水素+ロータリーエンジン+EVは?
先日の日経新聞に
「水素を使ってのロータリーエンジンをEVの発電機にするというモデルをマツダが開発した」
との記事が載っていました。
バッテリーを使ってのEVより安いということが条件でしょうが、
面白いアイデアだと思いますが、いかがでしょうか。
とのことを友人にお聞きしましたら、
数回の議論あと、最近友人から下記のような返事をいただきました
*****
水素エネルギーによる自動車への利用についての議論では、殆んど語られていない、極めて重要な欠点が存在します。その一つが、水素の取り扱いの難しさと、水素充填ステーションの限定性です。
電気どころか、水素はガソリン以上に取り扱いが難しく、特殊な水素ステーションでしか充填できません。
現状でもガソリンスタンドは減少の一途を辿っていますが、水素ステーションの設置にはガソリンスタンドの数倍のコストがかかるという事実があります。
また、多くの人々が、水素の充填時間が短いという点をEV(電気自動車)に対するメリットと思い込んでいますが、これも大きな誤りです。
水素の充填は確かに数分で終わりますが、その前後には水素を圧縮し冷却する必要があります。これにより、一つのステーションが一時間に充填できる車両はせいぜい2〜4台程度に限定されてしまいます。
それだけでなく、この充填プロセスだけでも消費するエネルギーは、一台のEVを満充電させるのに必要な電力と同じ、もしくはそれ以上となります。
つまり、水素の生成から貯蔵、運搬に至るまでに既に大量のエネルギーを消費し、さらに充填という最終工程だけでもガソリンやEVと比較すると膨大なエネルギーを必要とします。
仮に水素の生成や運搬や貯蔵が無料だとしても、現在の技術水準では、それを自動車の駆動エネルギーとして使用するメリットはないと言えます。
この事実を考慮すると、トヨタがEV より水素自動車の開発に注力している真の目的は、
これまでもブログに書いて来たと思いますが、政府の補助金を活用し、
電気自動車の普及を遅らせるため、という結論に至るのは必然と言えるでしょう。
*****
水素+ロータリーエンジン+EV
というコンセプトは絶望的だといえそうです。
広島の宝というだけでなく、世界の宝とも言えるロタリーエンジン
を生かす技術はありませんかねー・・・・・
元安川
ロータリーエンジンは自動車の駆動装置としては極めてハードルが高いと思いますが、広島市では秋葉市政下で下水道を使った発電でロータリーエンジンを使う技術を開発していました。こうした利用には可能性があると思います。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/18372.pdf
工場長様
下水道でのロータリーエンジンを使用するなんて、素晴らしいことですね。
広島市はこの技術を全国に広めてほしいですね。
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ロータリーエンジンは自動車の駆動装置としては極めてハードルが高いと思いますが、広島市では秋葉市政下で下水道を使った発電でロータリーエンジンを使う技術を開発していました。こうした利用には可能性があると思います。
https://www.pref.hiroshima.lg.jp/uploaded/attachment/18372.pdf
投稿: 工場長 | 2023年8月 6日 (日) 16時51分
工場長様
下水道でのロータリーエンジンを使用するなんて、素晴らしいことですね。
広島市はこの技術を全国に広めてほしいですね。
投稿: 元安川 | 2023年8月 9日 (水) 11時22分