テレビで、ウクライナ関連のニュースが取り上げられない日はありません。
防衛省の防衛研究所の研究者、防衛省の元高官、あちこちの大学教授等が様々にそれぞれ視点から発言しています。
誰もが「この戦いの停戦、終結は見えない。戦いは長期化するだろう」と言っています。
もう亡くなられた高坂正嶤氏 京都大学教授のベトナム戦争の悲惨な泥沼に陥っている真っ只中で書かれた1968年発行「世界地図の中で考える」を読みました。
それがめちゃ面白く、示唆に富んでいるのです。
べトナム戦争は1955年に始まり、南ベトナム政権が壊滅し、アメリカがベトナムから撤退する1975年まで続きました。
高坂氏は、圧倒的パワーをもつアメリカがほとんど戦力を持たないベトナムになぜ苦戦しているのかについて書いているだけでなく、その結果についても予測しています。
ホーチミンの北ベトナムは中国、ロシアから武器等の支援を受け、ゲリラ戦で戦っていました。
アメリカは圧倒的戦力を持ち、それを世界最高の頭脳を持つと言われるマクナマラ氏が戦略を組み立て、絶対の自信を持って戦いを始めたのに、なんと11年間も戦いながら、勝利することができなかったのです。
アメリカはアメリカが共産主義の国となることを恐れ、戦争に突き進んでいったようです。
現在のロシア✖️ウクライナの戦いをみてみると、
ロシアのプーチン大統領が、かっての栄光のソ連を復活を目指し、ウクライナに巣食うネオナチを壊滅を目指して、ウクライナに侵攻していったようです。
ウクライナは戦意も高く、ロシアに対しゲリラ戦とも言える戦い方をしています。
そしてEU諸国、アメリカはウクライナに武器等を支援しているます。
その構図は、アメリカとロシアの立ち位置が逆になているだけともいえそうです。
とすれば、結果は自ずと見えているくるはずです。
第2次大戦、そしてベトナムから撤退するアメリカ、イラク戦争、そしてロシアのウクライナ侵攻に至るまで「戦争に勝つ、相手を壊滅させるまで戦う」という戦いから、
いまだに抜け出せていないようです。
現代にあっては、戦いの状況も、悲惨さも、誰でもがメディアがどう動こうと、SNS等で直接知ることができるようになりました。
人が直接前線に出て殺し合わなくとも、ドローン等で、敵の艦船、戦車を破壊することもできる時代になっています。
第2次世界大戦の頃と言わなくとも、つい昨日までの戦いのあり方と、今では全く異なった、別次元の戦い方になっているようです。
プーチン大統領はそうした戦い方の変化を理解していないように思えます。
この「世界地図の中で考える」を読むと
現代にあっても戦いを終結させることの難しさを感じます。
それと共に国家間の戦うことの虚しさをあらためて感じます。
こんな時こそ、
ウクライナ✖️ロシアの戦いの第3者である日本の出番だといえそうです。
この原爆の被害を受け、憲法9条をもつ日本こそが、
核廃絶、そして平和の大切を訴え、ロシア✖️ウクライナの戦いを終結させることができる立場にあるのではないでしょうか。
日本があの「3方1両損の大岡裁き」のようなことはできないものでしょうか。
例えば、
ロシアの占領しているクリミア半島と東部2州は独立国として認める。
ウクライナと独立した新しい国の復興費用として、日本を中心とした国連が3兆円?の支援金を負担する。
さらに今回の戦いを支援した国は、その支援額相当金額を復興支援として提供する。
なんてことも考えられませんでしょうか。
日本に、
こうした停戦のヴィジョンが提案できる政治家が求められているのではないでしょうか。
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元安川
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