自転車の対人賠償保険の義務化と戦争保険
東京都では来年4月から、
「自転車利用中の対人賠償事故に備える保険等への加入が義務となります」とのことだ。
もう10年くらい前だろうか、
大手の損害賠償保険の会社に「自転車事故を対象とした保険をやったらどうか」と勧めたことがある。
「当社でも検討したことがありますが、ビジネスにならないとの理由で実現しませんでした」
といわれてしまった。
当時は自転車の保険をする会社は1社もなかった。
それを今度は「義務化」するとまでいうのだ。
ちょっと驚く。
以前このブログにも書いたことがあるが、
私自身、数年前、日が暮れて周りが見えなくなった頃、横断歩道を渡ろうとして、ロードサクイクルに後ろからぶつけられ、気を失い、救急車で病院に搬送されたことがある。
その時は、彼が自転車保険にも入っていたので、費用は全額、保険で補償されたが、
その時に改めて自転車保険の必要性を思い知らされた。
それでもまだ営業補償とか、脳への影響補償とか直接計算しにくいことは補償されていなかった。
各地で最近盛んになってきたレンタサイクルには、改めて保険料という欄はないが、多分保険はつけられているのだろう。
自転車も数十万円もする自転車はざらにある。
今では自転車の盗難保険もあるようだし、
事故保険もある時代になったとのだ。
病気がちの友人が新居を建てたさいには、
その建築費用のローンに見合った額を、同時に生命保険としてつけさせられたといっていた。
「損したときの保険」とよくいうが、
保険はなんとも不思議な制度だ。
戦争被害について保険はどうなっているのか調べてみれば、
船舶に限っての船舶戦争保険というのがあるらしいが、
一般的な保険では、戦争被害については免責事項になっているらしい。
戦争保険は保険会社としては儲からないということなのだろう。
戦争なんて、どうあっても損するということなのだろう。
元安川
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