ベヒシュタインの響き 〜浄善寺 ミロスラフ・セケラ公演より〜
樹齢600年とも言われる大銀杏で知られる浄善寺。反響や外部からの音が皆無という特異な音響空間である山奥の寺の本堂で、わずか数十名のためだけに演奏されたのは、ピアノ製造の黄金期に生み出された1903年製のベヒシュタイン・グランドピアノです。
演奏者は、アカデミー賞受賞映画『アマデウス』で神童モーツァルトの幼少期を演じた世界的ピアニスト、ミロスラフ・セケラ氏。プログラムを見ただけでは違和感のあったハイドン、ヤナーチェク、シベリウス、ショパン、そしてアンコールのノクターンへと至る構成は完璧なものでした。卓越した技巧と豊かな表現力で余すところなく引き出されたベヒシュタインの美しく迫力ある音色、そしてそれぞれの楽曲の最後の音が消え完全な無音になった瞬間に押し寄せる緊張感と感動は、言葉で表しきれないものでした。2000人の魂を揺さぶる演奏が僅か数十人の心を震わせます。
リサイタルを終えて外に出ると、葉を落とした大銀杏が暗闇の中でライトアップされており、その視覚的な美しさと音楽の余韻が相まって、感動が一晩中続きました。最近、音楽を作って遊んでいますが、同じ音楽でも、単に心地良い、だけではなく、魂を揺さぶられる、これが芸術なのだと思い知らされました。
松田泰夫 with AI
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