日本には強い地震に耐えられる原発は一つもない !
今週発行の「週プレ Apr 26th 2021」に「日本には強い地震に耐えられる原発は一つもない」とタイトルのかなりショッキンな記事が載っていました。
2014年5月 大飯原発再稼働訴訟で運転差し止めの判決を書いた「元福井地裁裁判長の樋口英明氏」が週プレのインタビューに答えていました。
退官後も全国各地で講演しているそうです。
樋口氏の発言の骨子は極めてシンプルです。
- 地震の強さを示す単位ガルという表現がありますが、大飯原発は405ガルで設計されていた。関電はコンピューターシュミレーションをすると700ガルまで大丈夫だと言ってす。 しかし岩手宮城内陸地震は4022ガルた。震度7は1500ガル以上に相当すると判た。ハウジングメーカーの三井ハウスの住宅は5115ガルの耐震性があるとのことですから、原子炉自体の脆弱性は高いと言わざるを得ません。
- 原子炉自体は3000ガルくらいの耐震性はあると思いまが、施設内の配管、配電の強化するのは難しいので、停電、断水すれば原子炉は危ないのす。こうしたことは住民側の弁護士も知らないのではないでしょうか。
- 裁判所は安全か否かを判断するのでなく、規制基準が合理的か否かを判断すればいいと考えています。
というのです。
②については 建築設備に詳しい私の友人が「原子炉が揺れた時には配管、配電は大丈夫なのだろうか?原子炉はアメリカの基準でやってるようなので、日本の確認申請はしていないようです」と心配していましたが、樋口氏は2014年の時点でそのことを指摘していましたと言うことのようです。
2021年3月18日 水戸地方裁判所は、東海第2原発の再稼働は「30km圏内に住む住民の避難が難しい」として、認めませんでした。
裁判官にとって、いいままでと違う判決を出すことは極めて大変なことのようですが、こうした様々の視点からの実績を一つ一つ積み重ねていくことが必要なのだろうと感じます。
元安川
日経TECHには
「東京電力ホールディングスの報告書によると、地震による原子炉建屋(RB)の最地下階での加速度は、最大で550ガルだった。ほとんどは、耐震安全評価基準を下回っており、地震による揺れそのものは設備の耐震安全性評価の想定とおおむね同程度だとしている。」
とのことで、
「被害は想定を超える津波であった」
書かれていました。
自然は想定を超える、予想していなかったことが起こるのが怖いですね。
日経TECH・・・・・。どうもありがとう御座いました。
ーーー様
どういたしまして。
私も勉強になりました。
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女川、そして、福島第二原発は、どうだったのですか。具体例の結果を、示してしてほしいです。第一原発は、地震のみの被害は、どうだったのでしょうか。それらを、知りたいです。
投稿: | 2021年4月18日 (日) 14時42分
名無し様
日経TECHには
「東京電力ホールディングスの報告書によると、地震による原子炉建屋(RB)の最地下階での加速度は、最大で550ガルだった。ほとんどは、耐震安全評価基準を下回っており、地震による揺れそのものは設備の耐震安全性評価の想定とおおむね同程度だとしている。」
とのことで、
「被害は想定を超える津波であった」
書かれていました。
自然は想定を超える、予想していなかったことが起こるのが怖いですね。
投稿: 元安川 | 2021年4月20日 (火) 07時49分
日経TECH・・・・・。どうもありがとう御座いました。
投稿: | 2021年4月20日 (火) 12時03分
ーーー様
どういたしまして。
私も勉強になりました。
投稿: 元安川 | 2021年4月26日 (月) 12時55分