サイディングの家
東京の郊外には、今真新しい家が続々建てられている。
ついこの前まで、畑であったところにどんどん家が建てられている。
建売住宅だろうか、同じようなデザインの家が並んでいる。
どの家も随分と立派だ。
しかし駐車スペースを取った後に残るのはマンションのテラスくらいの広さの庭があるだけだ。
白い外壁の家が多く、
張り出したテラスの部分や出入り口の部分の外壁は茶色や黒になっている。
それ程大きな建物でもないのに、細かく外観を変えているのは、日本人らしい感覚だろう。
外壁の材料は、
鉄板系のガルバー鋼板もあるが、
ほとんどはコンクリート系のパネルの表面をタイルのように見せたり、石のように見せたりしたサイディングと呼ばれる資材だ。
レストランや寿司屋のショーケースの中にあるスパゲッティやお寿司の見本が、プラスチック製なのに、本物より美味しそうに見えるが、
そうしたレベルの高い技術を持ってすれば、
外壁をタイルや岩のように見せるのは、容易いことなのだろう。
こうして新しく建つ家も30年も経てば、解体され、
建て直され、街の姿は、また大きく変わるのだろうか。
新しい耐震基準に対応するには、立て直した方がいいに決まっているが、
それにしても、住宅の変化の速さには驚く。
「勿体ない」というのだろうか、
「日本経済の発展は凄まじい」というのだろうか。
政府は100年住宅と称して長寿命化を進めようとしているが、
カナダに住む友人は
「そりゃ、日本の逞しさだよ」
と極めて肯定的だ。
そういえば、友人の1人は数年前に、
父親が建てた古いが立派な家を「エアコンも効かず、住みにくい」と解体し、建て直したばかりだ。
元安川
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