーティストたちは、余裕のある面白いものをつくってはいるのですが、世の中の人の共感を得られていません。」
と嘆いていた。

展示した「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」のHPを見ると、
「過疎高齢化の進む日本有数の豪雪地・越後妻有(新潟県十日町市、津南町)を舞台に、2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭です。
農業を通して大地とかかわってきた「里山」の暮らしが今も豊かに残っている地域で、「人間は自然に内包される」を基本理念としたアートを道しるべに里山を巡る新しい旅は、アートによる地域づくりの先進事例として、国内外から注目を集めています。
2018年には約54万人の来場者数を記録し、経済効果や雇用・交流人口の拡大をもたらしています」
と書かれている。

かなりの歴史はあるんだ。
集客力もある。


広島には広島市立大学芸術学部もあり、3つの美術館もあり、ギャラリーもたくさんある。

このイベントの総合ディレクターは北川フラム 氏とのことだか、
イベントを起こすには、そうしたプロデューサーも必須の条件だろう。

広島にはポテンシャルはあるのだ。
平和をテーマにした
広島らしいアートイベントが起こることを、期待したい。


元安川

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2018年12月12日 (水)

20年前の年賀状を処分した

そろそろ年賀状を書く季節になった。
最近はメールで年賀状を書く人も増えてきている。
私も、例年、今年はどうしようかと迷う。
毎年、少しずつハガキの枚数を減らしているが、結局年賀はがきを出している。
昔は、書くといっても、元旦を過ぎてから、懸命に書いていたが、
今は裏表とパソコンで印刷していることもあって、年内に投函できるようになったいる。

毎年、いただく年賀状は400枚くらいはある。
いままでは、ファイルして、本棚に入れていたが、
膨大な量になったので、
今年は思い切って、スキャンしてパソコンに残し、はがきそのものは処分することにした。

年賀状をみていると、色々なことが思い出される。
この人とはあんなこともあったなとか、担当したプロジェクトは今はどうなったかなとか、
改めて読むだけでも楽しい。
20年前の年賀状となると、懐かしくもあるが、かなりの人は顔も思い出せなくなっている。
うーん。
喪中のはがきも、少しづつ増えているようだ。
寂しい。


年賀状をパソコンに移す作業も結構大変だ。

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パソコン、スキャナー、シュレッダーを揃えて、
年賀状をファイルからだして、テーブルの上置いてと・・・
滅多に使わないスキャナーはその使い方を忘れてしまっている。
シュレッダーした紙はすぐ箱から溢れてくる・・・
シュッレッダーに消えていく年賀状は、妙に寂しさを感じさせる。

石に刻まれた文字、紙に書かれた文字、パソコン、USBに残された文字、画像、
と色々あるが、
パソコン、USBに残された資料は消えるのが一番早いのだともいう。
何年後まで残っているのだろうか。
「削除」すれば、一瞬にして、消すことも可能だし・・・


さあ、
どうしようかな。


元安川

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2018年12月 4日 (火)

不思議なイベント ネット時代のイベント

不思議なイベント、ネット時代のイベント

友人の瀧口希望さんが、なんとも不思議なイベントを開いた。

東京 山手線田町駅から歩いて4〜5分、真新しいビルの1Fを貸し切って、
点描画、ハンドメイドのピアス、コント、書、服創り、靴磨き、ピアノの即興演奏、歌、フラクタルの理論を応用したCG・・・

入場料は無料、イヤリング等販売されているのは材料費程度の価格がつけられているが、LIVEのパーフォマンスは無料だ。
この日1日限り、12時〜19時までのちょっと不思議なイベントだ。
https://www.suki-bunkasai.site/#/

