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科学・技術

2018年5月10日 (木)

家庭の太陽光発電160万世帯分、700万キロワットが宙に!

5月6日の日経新聞朝刊に
「一般家庭の屋根で発電する電気は、2019年以降、余った電気を高く買ってもらえる10年間の期限が切れ始め、23年までに160万世帯が発電する大量の電力、計700万キロワットが買い手を失う恐れがある。
電力会社は買い取り義務がなくなるため、余った電力は無償で電力会社に提供するようになるか、買い取り価格は、2001年には48円であったが、10円以下と従来の5分の1程度になるだろう。
家庭の選択肢は、
無償で電力会社に渡すか、
5分の1の価格で、売電を続けるか、
余った電力を蓄電したり、近隣で融通したりする電力の地産地消をすすめるかだ。
家庭が地域の電気生産者になることも期待される」
というような趣旨のことが書かれていた。

エーッ!
「家庭の太陽光発電160万世帯分、700万キロワットが買い手を失う」
って、どういうこと?

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これからは、原発のような大規模発電でなく、小規模な発電のネットワークシステムの構築を目指すというのが理想だろうが、
それにしても、家庭で発電する電力は、無償、あるいは5分の1程度でしか購入しないというというのは、いささか無責任ではないだろうか。
と思い、
こうしたことに詳しい友人に聞いてみた。


友人は
「2019年というのは、固定買取制度が始まった2009年に契約した家庭の場合で、
我が家は2011年の契約なので、2021年までが契約期間ですが、
既に売り先も中国電力ではありませんし、
今のようにべらぼうな価格でいつまでも売れるとは思っていませんが、
どういう状況になっても売り先はあると思います。

要は自由化がどの程度進むかによりますが、
今でも、売り先は大手電力会社ばかりではありませんし、
既に、自然発電の電力しか売らない電力会社も何社か出てきていますし、
そうしたところは、太陽光発電などの電力を買うわけです。

更に、これ以上の進歩は見込めないと言われていた蓄電池も、
今、最も大手である日産の子会社が400万円で売っているもの以上の容量のものを
テスラは60万円で販売し始めています。

EVのバッテリーも数年で劣化して結局高価なものになると言われていましたが、
5年以上使った我が家のEVのバッテリーは1%の劣化もありません。

おそらく高価買取がなくなったとしても、関連機器の値下がりにより、
自家消費設備としても元は取れるようになるのではないでしょうか。
送電網の自由化さえ行われれば、別に電力会社を通さなくても、
直接どこかに電力を売ることも可能になるかも知れません。

技術的にも経済的にも何の不安要素もありませんが、
あとは政治が邪魔しないことを祈るばかりでしょうか」
と教えてくれた。

ネットでみると
「2014年時点での、国の試算による発電コストは、太陽光発電が1kWhあたり約30円、石油を使った火力発電が約30円以上です。
原子力の発電コストは、10.1円程度です」
といっていたようだ。

しかし、今や
再生エネルギーのコストは、石油を使ってのコスト30円以下はほぼクリアし、
原発コスト10円以下になることの可能性すらでてきている。
それだけでなく、新しいビジネス、生活スタイルを生み出そうともしているのだ。

再生エネルギーの可能性に、私も期待したい。

追記
友人からさらに
「ついでに補足しておきますと、家庭用の自家消費に限っていえば、
7年前に設置し、2011年当時でも高めだった国産のソーラーパネルですら、
保証期間の20年で壊れたとして、発電コストはキロワット時あたり11円でしたし、
昨年の米エネルギー省(DOE)の発表では、
太陽光発電コストの基準となるカンザスシティにおけるキロワット時あたりの発電コストは6セントであり、
このコストにはデベロッパーの利益も含まれ、逆に政府の補助金や優遇税制によるメリットは含まれていませんでした。
つまり政治を考慮しない純粋に経済的なコストであり、地域によっては、これ以下だということです」
とのこともいわれていた。

つまり、現在の技術をもってすれば、
太陽光発電のコストは、
すでに原発の発電コストといわれる10.1円もクリアしているだろうということのようだ。


元安川

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要するに太陽光発電の買取り価格は5分の1が適正価格になったということですね。早く設置した人たちは5倍儲けていたということですよね。これからは売電は薄利で自家消費分は電力会社の半額で電気が使えるということのようなので決して悪い話しではないですよね。

投稿: パネリスト | 2018年5月10日 (木) 09時04分


パネリストさま

太陽光発電がきっかけになって、
原発に代わる新しい電力システムができると、いいですね。

投稿: 元安川 | 2018年5月10日 (木) 10時00分


カルフォルニア州は、
全ての新築住宅に太陽光パネルの設置を義務つけるそうです。
そのため住宅価格が110万円/戸くらい高くなるそうです。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-05-09/P8H6ZL6VDKHS01
義務化するとは凄いですね。
日本もそのくらいのことをしたらいいかもしれませんね。

投稿: 元安川 | 2018年5月10日 (木) 15時45分


そもそもは原発の発電コストと言うものは膨大な政府の補助金も災害時の補償も廃業の費用もほとんど考慮されてないインチキなものです。ちゃんと計算すればこれほど高い電源はないでしょう。

投稿: 反原発 | 2018年5月10日 (木) 21時06分


反原発さま

原発の電力計算方式といい、
モリカケ問題といい、
政府、お国はなんでこんなにウソばっかり言うのでしょうか。

投稿: 元安川 | 2018年5月11日 (金) 08時22分

2018年2月28日 (水)

