汚染土を入れた袋が流失した
15号台風、19号台風、21号台風と10月に入って、首都圏は3つの台風に連続してやられた。
気になったのは、
「台風19号の大雨で、福島県田村市と飯舘村では東京電力福島第一原発事故後の除染で出た廃棄物を入れた袋「フレコンバッグ」の仮置き場計2カ所から、計11袋が川に流出した」
「9月には240袋が流失した。」
と報じていた。
中身は流失していないとのことらしいが、破れた袋らしきものが、幾つも写っていた。
台風19号は新幹線基地を水没させ、各地で甚大な被害をもたらしているが、
原発の除染土を入れた袋が流されるとまでは思ってもみなかった。
「天災は忘れた頃にやってくる」と言われるが、
こうなると「天災は想定外の被害を及ぼす」といった方がよさそうだ。
除染した土は危険だからということで除去したのだろうが、
その除去したはずの汚染土が戻ってきてしまったというわけだ。
誰かさんが言ってた「under control」なんていうのは、まったくの嘘だったということになる。
福島で発生した汚染土は2200万m3だというから、
袋は1300万個以上はあったものと思われる。
そんな膨大な汚染土袋のうちのたった251袋が流れたのだからどうってことないだろうという議論もあるようだ。
汚染された土を除去すれば、汚染物質はすべて除去されたと考えているようだし、
最終処分については何も決まっていないというのも、
どこか可笑しい。
近代社会は極めて高度化、複雑化しているので、
事の影響がどのように波及していくかは起こってみないとわからないという面がある。
起こってみないとわからないなんてのも可笑しい。
上手く説明がつかなくなっている元にあるのが原発だろうが、
そんなものはさっさと止めて仕舞えばいいと思うのだが、
それがそう簡単にはいかないというのだから、また可笑しい。
小泉進次郎さんの歯切れも悪くなるわけだ。
元安川
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