俺は男だ!
友人達とお酒を飲んでいたら、急に、やたらオシッコが近くなった。
翌日になっても治らない。
あまりの酷さに、近所の医者にかけこんだ。
オシッコを顕微鏡で見て、
「あー、前立腺炎ですね。
参考に血液検査をしておきましょう」
とのことで、採血された。
抗生物質を飲んだら、オシッコの頻度も平常に戻った。
血液検査の結果を数日経って聞きにいったら、
「PSA値は6ですね。癌の疑いはありますので、朝食後にこの薬を飲んでください」
といわれ、近くの薬局で薬を受け取った。
抗癌剤ではなく、ホルモン剤とのことだ。
1ヶ月ほど飲み続けたら、数値は2以下に下がった。
PSA値が4以上だと癌の疑いありということらしい。
「癌になる恐れもありますので、注意してください」
といわれてしまった。
前立腺炎、前立腺癌になるのは、男だけだ。
「俺は男だ」なんて、粋がって話していたら、
ある友人は「僕は、PSA値が6.5だったけど、手術して前立腺を取ってしまいました」
といっていた。
「前立腺癌の治癒率は92%と高いようですけど、癌と言われたときはぞっとしました。
でも、いくつもの保険に入っていましたから、儲かりました」
と笑っていた。
別の友人は、
「PSA値が181にもなっていたけど、
歳ということもあったのだろう、手術はしないで、薬を飲んだら、半年くらいで0.003まで下がった。
それでも「この薬は、3年間は飲んでください」といわれた。
さらに放射線治療を1ヶ月近くも続けて受けたよ」
といっていた。
私は注射とお化けは大嫌いだ。
なにが嫌いといってこれほど嫌いなものはなかったが、
前立腺炎は注射とお化けも一緒に連れてきた。
「俺は男だ」
というのはいいが、男であることも、結構大変なことだと知った。
元安川
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