住宅という名のプラモデル
東京の郊外の住宅地では、最近けたたましい勢いで建売住宅が販売されている。
15戸ほどの全く同じデザインの家が建ち並んでいる。
ついこの前まで畑であったところがどんどん住宅地に変わっているのだ。
古くからある農家が後継がいなくなったとか、相続税問題とかで、
土地を手放したのだろう。
買うつもりはさらさらないが、ちょっと興味を惹かれ、そのうちの1軒に入ってみた。
イヤー、ビックリするほど良くできている。
トイレ、風呂、システムキッチン、壁、床、外壁、屋根、ドアetc.
全て既製品だ。
建て売り住宅はそれら既製品で組み立てられたプラモデルのようだ。
工事期間も数ヶ月と短い。
プランにしても、パーツにしても徹底して客の好みに合わせているから、
建築家の設計した家より、こっちの方が住みやすいのではないだろうか。
安全性だって高いのではないだろうか。
これはもう「住宅という名のプラモデル」といったほうがいい。
和室+3LDK、小さなロフトが付き、建物延べ床面積25坪、
敷地面積35坪、価格3,280万円だ。
この辺りの土地の公示価格は坪当り64万円位のようだ。
とすると工事費は坪50万円程度なのだろうか。
あまりの工事費の安さに、内訳はどうなっているのか、不思議ですらある。
「世界に1軒だけのデザインの家」とかにこだわらず、
住みやすさ、価格で家を買うなら、
こうした建て売り住宅を買うのがベストではないかと思えてくる。
軽自動車、HV車、トヨタ、BMW・・・の中から好み、懐具合で車を買うような感覚で、
住宅を買うと思えばいいのだ。
一生に一度なんて思わずに、買い換えたっていい?
大和ハウス、住友林業・・・等の住宅産業が急成長しているのもよく理解できる。
ゼネコンといわれる建設会社とは全く違ったカテゴリーの事業分野が生み出されたようだ。
元安川
いつも広ブロクリックありがとうございます。
プレカットと2×4工法、それと乾燥材が主流になり、家一軒建つまでがめちゃくちゃ早くなってますよね。
昔は職人さんが木材を、刻んでは乾かし刻んでは乾かしを繰り返してたので
家一軒建つのに半年以上掛かってたのに。
ホント『プラモデル』の表現がピッタリです。
車に比べたら部品数が比べものにならないくらい少ないですからね。
最近は3ヶ月くらいもあれば、充分だと聞いたことがあります。
それ故に、価格も相対的に安くなっているようです。
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いつも広ブロクリックありがとうございます。
プレカットと2×4工法、それと乾燥材が主流になり、家一軒建つまでがめちゃくちゃ早くなってますよね。
昔は職人さんが木材を、刻んでは乾かし刻んでは乾かしを繰り返してたので
家一軒建つのに半年以上掛かってたのに。
ホント『プラモデル』の表現がピッタリです。
投稿: Dr.でぶ | 2019年10月11日 (金) 17時11分
車に比べたら部品数が比べものにならないくらい少ないですからね。
最近は3ヶ月くらいもあれば、充分だと聞いたことがあります。
それ故に、価格も相対的に安くなっているようです。
投稿: 元安川 | 2019年10月12日 (土) 19時12分