「国民国家」から「都市国家」へ
今週は本棚に積んであったポール・スタロビン著、松本薫訳の2009年発行の「アメリカ帝国の衰亡」を読みました。
英語のタイトルは After America―Narratives for the Next Global Age ですから、ちょっと雰囲気が違います。
スタロビン氏が1番いいたかったことを、私になりに整理すると、以下のようになるだろうと思います。
「アメリカでタイム誌が850万部の発行を誇った時代、出版社のオーナー・ルースは
1936年頃「アメリカこそ世界に向けて理想を発信できる最強国家なのです」と発言した。
敬虔なクリスチャンだったルースは宗教的な使命感につき動かされていた。
しかし頂上まで上り詰めれば、その先には下り坂が待っている。
現在の世界情勢、ポストアメリカについて考えてみる必要がある。
それはどのようなものか?
ロシアという国民国家が、モスクワという「都市国家」に飲み込まれていくだろうと思われるが、
国民国家がある時点で臨界点に達し、都市国家が一気に前進すると思われる。
都市国家が新たな政治システムを生み出す可能性もある。
「最も将来性のある国」としてシンガポールがそのモデルになるだろう。
従来の国民国家が解けなかった「国家の規模」の問題に対しては、
例えばインドは大統領のようなマネジャーが治める10くらいの都市に分割した方がいいだろう。
ダイムラーやポルシェが本社をおくシュトットガルトでは
周辺都市と選挙で選ばれた管区会議が道路、公園、廃棄物処理、風力発電所などを決定している。
1999年には全ての都市を対象として世界都市会議が開催された。
多くの都市が共通の問題を持っていることが明らかになった。
そして都市国家の時代にあっては、世界政府のようなものが出現するだろう。」
とも言っています。
かなり膨大な資料に基づき書かれた本ですが、
どうも、私は、
諸般の状況が煮詰まった時に「都市国家」に移行するのではなく、
全く別の次元での技術とも言えるインターネットによりGAFAMが生まれ、世界は一変したように、
全く新しい概念の「ブロックチェーン」のような技術により、
国という権威のもとに管理運営されるのでなく、参加する者が、全員で管理運営する「都市国家」の時代が来るように思います。
それは究極の民主主義とも言えるかとも思います。
そして平和について発言してきた広島市、そして世界平和市長会議の理念ももっと評価すべきだろうと思います。
世界市長会議という組織については、
その組織を国連の組織として組み込み、
国連を2院制の組織としたらどうかとも思います。
どうでしょうか。
元安川
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