パンフレットには、
「大のおとなたちの「ひとつ・ヒトツ」が、
化学反応をおこす文化祭です」
「ひとつ・ヒトツの文化祭」は、デザイナー・イラストレーターの瀧口希望を主催として、2017 年に始まった活動です。
特技やすきなことを隠し持っている友だちに、その隠し持っているものを展示やパフォーマンスとして発表してもらおうというものです。
おとなになった私たちは、社会の中で生きながら、すこし素直な自分を忘れがち。
だけれど、この活動によって、出展するひとも、見に来てくれたひともそれぞれに、すきなことをするっていいなあと、自信を持ってもらえたら最高だと思っています。
文化祭は、そんなおとなたちの「すき」で埋め尽くされた、「すき」を大切にし続けるためのプラットフォームです」
とのことだ。

ちょっと分かりにくいが、要するに、
出品、出演して人達は、日頃の仕事のほかに、秘められたクリエーターとして活動をしている。
そんな活動の成果を見て欲しいということと、。
そんな活動をLIVEで、見たり聞いたりするのも面白い、楽しいですよということで、
こんな場を設定しましたということのようだ。

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会場には常時60〜70人はいる。
狭い会場は満室状態だ。
主催者の瀧口さんの知り合いの出品者、出品者の知り合い・・・と言った具合に、facebookやメールで誘われたのだろう。

玄人はだしの能力を持った人は沢山いる。
そうでない人も、このプロジェクトを契機に、
「誰でもがクリエーターだ」となる。
そんなチャンスを、瀧口さんは創りだしたというわけだ。

費用はどうしているのかわからないが、
こうした活動にはそれなりにお金がかかる、
「クリエーターを月額100円から支援するネットサービス」
という事業も生まれているようだ。

誰でもがクリエーターになれるイベントは、
ネット時代のイベントだとも言える。
広島でもやったらいい。

こんな活動をするグループが世界のあちこちで生まれ、
そして、それらがネットワークを作っていったら、
世界は楽しくなる!


元安川


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2018年12月 2日 (日)

洒落たPR誌

暮れが近づいたからというわけでもないだろうが、
最近いくつものPR誌が送られてくる。

中味も見ずにそのまんま捨ててしまうことが多いが、
これは、ラベルの美しさに惹かれて、透明の封筒を丁寧に開け、中のパンフレットも読んでしまった。

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ラベルは名刺サイズの白い紙に、シンプルな宛先と文字のバランスがなんとも美しい。
下の方には「*この宛先ラベルは容易に剥がせます。再生紙を使っています」
と書かれている。

靴のメーカー ecco の薄いPR誌には
「革から靴まで、進化を続けるものづくりの現場」として、
工場の中の様子の写真と、
ソール外周を象った革製の枠の中に、樹脂の骨組みが配された新技術のものだ。
この枠の中にフルイドフォルム製法で・・・」
等の説明の言葉が添えられている。

文章は翻訳だろうということと、専門用語が多いので、
その意味はよくわからないが、
なんとなく雰囲気は伝わる。

企業の姿勢がよく現れている。
こんなPR誌の作り方もあるのだろう。

元安川

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2018年11月30日 (金)

スケッチ散歩

スケッチの久しぶりに実家の裏山を散歩した。
山の木々がようやく赤くなり、散歩するには最適な環境になってきた。
天気は曇り晴れ、気温は17℃。

山の中腹、広場になったところで14〜5人の中年の女性たちが水彩画を描いていた。
絵のグループだろうか、
何故か、全員女性だ。
しかし、いい趣味だ。

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小学生の頃、こんな風にして水彩画を描いたことはあるが、以来絵を描くなんてことは全くなかった。

テレビのまち歩き番組では、
番組の終わり頃、スケッチを何枚か見せていたが、
これはこれでまったく違った趣きがある。

別の場所では、中年のおじさんが尺八を吹いていた。

年俸10億円とか、申告しなかった100億円とかがあるとかのことで、
テレビ、新聞は毎日大騒ぎしているが、
そんなこととはまったく関係なく、こうして絵を描いている人たちもいる。

面白い。

元安川

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2018年11月22日 (木)

「野外×アート×まちなか」のイベント

善福寺公園で開かれているイベント、
「野外×アート×まちなか ・トロールの森 2018」に行ってきた。
https://www.chuosen-rr.com/event/trollsinthepark/

