黒い輪
書棚を整理していたら、
1992年光文社発行の「黒い輪」ブィブ・シムソンとアンドリュー・ジェニング著
が出てきました。
1998年開催の長野オリンピックが話題になった頃に買ったのだと思いますが、
こんな本を読んだことがあったなんて、すっかり忘れていました。
IOCの会長がブランデージ氏からサマランチ氏に変わってから、急激にオリンピックがいかに「権力・金・薬」に犯されていったかについて書かれています。
1982年にアデイダスのホルスト・ダスラーが電通と共同設立したISLを通しての企業からの金の流れは特に酷かったようです。
ISLの売り上げは260億円、従業員は約100名、手数料は25%だったそうです。
しかしその後スイスの検察等からの調べを受けたりし、2001年に経営破綻したそうです。
そうした歴史がありながらも、その構造は基本的には変わってはいないように思われます。
それにしても酷いのはIOCの決算書は全く発表されたことがないそうですし、
子会社がたくさんあるそうで、その収支は全く不透明で、よくわからないそうです。
民間企業にいたことのある友人は、
この程度のことはあるだろうなと言っていました。
新型コロナウイルスも日本では来年7月頃には終息しているだろうと思われますが、
オリンピックには予選もありますし、
開発途上国への拡散はこれからのようにも思われますから、
東京オリンピックの開催は相当に厳しいようにも思われます。
オリンピックの価値、影響力は巨大なだけに、
何とか時代にあった形に転換していって欲しいと願っています。
広島で検討されたヒロシマオリンピック計画は
その趣旨、規模とも、
これからのオリンピックのあり方を考えるとき大いに参考になるのではないでしょうか。
元安川
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