感染者が一日1,000人でも怖がってはいけません
今週の週刊現代の記事に、
国立病院機構医療センター ウイルスセンター長 西村秀一氏
京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授 宮沢孝幸氏
の対談が載っていました。
「日本のコロナは他の国とは別物です。
感染者が一日1,000人でも怖がってはいけません」
との内容です。
私はこの記事の方が正しいと思いますが、
なぜ政治家、メデイアは大変だ、大変だと騒ぎ立てるのでしょうね。
と友人に書いたところ、
友人から丁寧な長文の返信をいただきました。
大変興味深い内容ですので、転載させていただきました。
「先日行われた広島市の阪谷幸春・保健医療担当局長の会見では「現状を二波とは考えていない、感染するのは仕方ない(誰の責任でもない)、医療崩壊を防ぐのは行政の仕事」という内容でしたが、行政として正しい姿勢だと感じました。
新型コロナウイルス感染症=COVID-19に関するものはレポートからプレプリント、査読論文まで色々と見ていますが、本庶佑教授がノーベル賞受賞時に言われた「ネイチャー誌、サイエンス誌の9割は嘘」どころではない危うい、数学も物理学も生物学も医学も無視した「地球は平ら」だというに等しいようなものも山程ありますが、報道では「新しい発見」や「解明された新事実」のように報じられているものも多くあります。
そもそもコロナウイルスの感染で言えば、猫の獣医師辺りが専門ですが、研究費の「選択と集中」により、そうした研究には殆ど予算が付かなくなっているはずですので、日本には「専門家」と呼べる人はいないとも感じます。この対談の宮沢教授も猫が専門だったと思いますが、おそらく日本では一番コロナウイルスに詳しいくらいではないでしょうか。かつての発言で相当叩かれているので、発言には慎重になっていますが、本音のところでは最初から「ただの風邪」と考えられていると思います。
感染データだけを見る限り、日本と海外が違うというより、東アジアと欧米が数百倍違っており、その東アジアの中では日本は劣等生です。
今年はインフルエンザも風邪も少なく、手足口病は例年の百分の1、プール熱も過去最低のようです。こういう無菌状態で育つ子どもたちも心配ですが、逆に広島市の内科医に聞いたところでは熱中症は例年の百倍になっており、マスクによって多くの患者が発生しているようです。
暑い夏に、マスクを付けて自転車に乗っている人をみると唖然とするばかりですが、殆どの人がそうなので、以前も書きましたが、恐怖によって人を支配することが如何に簡単なことなのか、民主主義からナチスが生まれる怖さを実感します。
このコロナ禍は、政治が民衆を試しているのかも知れません。いや、やはりそれは買いかぶり過ぎで、単に無能で考えていないだけだと思います。
もちろん、ウイルスは変異しますし、弱毒化の方が可能性が高いとはいえ、毒性の強いものに変異する可能性もゼロではありません。ただ、それは全てのウイルス感染症にも同様のことで、新型コロナウイルス特有のものでもありません。
そう言えば、今、新型コロナ陽性者を受け入れている感染症病棟は、もともとは結核患者のためのものですが、結核は年間1−2万人が感染し、2千人くらいが死亡します。結核は完璧な空気感染ですし、死亡率も高く、新型コロナより遥かに怖い病気で、日本では未だに蔓延しているのに、それより遥かに毒性も弱く感染力も弱い新型コロナだけを恐れるのは通常では考えられないことです。
また、医師の立場でCOVID-19が嫌なのは指定感染症であることに加え、病状が急変することにあると思います。通常、毎日300人以上の日本人が肺炎で亡くなるわけですが、多くは高齢者であるだけでなく、既にガンなどの病気で余命も長くないことが予想されるため、呼吸器を付けるかどうかの判断で、付けない選択をする人が一定数いることに対し、COVID-19の場合は病状が急変する=昨日まで元気だった人がいきなり重篤になるため、呼吸器の装着率が高く、それが医療への重い負担になるということでしょう。その気持ちは理解できます。
元安川
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