劇団さるしばいの『約束は昔日』
古くからの友人、妻木尚美さんに誘われ、演劇の公演を見に行きました。
コロナ禍で3年ぶりの公演だそうです。
「萬劇場」は山手線大塚駅から5~6分とのことですが、
大塚駅で降りたのは初めていうこともあって、全く街の様子がイメージできず、スマホのナビでなんとかたどりつくことができました。
マンションの1階にエントランス、劇場スペースは地下1階、2階になっています。で
収容力は100人くらいですが満席です。
友人妻木さんの出演した劇団さるしばいの『約束は昔日』は、
2016年池袋演劇祭受賞作をリニューアルした作品とのことです。
小さな街の商店街の人々の活動がジェイムズ・ジョイスの小説のように時間を遡ってみたり、戻ってみたり、
そしてミュージカルのように急に踊ったり、歌ったりします。
同じストライプのシャツを着ている女性が2人いたりします。
借金の取り立てに来た男とその子分はある焼き鳥屋さんの旦那と街の人の1人2役になったりしますから、話は余計こんがらがってきます。
最後は亡くなった母の謝金が300万円があったことで、魚屋さんの後継の娘さんが追い詰められますが、コミュニテイーで集めてくれた150万円のお金を元に、翌日の競馬新聞で結果を見ていた若者が競馬に賭けて、儲けたお金で救ってくれます。
何故競馬で勝てたのか不思議でしたが、そういえばこれまでのシーンで結果の載っていた競馬新聞を手に入れていたことで、競馬に勝てたということのようです。
ドタバタの後は、めでたしめでたしで終わります。
その金額が300万円というのも何か意味深です。
友人妻木さんのいつも笑顔も楽しませてくれました。
1つの演劇の中に、このように沢山の意味が隠されているのもまた謎解きみたいで面白く、楽しいもんです。
テレビや映画で見るドラマと違い、やはり目の前で人が動き、喋るドラマはリアリテイーが違い、面白いもんです。
他人事とは思えなくなるから不思議です。
元安川
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