「ののあおやま&クラス青山」と有効空地
先日「ののあおやま&クラス青山」をちらっと見てきました。
青山通りからワンブロック入ったところにできたプロジェクトですが、
よくで
都営アパートと周辺のビル、マンション群を集めて一つのコンセプトに基づいて再開発した
プロジェクトだと言えるかと思いますが、
青山3丁目アパートがあった敷地には、地上20階、高さ70m、総戸数302戸の都営の賃貸住宅を
建て、 保育園や児童館も併設し、家賃は5~6万円くらいだそうです。
かたや三井不動産等が進める「クラス青山」は229戸で、家賃は、専有面積38㎡の1LDKの部屋
でも31万2,000円で、家賃100万円を超える部屋も珍しくないとのことです。
コンシェルジュがサービスを提供するラウンジには、プライベートサロン、フィットネスルーム、
ルーフトップテラスなどの豪華な設備があり、広さ100㎡を超える部屋も複数用意されています、
とのことです。
所得が数十倍も違う人が同じような環境に住んで大丈夫でしょうかという問題も
指摘されているようですが、
私が興味を惹かれるのは、別々に建つ2棟の2つの敷地には建築面積の数倍はあろうかという
素晴らしい庭園というか公園があることです。
都心にこんなに広い公園が突如出現したのです。
その一部にはおしゃれな滑り台、ブランコが置かれていますが、私が行った時には誰も
使っていませんでした。
こうした住む人の問題があるだろうことについては、計画段階から分かっていることであり、
それぞれ何か考えがあって進めたことでしょうから、そうした理由はいずれ説明はされることと
思います。
私が一番の興味を惹かれたのは、この広大な素晴らしい庭園、公園部分です。
公簿上は2つだろうと思われるこの空地は「有効空地」と称しているようです。
今までそんな名称の空地、庭園があることは聞いたことがありません。
日本で一番厄介な土地の所有権はいじっていないようです。
「無駄空地」ではないことは確かですが、
誰が「有効空地」何んて便利な言葉を発明したか知りませんが、
世の中には頭のいい人がいるもんです。
「公開空地」とどのように違うのかもよくわかりませんが、
しかし相当数の建物をまとめて建物を建て、空いた敷地を1つの公園、庭園化するコンセプトは、
友人の提案している各棟、各戸の塀を取り払い庭園の共有化をすることとほとんど同じです。
見返りに容積率、高さ制限を緩和するのもいいアイデアだと思います。
広島の都心でも「有効空地」という概念をもっと積極的に取り入れ、進めたらいいと思います。
広島駅北口の開発でも検討すべきでしたね。
「有効空地」はSDGsの素晴らしい対応策の一つと考えられます。
元安川
日本では食糧危機は乗り切れますかね。
それに人口減少もありますし。