高輪ゲートウェイ駅は面白い!
何ヶ月ぶりでしょうか都心に出たのは、
新型コロナウイルスによる非常事態宣言が発令され、不要不急の外出をを自習して欲しいと発令されて以来全く都心に出ることがありませんでした。
都内で打ち合わせがあったこともあり電車に乗って都心に出ましたが、
電車に乗っている人は全員がマスクをしていました。
都心に出る楽しみは「美しい人はより美しく、そうでない人はそれないりに」というわけではありませんが、
多種多様、色々な人のとすれ違うことが楽しみでもありました。
マスクをしていると全く、誰が誰だかわかリません。
街を歩く面白さが半減します。
仕事が終わった後、
高輪ゲートウエイの駅を見にいきました。
エーッ、これが駅!
という衝撃的な駅でした。
屋根は半透明のテントで覆われ、柱、梁は真っ白なパイプが森の木のように絡み合って、林立していました。
空からみた高輪ゲートウエイの写真は今まで見ていましたが、あんまり面白くありませんでした。
それがどうでしょう、この建物の面白さは。
最近は民間の鉄道の駅はテントになっている駅を良く見かけますが、この駅のおおらかさ、面白さは抜きん出ています。
建築はどうしても真っ直ぐに伸びる柱梁、そして直角で構成された空間ということになってしまいますが、
それがここではあっさりと乗り越えられています。
丹下健三氏の建築は象徴的な建築としての素晴らしさがありますが、
この駅の設計をした隈研吾氏は、駅という建築を遊びにしてしまっているようです。
面白く、楽しいのです。
遊び場があるというわけではありません。
そこにいるだけで、楽しくなってくるのです。
こうしたことができるようになったのもコンピューターによる設計が可能になったからでしょう。
夜にはテントの下の灯が無限に広い闇の空を照らしているのでしょう。
そんなことを考えると、近くに建つ東京タワーに登ってみたくなりました。
プラットホームは自動で動く掃除機、ロボット案内、無人コンビニetc.の超近代的機器が置かれていますが、
この駅の圧倒的面白さに比べると、そんなことはどうでも良くなります。
これまでテントといえば、運動会に使われる帆布製のテントでしたが、
ここで使われているテントは、耐火性があり、壊すことの方が遥かに大変だと言われている「ガラス繊維四フッ化エチレン樹脂コーティング膜:通称「テフロン膜」だそうですが、そうした新技術が開発されただけでなく、様々の許認可を受けたことにより多方面で使われることが可能になったことで、全く新しい建築を生み出せるようになったようです。
新白島駅は円筒形の構造という新しい技術により可能になった建築と言えるのでしょう。
高輪ゲートウエイ駅は2024年完成とのことですが、
これからが楽しみです。
JR東日本はこれまで駅を作るのも橋や、トンネル、線路と同じように土木技術者が作っていたらしいのですが、
この高輪ゲートウエイのように隈研吾さんという時代のトップを走る建築家が手がけた建物が増えてくると、
駅がさらに楽しく、面白くなりそうです。
元安川
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