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2018年7月11日 (水)

垂直避難でなく、コミュニティ避難を

7月6日から8日の間に1000ミリを越えるという記録的な大雨が、西日本の長崎、福岡、広島、岡山、京都、岐阜というとてもなく広い範囲の各地に降った。
死者126名、不明80名超ということだ。
建築物etc.への被害の状況は発表されていないが、膨大であることは推察される。

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「あっという間に、濁流に飲み込まれた」という被害者の言葉も多く聞かれる。
屋根の上で救助を待つ人々も、テレビではよく写されてれているのも、今回の特徴だったように思う。

こうしたことに対し、友人の室崎益輝氏がfacebookに
「垂直避難」ではなく「コミュニティ避難」
というタイトルの大変示唆に富んだ記事を書かれていた。
彼は独立行政法人消防研究所理事長もされ、防災計画に大変実績のある人だ。

「・・・警報や勧告や指示が出されても、安全な避難場所に身を移す人が数パーセント以内と極めて少なく、自宅に取り残されて救助を求める人が多く、さらには悲しいことに、土砂や濁流が住宅に流れ込んだことで命をうばわれた人が極めて多く出てしまっています。

今のテレビで、「避難所に行けない人は、自宅の2階や崖から離れた部屋にいるように」という「垂直避難の勧め」が流されています。このメッセージを聞いて、2階でも大丈夫だと思ってしまった人が少なくないのでは、と推測しています。

「遠い、不自由、暗い」といった理由で、指定避難所に避難したくないと潜在的に思っている人ほど、「2階があるから」と避難しない傾向にあります。

しかし、今回に限らず過去の災害を見ても明らかに、土砂、流木、濁流で住宅が無残に破壊され、命をうばわれた人が沢山います。崖に近い住宅、渓流の出口にある住宅、河川のそばにある住宅などは、2階にいても崖から離れた場所にいても、危険だということです。

「出来るだけ安全な場所に、出来るだけ早い段階で、みんなで誘い合って、空振り覚悟で避難すること」が、大原則だということをもっともっと強調しなければなりません。「垂直避難」といった曖昧な幻想を不正確に振りまいてはいけないと、思います。

とはいえ、指定避難所は遠く、夜間の移動は危険、お年寄りには過酷といった問題があることも確かで、それが避難を躊躇させていることも確かです。その問題点を改善することが不可欠で、指定避難所を避難したくなるような快適な場所に変えること、避難したくなるような場所を指定避難所にすることがかかせません。

私は、近くのコミュニティの中の個人宅でもいいから確実に安全な場所を、みんなで相談して、地区防災計画などで取り決めておき、逃げ遅れた人や高齢者などの避難場所にする、「コミュニティ避難」を推奨すべきだと思っています。」

というような発言をしている。

洪水の起こらないような川の流れ、堤、調整池etc.を作ることは大切なことだが、
こうした災害に対して「逃げる」にしても「いかに逃げるか」を考えておくかも、さらに重要なことだというわけだ。

この際、彼の発言をもう一度噛み締めてみる必要があるのではないだろうか。

元安川

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国土強靭化計画がそうですが、
どうも日本国民は、なにかあるとお国、行政でなんとかしてくれという傾向があるようですね。

「逃げる」ということは個人でできることですから、日頃から、考えておく必要がありますね。

投稿: オクニ | 2018年7月12日 (木) 12時05分


今まで大丈夫だったから、まだ大丈夫だとしてなかなか逃げようとしない高齢者もいるようですね。
八木の土石流の時と違って、怖いような豪雨でなく、強い雨が降り続いていたので、まさかここまで酷くなるとは思わなかった人も少なくないと思います。線路の下を通るアンダーパスは浸水してなかったですし。
それと河川の氾濫をいまだに危険水位で判断してますから、これでは逃げる時間は殆どないでしょうね。河川計画では、流域の状況と流域に降る最大雨量を想定しているのですから、どれくらの雨が降れば氾濫するかある程度計算はできると思います。最近の天気予報は一日前から予想降雨量が発表され、時間が近くなると精度は良くなります。
降雨予測で避難指示や勧告は、危険水位観測よりかなり早い時間に出せるでしょう。
それと河川の観測は、水位だけだなく流速などで流量がどうなのかを求めますが、流速なんて計測してないのではないでしょうか?
時間当たりの流量の変化で、水位観測より早く危険かわかるのですから、それが情報として出ないのも問題だと思います。
災害に対しては、まだまだアナログなのは何故なんでしょうか?

投稿: やんじ | 2018年7月15日 (日) 08時38分

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震災復興」カテゴリの記事

コメント

国土強靭化計画がそうですが、
どうも日本国民は、なにかあるとお国、行政でなんとかしてくれという傾向があるようですね。

「逃げる」ということは個人でできることですから、日頃から、考えておく必要がありますね。

今まで大丈夫だったから、まだ大丈夫だとしてなかなか逃げようとしない高齢者もいるようですね。
八木の土石流の時と違って、怖いような豪雨でなく、強い雨が降り続いていたので、まさかここまで酷くなるとは思わなかった人も少なくないと思います。線路の下を通るアンダーパスは浸水してなかったですし。
それと河川の氾濫をいまだに危険水位で判断してますから、これでは逃げる時間は殆どないでしょうね。河川計画では、流域の状況と流域に降る最大雨量を想定しているのですから、どれくらの雨が降れば氾濫するかある程度計算はできると思います。最近の天気予報は一日前から予想降雨量が発表され、時間が近くなると精度は良くなります。
降雨予測で避難指示や勧告は、危険水位観測よりかなり早い時間に出せるでしょう。
それと河川の観測は、水位だけだなく流速などで流量がどうなのかを求めますが、流速なんて計測してないのではないでしょうか?
時間当たりの流量の変化で、水位観測より早く危険かわかるのですから、それが情報として出ないのも問題だと思います。
災害に対しては、まだまだアナログなのは何故なんでしょうか?

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