インテリアとしての自転車と小さな家
友人が高台に、小さな家を建てた。
両親と一緒の2世帯住宅だ。
収納スペースが随分と少なく、それなりに苦労はしているようだが、
彼は「これでいいのだ」と言っている。
今の時代、沢山持っていれば豊かであるとは必ずしも言えなくなったし、
そもそも大きな家に住んでいること自体があまり格好いいことではなくなった。
彼はサイクリングが趣味だが、
自転車を、彼自身が3台、夫人が1台、それに両親が1台、子供が1台持っている。
なんと計6台もあるのだ。
それだけあれば当然収納するところに困る。
1台は駐車場、1台はベランダ、1台は両親の部屋、
2台は階段の天井に吊るし、
1台はなんとテレビの後の壁にかけている。
それが格好いいのだ。
彫刻なんかよりはるかに格好いい!
最近はツールドフランスやバイアスロン等の自転車競技が盛んになったが、
それに伴って自転車の技術開発も急激に進んでいるのだという。
車体を軽くしながら、なおかつ剛性を高めるために、高価なカーボンやチタンを使っている。
さらに風の抵抗を少なくするために、
ハンドルは低く、小さく、
フレームは、ママチャリのような丸いパイプの棒でなく、薄い板状になっている。
中は空洞で、板の厚さは数mmだという。
継ぎ目がなく剛性を分散させるためにモノコック、一体成型されているのだという。
最高の技術の結集ともいえるギア、変速機は日本のメーカー、シマノ製だという。
彼はそれぞれのパーツをアメリカ、イタリア、カナダ、台湾から平行輸入し、
専門の自転車屋に持ち込み、組み立ててもらったのだという。
このテレビの上の壁にかけられている自転車は、なんと30万円以上はかかっているのだという。
素晴らしいインテリアになっている。
サイクリング専用の靴もある。
それも飾ったらいいじゃないかといったら、それはちょっと言って、笑っていた。
家も軽自動車同様、小さく住み、
それも好みにわせて住むのが、格好いい時代になったようだ。
私の実家はちょっとでか過ぎるな。
元安川
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