近くを通りかかったので寄ってみた。
池袋駅から10分くらいのところにあるのに、街の発展から取り残されたような地区に、豊島区役所とマンションの複合ビルが建っている。
7カ所に分散している区役所機能をまとめることと、老朽化したビルを建て替えることはかねてからの念願だったが、お金がないということで、延び延びになっていた。
それを「税金を一切使わずに、新しい区役所ビルを作った」
ということで、大きな話題になっていたビルだ。
敷地は小学校跡地と児童館跡地を使った8325m2、
地下3階、地上49階、高さ189m、49階、
述べ床面積は94681m2、
というから、広島のBブロックのビルの方が1割ほど大きく、高い。

11階から49階のマンションの売り出し価格は7000万円〜8000万円が中心だったというが、それでも競争倍率が最高20倍だったというから驚く。
山手線の中に建つ超高層マンションとしてはその割に安いということもあったのだろうか。
プロジェクトのコンセプトは「自然と建物の共存」。
今をときめく隈研吾も参加している。
10階の免震装置から下の階に向かっては「豊島の森」が作られ、小川が流れ、ホタルも舞うようになっているという。
1階から9階までは市役所部分、
外装は植樹され、それらが太陽光や日射ルーバーetc.と組み合わされている。
その気持ちはわかるが、それほど成功しているとは思えない。
言い訳が面白い。
「こうした試みが、あまり目立たないようにした」というのだ。
ソフト面はかなり面白い。
区議会議事堂は、民間で貸し切ることもでき、国際級の案件に対しても対応できるようになっているといる。
カフェも作ったり、コンサートも開けるようなっているとのことで、市民の使用を積極的に進めようとしているのが窺える。
それにしてもちょっと気になるのは、
マンションは30年くらい経つと、ガス管、水道管etc.の劣化がかなり目立つようになり、修繕費用をどう確保するかも問題になってくる。
それだけでなくマンション自体の建て替え問題も起こり、深刻になってくる。
建築的な技術問題としては解けるが、そうした費用を誰がどのように負担するか、それを住民全体の問題としてどのように解くかといった民事上の問題となるとかなり厄介になる
これらのことを、全く性格の違う住民の所有するマンションと公的な市役所が協力して解決するというのは極めて難しいだろうと思われる。
どうする?
今では
車のカーシェアのように、土地、建物も所有するのでなく、
マンションもシュアエコノミーの対象として捉えるような傾向が生まれているようだ。
土地、建物といった財産を売買いするのでなく、ある目的が終了してたら、それで終わりという発想が生まれているのが、救いだといえるかもしれない。
「マンションを所有することも住みたくなったらそれで終了」ということになれば、
マンションの劣化による財産価値の目減りなんていうことにこだわらないようになるかもしれない。
なにしろ国土の土地の所有者不明が国土の1/5になろうとするような時代になっているのだ。
建築技術の進歩に伴っての、法律etc.の民法上の進歩、変化が必要かもしれない。
そんな状態が見通せれば、広島市役所、県庁の建て替えることも、
小学校跡地とか、国の合同庁舎跡地とかをマンション、民間企業事務所etc.と組み合わせることで、税金を使わずに、建設可能になるかもしれない。
「税金を使わずに建てる」ということを、
別の視点、新たな観点から考えてみるきときがきたようだ。
元安川
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面白いやり方ですね。
分譲マンションだと、土地も所有権も分割されますがどうなっているのでしょうね。固定資産税に影響しますから。
それと管理組合や大規模修繕など。公表する義務がありそうですが。
でも、なぜに分譲マンションなんでしょうか?
都営住宅として、高額な家賃でも会社が借りたり、個人が賃貸として利用する人は少なくないとおもうのですが。
建て替え費用を考えたら分譲マンションが良いのでしょうが、マンションの建て替え時期に合わせて、都は区役所を建て替えなければならないですね。
投稿: やんじ | 2018年8月17日 (金) 06時45分
このプロジェクトを担当したのは東京建物のようですが、
こんな面倒くさい、リスクのあるプロジェクトにUR、都営住宅は手を出さなかったのでしょうね。
投稿: 元安川 | 2018年8月17日 (金) 12時25分
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