2002年からスタートしているという国際野外アート展。
トロールとは、北欧に住む妖精のことだという。
展示されているアート作品を「トロール」に見立て、森で妖精が遊んでいる様子をイメージしている」
とのことだ。
「30組以上のアーティストが参加し、野外での作品展示のほか、日曜・祝日を中心に行われる身体表現やライブ、ワークショップなどの多彩なプログラムがあります」とのことだ。
プログラムを見ると空間展示、身体表現、展示、ライブ、公演等に分類されている。
個人、グループの参加があることはもちろん、大学の研究室等の参加もある。
多種多様だ。

人が行動すれば、「アート」になるし、
最近は外国人の住民も増えているから、彼らがやれば「国際的」イベントになるというわけだ
面白い。

現代版町内会のお祭りといったらいいのだろうか。
こんなコンセプトなら、どこでもできそうだ。


11月3日〜11月23日とかなり長期間だが、イベントの殆どは土休日にしか開かれないようで、この日は平日とあって、まったく閑散としていた。

いくつかの作品は、作って置かれたままになっている。

その1つ、
池の淵に、井戸が掘られているのだろうか?
まさか。
母子が夢中になって遊んでいる。

古い鉄の把手を押すと、水がでてきて、
竹を割って作られた樋を流れる。
「素麺流し」みたいだ。
樋の上には、小さな可愛いらしい水車がいくつも置かれ、
鴨らしき形をした水鳥が流れに逆らって泳いでいる。
幼児を連れた母親が懸命に水を汲み出している。
よく見れば、井戸は掘ったのではなく、池の水を組み上げ、池に流している。
面白い。
タイトルは「ガチャ・くるっ・水池」、空間展示に分類されている。

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大きな樹の枝に、絵馬がかけられていたりする。
森の妖精にお願いしたということだろうか。


このようなイベントなら、参加イベントが少しづつ増え、いずれ大きなイベントになるのだろう。
広島でもやったらいい。


元安川

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2018年11月18日 (日)

煙突を看板にした !?

広電に乗ると、車を運転している時とは全く違う景観に出会う。。

これ何?

最近は、配管等をむき出しの天井を多く見かけるが、
これは天井にある排気管が、煙突のように、そのまま建物の前面にまで伸びている。
銀色に光った直径20cmほどの太い管が1階から2本、2階から2本でてきて、小さな建物の前面を覆い隠すように立っている。
格好いい!
こんなの初めてみた。

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鉄骨や内部の設備配管をむき出しにしたような建築はパリのポンピドーセンターが有名だが、
街中の、こんな小さな建物で、それに似たような試みがされているのだ。

広電の的場町の電停で降り、
近寄ってみれば、「焼肉ジャンゴ」のお店。
通常、焼肉の網の上にある排気管をそのまま煙突のように外に出しているだけのことだ。
普通はそんなのは隠すが、隠さずに見せ、それをお店の看板にまでしてしまっている。
いい度胸だ。

私の友人は、はるか昔、焼肉の煙がまったく立たないからと、電気の焼肉プレートを使った焼肉店を開いたことがあるが、肉がパサパサになってしまい、不味いと不評を買い、そうそうに撤退してしまったと聞いたことがある。

それをこの店は、目障りであるはずの太い排気管を見事にお店のデザイン、シンボルにしてしまっているのだ。

素晴らしい。

元安川

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最近は、コーヒーの焙煎の匂いでも苦情がくるようですからね。
焼肉屋となる煙の処理は大変だと思います。
煙も匂いも消す設備が必要でしょうから、その設備を設置するスペースが屋上となれば、このような煙突になるのかもしれませんね。
でも、遠くからお店がわかる、良い目印にもなりますね。
昔に、内装でエアコンの配管などワザと丸出ししているお店には驚きましたが、今は普通になりましたね。

投稿: やんじ | 2018年11月19日 (月) 13時22分


やんじさま

コメント、ありがとうございます。

エッ、こんなお店があるの?
と、時々驚くことがありますが、
それが建物の外観であったり、内装であったり、料理であったり・・・
街を歩くのは楽しいですね。

投稿: 元安川 | 2018年11月19日 (月) 15時16分

2018年11月 2日 (金)

市民球場跡地で、市民フェスティバルを!