アイススケートの原理=こんなことも分からない人類

日本国政府は未確認飛行物体(UFO)について「政府としては存在を確認したことはない」とする答弁書を閣議決定したと報じられていますが、UFOどころか、冬季オリンピックで世界中の人が注視していたアイススケートが、どうして氷の上の滑るのか、その原理すらよくは分かっていません。

https://youtu.be/nTehXdgRhck?t=28s

最近まで信じられていたことは、圧力や摩擦などで氷が溶けて接触面が水になることで潤滑する=滑る、というものでした。

しかし、マイナス20度以下にもなる場所=圧力を加えても氷が溶けない場所でも、ソリは滑りますし、重くなる=圧力を上げたからといって良く滑るようになる、ということはありません。

あるいは摩擦熱で氷が溶ける、と過程すると、表面が溶けた瞬間に摩擦熱は減ることになりますし、スケートの接触面を平らにすればするほど摩擦は減りますが、そのために滑り難くなることはなく、むしろ逆の結果となります。

そして、これらに対して、最近になって出てきたのが凝着説であり、氷という水素結合で構成された分子にはかなり隙間があり、そのために氷そのものが滑り易い結晶の塊であり、その結晶の方向も重要である、とするものです。

この理論に基づいて作られたのが、長野オリンピックの時に登場した「氷筍リンク」です。この氷筍リンクでは、通常のリンクと比較して26%も摩擦が少なく、その結果、スピードスケートのタイムが大幅に縮まる事が立証されましたが、スケートというのは滑ればいいというものでもなく、氷筍リンクは問題も多くあったようです。

一方で、より滑るものを作るアイススケートとは逆に、滑らないタイヤ=冬用タイヤでも、色々な説明が行われてきました。

その説明の中には、今では否定されているものもありますし、よく考えると矛盾していることもあるのですが、社会では、何より重要なのは、原理ではなく、現実に滑らないことです。

医療行為などでも、作用機序=どうしてその薬が効くのかという説明には首を傾げるものも多くありますが、説明がどうあれ、治ることが一番です。

あるいは、「後医は名医」とか「ふぐの名医は山にいる」というように、患者が医師や治療に関して間違った評価をしていることは多くありますし、コンピュータなどのトラブルで、ユーザーが考えている原因=こうしたらこうなった、ということの多くも間違いですが、理屈はどうあれ治れば良いとも考えられます。

先日も論文の査読をする知人が「論文で都合の良いデータを集めていることは良くある」と言っていましたが、その理論がいくら正しくても現実というのは非常に複雑で様々な要素が絡むため、それを実証するのは極めて難しいことも多く、逆に簡単に納得できるような説明には眉唾なものも多くあります。

アイススケートがどうして滑るのか、こんな単純なことすら、人類が正解を得るには長い期間を要します。そして、その間、間違った説明をし、それでも氷の上で滑る技術、滑らない技術は磨いているわけです。

現実は、深く考えれば考えるほど、分からなくなるものです。STAP論文で行われたように部分的なことで全体を否定するのは間違いだと思いますし、一部が分かったくらいで全体が分かった気になるのも間違っています。

未だに、人類は風邪を治す薬すら作れないのだと、今更ながらに思うわけです。

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考えされられる記事ですね。

私も氷の上で滑るのは、一瞬氷がとけるからだと思っていました。
それが否定されたら、一気に何が何だかわからなくなってしまったというのも、面白ですね。

金正恩とトランプさんの駆け引きも、
色々なことがいわれていますが、
本当のことは、本人もわかっていないのでしょうね。
これはかなりヤバイですね。

投稿: ろだん | 2018年2月28日 (水) 15時13分


ろだんさん

悪意がなくても、専門家が素人に専門的なことを話そうとする場合、正確に説明するのが難しかったり時間がかかり過ぎて、正しいことより相手が納得し易い説明をすることがあり、医師が患者に行う説明にもその類がよくあります。

トランプ大統領にしても金正恩委員長にしても報道されている程、浅はかではないと思います。大統領選挙で行われたテレビ討論会もライブで見ましたが、日本の多くの政治家とは次元の違う高いレベルでの議論だと感じましたし、北朝鮮も良し悪しは別にして、経済力も国の規模も軍事力も桁違いの米国と渡り合っているのが現実です。裏の裏、更にその裏もあると思いますが、他人の思惑をいくら考えても仕方なく、要は自分自身の考えだとも思います。

投稿: 工場長 | 2018年2月28日 (水) 20時36分


氷って、凍ったのを取り出した時にはザラザラしてますよね。ツルツルするのは表面が溶けて水の膜ができた時ですね。
アイススケートのリンクも、何十年も前に滑った基町のアリーナのリンクの表面もザラザラしていたと、古く遠い記憶にあります。
もし氷の表面がとんがった点々でまた壊れやすいなら、摩擦は少なくなるのではと思います。
そういえば、麻酔がなぜ効くのかもわかってないそうですね。

投稿: やんじ | 2018年3月 1日 (木) 05時04分


やんじさん

そうですね。医学でも色々なことがわかればわかるほど、メカニズム(理屈)より疫学的な統計(結果)の方が重視される傾向が強くなっているようです。

人間の場合は、人体実験ができないこともあり、動物実験での検証も限界がありますから、ネズミで猛毒とされたダイオキシンも人間にとってはそこまで強い毒性はなかったり、処方薬でも治験を経て承認されるものの現場では「効かない」ということが広く知られる薬もあったり、副作用も発売から何十年も経ち、スイッチOTCになるほど誰でもが知っているような薬ですら、重篤な副作用が追加される場合があります。
ですから「新薬で副作用がない」というのは単に「副作用が分かっていない」場合が大半です。

投稿: 工場長 | 2018年3月 1日 (木) 15時31分

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