「核兵器と遊園地」と大阪都市博
オリンピックが佳境を迎えた8月5日に、東京都のコロナ感染者は5042人と発表されました。
驚きの数字です。
どこにも出かけるわけにもいかず、本だなに積んであった泉真也氏著の「核兵器と遊園地」という本を見つけ、読みました。
発行は1988年 徳間書店発行とのことですからと、バブル最盛期の頃に書かれた本です。
大阪万博の東芝IHI館のプロデューサー、沖縄海洋博の政府出展館のプロデューサー・・・を務めてこられた方のようです。
2025年に開かれる予定の2回目の「大阪万博」にも関係しているようです。
「核兵器と遊園地」とはどこで繋がりがあるのかちょっと不思議でもありましたが、
アメリカが20世紀の世界のあり方を決めるほどのことをしたのは「核兵器とディズニーランド」だというのです。
万博、五輪のようなグローバル・イベント、そしてディズニーランドを可能にするのはたった一つ「世界が平和であること」だというのです。
この本を書かれた頃は、まだ泉真也氏も誰も経験されていなかったと思いますが、
今回のコロナ禍を経験するとパンデミックが発令されるような世界的流行性疾患が起こっても開催は難しいでしょうし
さらにGAFAMに代表されるスマホ、デジタル化の世界をみると、今こそとてつもないパラダイムシフトが起こっていることを感じます。
そして泉真也氏は素朴に
「万国博覧会というのはおかしい。
20世紀は国家の時代であったが、これからは「都市のネットワーク」の時代なのだから、
「万都市博」というべきだ」といっています。
確かに「大阪都市博」とかにする方がいいですね。
2025年の大阪万博の開催が決まっているそうです。
オリンピックも主催は東京都だとされているのですが、
テレビでは、サッカーにしても、野球にしても、スケートボードにしても「日本が勝ちました!」と叫んでいます。
国別対抗戦になってしまっています。
五輪憲章では「IOCと組織委は国ごとの世界ランキングを作成してはならない」と定めているのだそうですが、NOCの発表だからいいのだと言っているそうです。
SNSでは相手国の選手への誹謗中傷が多いのだそうです。
古い本を読むのもまた面白いもんです。
実際に実務をされてこられた方が、初めて書かれた本だそうですが、
色々考えさせられもします。
元安川
核施設を持つ国ほど危険な国になるのでしょうね。