トトロの森とクロスケの家
狭山丘陵の早稲田大学所沢キャンパス近くに「クロスケの家」はある。
この辺りは狭山茶の地として有名だが、
お茶の製造所として使われていたのだろうか、大きな木造の古民家は「クロスケの家」として保存されている。
門には「登録有形文化財 文化庁」と書かれた銅板が掲げられている。
狭山丘陵は東京の西、
四方を街に囲まれ、ほっかりと残されている。
丘陵の中心には東京都民の水瓶となっている多摩湖、狭山湖がある。
東京周辺にこんなにも大きな森林が残されているのには驚く。
素晴らしい森林だ。
これだけの環境を残すには、それなりの苦労があったようだがその経緯が面白い。
早稲田大学の人間科学部の進出計画が持ち上がったとき、
地元住民から反対運動が起こったが、それを契機に、
イギリスのナショナルトラスト事業を参考に「公益財団法人トトロのふるさと基金」が設立され、土地、建物を取得する環境保全運動になっていったのだという。
反対するだけでなく、自ら土地、建物を取得して保全していこうというのは素晴らしい。
ネーミングもいい。
狭山丘陵一帯が「トトロの森」というのも、長編アニメーション映画 『となりのトトロ』のモデルのひとつであるとされることから、作品の生みの親である宮崎駿氏の承諾を得て命名されたのだという。
クロスケの家には宮崎駿氏夫人の宮崎朱美氏のトトロの森の絵が掲げられている。
1991年に取得された「トトロの森1号地」を皮切りに、2017年11月までに45ヶ所の「トトロの森」が確保されているというのだから凄い。
このクロスケの家が1号地のようだ。
聞くところによると、今では9億円を超える資産を持つようになっているともいう。
広島での『トトロの森』はどこだろう?
トラストを作って、宮島を神の住む地として取得、保存していくことも意味のあることかな?
焼けずに残った草津の古民家群、陸軍被服支廠も取得、保存の対象にしたらいい?
元安川
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