市民フェスティバルを!

所沢に住む友人に誘われ、
10月28日の土曜日、所沢の航空公園で開かれている市民フェスティバルに出かけた。
快晴、天気は最高、それにしても凄い人出だ。
隣接する航空公園駅からは人の波だ。


1911年、ここ所沢に「日本の航空発祥の地」として開かれたというが、
戦後米軍に接収され、返還された後、1978年航空記念公園として市民に解放されたという。
面積は約50haというから、市民球場の7〜8倍の広さである。

公園としてできてから40年も経つことで、木々も大きくなり、公園として様々の利用の仕方も整ってきている。

今回の市民フェスティバルもその1つだといえるが、
市民、行政のあらゆる団体の発表会会場のようでもある。

入場無料、
2日間で、市内、県内からの来場者は30万人を越えるとのことだ。


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最新の消防車、ごみ収集車が展示されていたり、
身障者、老人等の福祉団体がその活動PRしていたり、
ハワイアンを踊っていたり、
太鼓のグループが絶え間なく演奏していたり、
大きな紙でカルタ取りをしていたり、
グランドゴルフの教習会をしていたり
マウンテンバイクのデモをしていたり、
チンドン屋さんが演奏していたり、
植木屋さんが大きな木々を売っていたり、
税理士、弁護士の無料相談所があったり、
風船が配られていたり、
・・・・・
する。

あちこちで焼きそば、うどん、ハンバーグ、ホットドッグ・・・も売られている。
弁当を持ってこなくとも、そんなのを摘んでいれば、腹一杯になる。
それはそれでまた楽しいい。

市民の誰もが、主催者になることもできるし、単なるお客であることもできるといった感じだ。それぞれにユニホームを着ているから区別ができるが、脱いだらそれこそわからない。
全てのイベントが、普段の生活の一部という感じだ。
面白い!
楽しい!

こうしたビッグイベントもこれほど広い公園があってこそ開けるのだろう。
こうしたイベントが開けることで、この街、所沢が地域の中心になっているのだろうと思える。

広島も、市民球場跡地、グリーンアリーナ、中央公園、広島城まで含めた地区で、
こんな自由な市民、県民フェスティバルをやったらいい。

元安川

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2018年10月28日 (日)

並木通りに案山子 ?

新興住宅地の中にポツンと取り残されたようにある畑で「農作業をしている老夫婦?」
近寄ってみれば、案山子(かかし)ではないか。
上手く騙された。
我ながらおかしくなった。
よくできている。

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畑で椅子に座っているのも可笑しいといえば可笑しいが、
ここまでくると単なる案山子というより、一対の現代アートだ。

これまではロダンの「考える人」やミケランジェロの「ダビデ像」のように宗教的な作品が彫刻と見なされてきたが、
最近にあっては、草間彌生の水玉模様のカボチャだって、村上隆のフィギュアだって、素晴らしい作品として世界的に評価されている。

この案山子だって、生活に密着した彫刻といえるのではないだろうか。


割烹着を着たりしているから、雨に濡れて、しばらくすれば、風化してしまうのも、その儚さがいいといえばいえる。
後に残るのはYouTube等のネットの画像というのも面白い。

こんな案山子を集めて並木通りに展示したら面白そうだ。
並木通りは340mもあるという。

案山子をテーマにした作品を全国から募集し、「案山子グランプリ」を開催してもいい。

地元広島はアニメ「この世界の片隅に」の登場人物の案山子を作って応募したらどうだろう。
「案山子の並木道り」として有名になるかもしれない?

