お墓まいり
息子の休日に合わせ、お墓まいりをした。
息子の運転で出かけたが、計7人、道路はじゅうたいするし、往復5時間以上かけてのお墓まいりだから大変だった。
我が家のお墓は実は2つある。
江戸時代のことらしいが、
父方の家の1人息子と、◯◯家の1人娘が結婚したとき、
いずれ男の子が生まれたら◯◯家を継がせるということだったらしいが、それがそのままになって、実現せず、父が◯◯家のお墓を守ってきたとのことだ。
◯◯家は新田義貞の家来だったとのことで、お墓は6畳くらいの広さがあろうかという立派なお墓だった。
それならと、◯◯家を弟が継ぎ、姓を変えるということにしたが、
姓を変えるということは、江戸時代まで遡る話であり、正式な書類もなく、裁判までしたが認められなかった。
結局、我が家で◯◯家の墓を守ってきたわけだが、
父が亡くなったとき、父のお墓の隣に◯◯家のお墓を移して今に至っている。
最近は、墓じまいをしたとか、海に散骨するとか、樹木葬をしたとかいう人が増えているそうだ。
50年くらい前、納骨堂を作られた時には、そんなお墓があるのかと驚いた。
今では、その方がずっと合理的なような気がするから可笑しい。
子孫は、掃除の必要もないし、花もあげなくて済む。
我が家では、お墓にお花はあげるが、年に数回のお墓詣りがやっとなので、お花は即持って帰ることにしている。
ネットで調べれば、それでいいのだという。
民間の運営する墓地では、お花は枯れれば、回収いたしますという墓地もあった。
お墓というしきたりの塊みたいなところも、時代にあわせて、どんどん簡略化しているようだ。
孫たちが我が家に来ると、面白がって、仏壇にお線香をつけ、手をあわせてくれるから、それで良しとしている。
人間はこうして延々と繋がっていくんだということを理解することが大切なことなのだろう。
お墓まいりは、そうしたことを理解する仕掛けだと思えば、頷ける。
母のこと、父のことを思い出しながら、今年もお墓まいりをした。
元安川
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