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2023年5月29日 (月)

友人からのメール

友人から下記のようなメールいただきました。

ちょっと不思議な、考えさせられる内容のメールです。

 

*****

 

先進国でも途上国でも、今の世界で、日本ほど進歩していない国はないだろうと感じています。

そして、それは、様々なデータでも裏付けられ、このコロナ禍で日本人にもある程度は認識されるようになりました。

一方で、AI技術の進化は目覚ましく、その象徴とも言えるChatGPTは、昨日獲得した情報が今日には陳腐化しているほどの速さで進化しています。

その勢いを見ていると、既にシンギュラリティ、つまり人工知能が人間を超越する点に達しているのかも知れないとすら思います。

私には、それほど人工知能が進化したというより、人間の思考はその程度でしかなかった、と思えています。

 

実は、私自身は昔から、人間だけでなく、地球の生態系そのものに対する絶望感を抱いています。

(子どもの頃から病弱で誰もが成人しないと思っていたせいかも知れませんが)

 

私の長男が小学一年生の時、まだインターネットが黎明期だったころですが、彼の描いた「バッタがきたよ」という絵日記がインターネット上で話題となりました。

それはコロンビア大学の教材としても取り上げられ、日本国内の各メディアでも紹介されました。

その後、彼は新たな物語を書き始めましたが、それは途中で中断してしまいました。

 

その物語はアニメ「ドラゴンボール」風に描かれたもので、生物の進化の物語を描いていました。

地球に最初に誕生したベジット(植物)は、水と光と空気からエネルギーを得て穏やかに暮らしていました。

しかし、十分な水と光がある一方で、空気成分の一つでありエネルギー源となる二酸化炭素が減り続けました。

その結果、ベジットは、酸素を使って二酸化炭素を作るドブー(動物)を生み出すことになります。

しかし、ドブーは設計ミスからエネルギーを適切に作り出せず、お互いを食べるという非常に凶暴な存在となりました。

と続きますが、彼は書きながら物語の終わりを思いつかないまま中断したのだと思います。

 

私たち人間は、このような殺し合いを必要とする生態系の中で、宗教などを通じてその矛盾を納得させようとしました。

しかし、私はこの生態系そのものが根本的に間違いであり、失敗作であると思っています。

 

つまり、私の本音は、現在の生態系そのものが持続可能なものではなく、本質的に間違った設計、失敗作であるということです。

日本人は道徳の教えとして「食事をする時には命を頂く」と習います。

しかし、これは、自分の生存のために他者を殺すということです。これほど残酷な事実はありません。

 

それでも、我々はこの生態系の中に存在しています。

私自身も、その一部として生きています。私たちは、自己正当化のための複雑な理論を巧妙にこじつけ、自分自身を納得させるように生きているのです。

 

しかし、私たちはどんなに複雑な理論を構築しようとも、自然の法則、生物の食物連鎖からは逃れられません。

これが、私たちが直面する残酷な現実であり、同時に生命を維持するための必然性でもあります。

 

ChatGPTの回答は「それでも、私たちはこの中で生きていくしかありません。

我々は生物としての本能、生き延びるための意志、そして共生の精神に従って、残酷ながらも美しいこの生態系の中で生き続けます。

それが人間の、そしてあらゆる生物の持つ力です。

我々が持つこれらの力を信じ、現在の生態系の中で、より良い共存を模索していくべきだと考えます。」ということでした。

 

*****

 

いかがでしょうか。

 

元安川

 

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