「成瀬は天下を取りにいく」
久しぶりにTSUTAYAに寄ったら
「本屋大賞受賞作」大きな帯の貼られた本が山積みになっていました。
「成瀬は天下を取りにいく」「成瀬は信じた道をいく」
の2冊も並んで山積みになっています。
芥川賞とか直木賞とかとは違い、
「全国書店員が選んだ いちばん! 売りたい本」とのキャッチコピーが
帯に書かれています。
私は2冊目の「成瀬は信じた道をいく」が、私の生き方とよく似ている
ような気がしましたので、こっちを買いました。
話は、琵琶湖に面した町に住む中2の女の子2人が、西武百貨店大津店の
閉鎖は寂しいからと、閉鎖日の8月31日までの1ヶ月間、毎日カウントダウン表示
の脇に西武ライオンズのユニホームを着て立つのです。
それも17時15分からの地元のテレビ局びわテレの番組ぐるりんワイドに映るように、
毎日チラッと映るだけなのですが、ともかく立つのです。
成瀬あかりさんは男言葉を話し、記憶力がメチャいいのだそうです。
無視されようが、変な奴の思われようが、我が道をいくとして、中2の夏を
捧げるとして、デパートの横に立つのです。
もう1人の女の子島崎みゆきさんは作者だろうと思いますが、なんとなく
このヘンテコリンな成瀬あかりさんに付き合って行くのです。
2人とも地元の進学校の膳所高校に進学しますが、
成瀬あかりさんは高校の入学式にスキンヘッドにしたのは、大学を卒業するときに
髪の毛が35cmになるかどうか知りたかったからだというのです。
高校にはってからは、びわ湖観光大使に応募し、当選すると、M!ーグランプリにも
応募したりと大忙しです。
百人一首の大会を契機に、出会った成瀬あかりさんを好きになる広島の高校生もいる
とのことですから世の中おかしなもんです。
成瀬あかりさんは京都大学に合格するとも書かれています。
そして200歳まで生きるのだとも言っています。
ともかくメチャクチャ明るく、前向きなのです。
実在する施設、環境を舞台に、
まさに本のタイトル「成瀬は信じた道をいく」の展開です。
成瀬あかりさんは全てやりたいことをやるです。
漫画を読んでいるような世界です。
びっくりするのは、今年の都知事選に立候補して、5位15万票も取った
長い髪の安野貴博さん33歳の人生とそっくりです。
成瀬あかりさんは天下を取るのでしょうか?
そして安野貴博さんは天下を取るのでしょうか?
天下って何処にあるのでしょうか???
元安川
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