「加藤友三郎没後100年記念シンポジウム」に思う
8月26日、前市長秋葉忠利さんが中心になって進めていただいた「加藤友三郎没後100年記念シンポジウム」が、
広島大学病院YHRPミュージアムを会場に開かれました。
郷土の偉人加藤友三郎の銅像は市内に2つもありますが、それすら知らない人が殆どのようですが、
シンポジュウムの当日の様子は、編集が済み次第YouTubeに載せる予定だそうです。
加藤友三郎氏は2021年 ワシントンで日米英3国の軍縮条約を締結しました。
記念講演では工藤美知寿氏は
「加藤がもう少し長生きをしていたら、加藤の思想が継承されていたら、太平洋戦争は違う流れになったと思われる」と発言されていました。
ロシアによるウクライナ侵攻がある時代に、
シンポジュームは平和都市広島らしい、価値あるシンポジュームだったと思います。
シンポジュームではパネリストから様々視点からの発言もありました。
発言をお聞きしながら、私なりに色々考えされました。
軍事予算を金額、率で検討しますと、なかなか面白いことが見えてきます。
シンポジュームではあまりきちんとは触れられていませんでしたが、
ワシントン条約が締結された頃の日本の国家予算がいくらかは分かりませんが、
その時の防衛予算は国家予算の51%だったそうです。
加藤友三郎全権には「これ以上増額したら、国家が破綻する」という思いがあったと思われます。
色々計算方式はあると思いますが、
GDP比では1.24%といっていますが,
今年の国家予算は114兆円で、防衛予算は6.4兆円だそうですから、6.3%になります。
世界各国と比べるのは、いささか曖昧になりますが、
額では10位だそうで、率では50位くらいになるそうです。
こうしてみると、アフリカ各国や軍事政権の国や北朝鮮にあっては、
戦前の日本がそうであったように、国家予算の過半が軍事予算に占めてられているだろうことが伺えます。
フランシス・フクヤマ氏は
「ロシアのウクライナ侵攻は19世紀的発想だ」といっているそうです。
それだけに今回のシンポジュームは大きな価値があったように思います。
この100年くらいの間に、世界はDX時代になり、GAFAMに象徴されるように大きく変わりましたが、
今の世界の状況を見ると、全く変わっていないようにも思えます。
いずれにしろ、
秋葉前市長のいうように、日本の防衛省は防災省に、早急に衣替えすべき時なのだろうと思います。
元安川
敗者様
「負けるが勝ち」
ということですか?
喧嘩にしても、戦争にしても、
やれば、双方にとって得になることは何もないことは確かですね。
日本は戦争に負けたことで、
アメリカから今の憲法を押し付けられたという人は多いようです。
でもそれによって、日本はこの73年間平和に暮らしてこられたとも言えます。
戦争を避けられたこととどちらが良かったのでしょうか?