元安川

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2018年9月30日 (日)

シドニーオペラハウスのガイドブック

2007年、ウッツォンの設計したシドニーオペラハウスはピラミッドや万里の長城と一緒に世界遺産になった。
いまだに最も新しい建築として、その記録は破られていないという。

シドニーの街の最も景観の美しい岬に建っていることもあり、その存在感は圧倒的だ。
そんな有名な建築について、私が触れるまでもないことだと思っていたが、
オペラハウスで、せっかく来たのだからと買い求めた94ページほどのガイドブックに結構面いことがいくつも書いてあった。

シドニー市内には、このオペラハウスができる以前からオペラハウスはあったとのことだが、さらに大きなオペラハウスが欲しいということになり、
場所はどこにするか、設計をどうするか等様々に議論がされ、
結局建設予定地は現在建っている場所と決まり、世界中からの設計コンペを行うことにしたという。
当選したのは、当時全く無名の39歳のデンマークのウッツォンの案に決まったという。
ウッツォンの案はイメージスケッチということもあって、すんなりウッツォンに決まったわけではなく、審査員の1人であったサーリネンが強く押したからであるとのことだ。
サーリネンはニューヨークJFK空港のTWAビルの設計者として有名だが、丹下健三氏の設計した代々木競技場の設計のヒントを与えた人としても有名である。

設計が決まったのが1956年、
そこから幾多の困難に堕ちいるわけだが、
中でも一番の問題は、あの兜のような曲線を描いた外形はシェルの技術を使えばさして難しいことではないと思われていたが、計算尺を使って計算する時代にあっては、大中小様々の大きさの外形を作るのは容易ではないということが明らかになり、
それこそ計画が継続されるかどうかに直面したのだという。
その時、ウッツォンから「丸い球から切り出したような形にすれば、大きさに関係なく円形の外形ができるのではないか」という提案があり、建設を継続することができるようになったのだという。
確かにそうだ。

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直角で交わるのが常識の建築界にあって、曲線の形を作ることはかなり難しいようだ。
工事期間が大幅に延びただけでなく、予算は何回も変更され、
とうとうもうウッツォンには任せておけないということになり、
最後の頃には、顧問のような立場に追いやられたことから、ウッツォンは辞任して国に帰ってしまったという。

何しろ工事費は当初予算700万ドルだったものが、竣工時には1億200万ドルと14.5倍となってしまっている。
延びに延びた工事期間はオペラハウス工事のため既存施設が解体された時から計算すると、着工1958年、竣工1975年と、なんと17年もかかっている。
その工期の長さ、予算オーバーの額の桁外れの大きさは、現代建築にあってはありえない話だ。

丹下健三氏の設計の代々木の国立競技場は予算の3倍かかったと大騒ぎになったといわれていたが、そんなのは可愛いいもんだとすら思えてくる。

当初計画ではコンサート、オペラのための大ホール3000~3500席だったのが、
完成した時には大ホールは2679席と大幅に縮小されただけでなく、大ホールではオペラを演ずることもできなくなってなっているそうだ。

設計者が生きてる間に、設計した建物が世界遺産になったのは史上初めての人だという。
結果として、ウッツォンは極めて幸せな建築家となったということだ。

ここで忘れてならないのは、こんなとてつもないプロジェクトを作ろうと決断したのは時の首相ジョン・ジョセフ・カールだという。
彼はこうなることをイメージしていたのだろうか。

元安川

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形が奇抜なだけで、オペラホールを作る目的なのにそれができないホールとなったのは、建築としては失敗になるのではないでしょうか?
東京オリンピックのために新築される国立競技場の最初のコンペに合格した案を、強引に建築したとしたら同じようになったのでしょうか。

投稿: やんじ | 2018年10月 2日 (火) 05時07分


やんじさま

当初想定した「3000人を超える規模の収容人員のオペラハウス」
という目的が実現でなかったから失敗だ。
というのか、
「世界遺産に登録された」から大成功だというのか、
面白い議論ですね。

どうも今のシドニーの人たちは「3000人を超える規模の収容人員のオペラハウス」を作るなんて目的はすっかり忘れてしまっているようでした。

投稿: 元安川 | 2018年10月 2日 (火) 13時54分

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