カルロス・ゴーンの大罪(2)
カルロス・ゴーンの大罪(1)の続きです。
6週間以上かかって届いたカード情報を元に、オーナー登録をWebから行おうとすると、登録情報を入れた最後のページで、中古車の場合は、販売店に連絡するようにという警告がでます。「最初に言えよ」というところですが、仕方がないので、ディーラーに連絡しました。
ディーラーでは、担当営業が私の目の前で日産の担当部署に電話し、経緯を説明していましたが、日産の担当部署からはユーザーから直接連絡するように、の一点張りだと言います。メーカー直系のディーラーの担当営業が「顧客は目の前にいる」と言ってもダメな理由も理解できませんが、結局、帰宅して私が直接連絡することになりました。
私が連絡したのは、日産EVカスタマーセンターというところでしたが、カードについては別の部署だとか、オーナー登録については更にまた別の部署だとか、それも直接電話を回してもらえるわけではなく、その都度電話を切って、連絡を待ちます。その時間も数時間だったり、下手をすると翌日になります。
ところが、待ち時間に試行錯誤していると、オーナーとしてログインできましたが、前の所有者の情報が現れ、車検の登録番号も、以前のものが出ています。そして、それらの情報は簡単に書き換えることができます。
これでは4桁の数字さえあえば、他人のクルマでも簡単に登録できて、動かせるということにすらなります。コネクティッドカー時代に、こんなセキュリティの甘いクルマには怖くて乗れません。
百億円キャンペーンで話題になったソフトバンクのPayPayでも4桁の暗証番号がいくらでも繰り返して試行錯誤できたことから詐欺が起こり、当然、数日で対応されましたが、日産には、これを伝えても「お客様のご意見を本社の担当部署に伝える」という以上は回答は得られません。
更に、どうしても変更できない項目があったので、その点を聞いても、カスタマーセンターでは直接サポートできないので、別の部署に連絡して欲しいと言います。
ワンストップサービスは役所ですら十数年前に取り組んでいたことで、まさか民間企業、それもCMで見る限りは先進的であり、事実としても唯一EVで頑張っている国産メーカーで、こんな体制が維持されているという事実には愕然とするばかりでした。
しかも、その担当部署にはユーザーと直接連絡のとれる電話やメール、メッセージ、チャットなどの窓口はなく、Webサイトのフォームからしか連絡できない、と言います。
流石に時間だけはたっぷり余裕のある私ですが、こういう体制はいくらなんでもおかしいのではないか、と言うと、また別の部署から連絡させるということになりました。
その連絡が来たのは三日後です。
次回に続きます。
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