桜切るバカ、梅切らぬバカ
「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と、よくいわれる。
桜は幹や枝を切るとその部分が腐りやすくなるが、梅は余計な枝を切らないと翌年花が咲かなくなるという違いから言われるようになったのだという。
最近は技術も進歩し、桜も切り口をきちんと薬をつけたりすれば切っても大丈夫となったようだが、
それでもソメイヨシノなどは、極めて人工的に作られたせいか、周りを踏まれたりすると簡単に枯れてしまう。
実家近くの庭の八重桜の木は高さ1m位のところでバッサリ切られているのに、
下から生えた細い枝に花がビッシリと咲いている。
薬をつけた気配もない。
八重桜だから、こうして幹からバッサリ切っても、花が咲くのだろうか。
ちょっとびっくりだ。
隣の家の駐車場脇には、メタセコイアが2本、植えられ、なんと40m位の巨木になっていたが、
先日、根元からバッサリ切られていた。
メタセコイアは「生きている化石」として珍しがられたことと、
その成長の早いことで、戦後日本のあちこちに植えられたようだ。
お隣さんも、こんなに早く巨木なるとは思っていなかったと思うが、
余りに大きくなってしまい、始末に困って、根元からバッサリ切ってしまったようだ。
実家のコナラの木も高さ30mくらいの巨木になり、3月末に、枝を強制伐採した。
最近は、並木として植えられた楠木等が大きくなりすぎ、
交通信号が見えなくなったとか、コンクリートの歩道を壊してしまうようなことが起こり
伐採し、撤去しようという議論が起こっているらしい。
戦後すぐの頃は、木な貴重な燃料であり、建築資材としても高額で取引されていた頃は、
杉や檜が猛烈な勢いで植林されたが、
輸入材の方が安くなると、手入れもされずに放置されてしまったようだ。
日本の木々は殆ど戦後植えられた木だと聞いたことがある。
今になってみると、花粉症の原因になったり、手入れされないことで建築資材としてはまったく使いものにならなくなってしまった。
それが今またバイオマス発電の燃料として奪い合いになっているというから可笑しい。
樹木のあり方も、これがベストのあり方だとになすのでなく、
時代とともに価値は変わるとみた方がよさそうだ。
元安川
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