ゼロ成長とオール フオア オール
サンデー毎日 6月29日号の倉重篤郎氏のサンデー時評で、
井出栄策・慶大教授のインタビュー記事が載っていた。
https://mainichi.jp/sunday/articles/20170626/org/00m/070/004000d
これが素晴らしく面白い。
アベノミクスでは2%の成長を目指すといわれているが、
その実現の可能性はほとんどなさそうだし、
だからといって、別の成長戦略を探すことで、
成長が実現したからといって、何かいいことがあるとはとても思えない。
私の娘も息子も、将来給料が増えるとは全く思っていないようだ。
そんな状況に対し、この井出氏は、
「アベノミクスの前提には、成長すれば、蓄えが増え、子供教育費、老後の蓄えは自己責任で賄っていく。それができなければ、将来の不安に怯えることになる、ということがある。
だとするなら、アベノミクスの批判として別の成長のシナリオをだすのでなく、
その不安をなくす方法を見つければ良い。
そのためには、消費税を15%上げれば、約20兆円の増収になる。
そのうち10兆円を医療、介護、教育、障害者の自立支援に使えば、現在国民が負担している費用11兆円のほぼ全額を賄えることになる」
というのが、その骨子のようだ。
これに似たようなことは細川政権の時にもいわれたし、
民主党政権の時にもいわれた。
いずれの時も、ただ単に税金が増えるとしか理解されずに、実現することはなかった。
しかし井出氏は
「財政は経済を成長させるためだけでなく人々を不安から解き放つためのものであるべきだ。
私が不安なとき、仲間たちが僕のために税をはらってくれる。
だから オール フオア オールだ」
という。
確かに年金を貰うような年になると
年金があることのありがたみを改めて感じるし、
息子や娘が国立大学に行って、学費が安かったことのありがたみも感じるが、
学費が無料になれば、それはそれで私だけではなく、誰にとってもありがたいことだろう。
井出氏の提案は、財政政策というだけでなく社会政策と言えるほどに、多面的に細部にまでよく検討されている感がある。
成長に限界があることについては、
1973年の石油危機を予言したといわれるローマクラブの提言「成長の限界」が有名だし、
日本創成会議の増田寛也氏の示した地方消滅のデータは衝撃的でもあった。
フランス、スエーデン等のヨーロッパの国々は介護費用の無償化、教育の無償化等についてはかなり進んでいるとも聞く。
石油危機だって原発がなくとも乗り越えられたし、
人口減だって、井出氏の提言のような不安のない社会が実現すれば、別に困ることはない。
問題はそれからだが
それからだって
際立った経済的成長もなく、人口も増えなかったが、
265年間もの長い年月平和であった江戸時代に、
学ぶべき事が多く秘められているようにも思う。
それが「スマートジャパン」といわれる社会なのだろう。
それにしても、まずは、
この井出氏の提言する「オール フオア オール」の社会を実現すべきだろう。
その時日本は、
これからの世界の在り方を示す国となることもできるだろうと思う。
民進党の前原誠司氏の調査会が、
井出氏から「オール フオア オール」についての提言を受けた。
民進党は、今ケチョンケチョンにいわれているが、
この井出氏の提言を党の政策とするなら、
私は民進党を応援したい。
マエハラ ガンバレ!
元安川
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この井出氏の提案を、民進党が採用するなら民進党を応援しよう、というのは賛成です。
できれば、「蓮舫代表をすげかえるなら」というのを追加していただければ、もっと大賛成です。あの俗物的物言いには辟易とします。
投稿: 麦 | 2017年7月 2日 (日) 11時24分
ゼロ成長をはじめとした、サスティナブルな社会に心底あこがれます。
松波龍一氏が
様々の実例と一緒に、素晴らしいブログを書かれています。
http://ryumatsunami.web.fc2.com/blog/community/rebellious.html
ご一読をおすすめします。
投稿: ゲン | 2017年7月 2日 (日) 11時32分
麦様
民進党はリーダーにめぐまれないようですね。
それも野党の時のリーダーと、政権党の時になってからのリーダーというのは、
求められる能力が違うというのが、
難しいところですね。
投稿: 元安川 | 2017年7月 2日 (日) 15時21分
ゲン様
松波氏のブログの内容は素晴らしいですね。
こうした人が政治家になって欲しいですね。
投稿: 元安川 | 2017年7月 2日 (日) 15時23分
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この井出氏の提案を、民進党が採用するなら民進党を応援しよう、というのは賛成です。
できれば、「蓮舫代表をすげかえるなら」というのを追加していただければ、もっと大賛成です。あの俗物的物言いには辟易とします。
投稿: 麦 | 2017年7月 2日 (日) 11時24分
ゼロ成長をはじめとした、サスティナブルな社会に心底あこがれます。
松波龍一氏が
様々の実例と一緒に、素晴らしいブログを書かれています。
http://ryumatsunami.web.fc2.com/blog/community/rebellious.html
ご一読をおすすめします。
投稿: ゲン | 2017年7月 2日 (日) 11時32分
麦様
民進党はリーダーにめぐまれないようですね。
それも野党の時のリーダーと、政権党の時になってからのリーダーというのは、
求められる能力が違うというのが、
難しいところですね。
投稿: 元安川 | 2017年7月 2日 (日) 15時21分
ゲン様
松波氏のブログの内容は素晴らしいですね。
こうした人が政治家になって欲しいですね。
投稿: 元安川 | 2017年7月 2日 (日) 15時23分
この民進党の前原氏の政策は、
きれいに安倍総理にパクられましたね。
自民党のダボハゼぶりにも呆れますが、
メディアがそれをまったく指摘しないのはなぜでしょうね。
投稿: パクリ | 2017年9月19日 (火) 11時57分
パクリ様
民進党は権力を掴もうとする政党ではなく、
人のいい政策集団になってしまったようですね。
残念ですね。
投稿: 元安川 | 2017年9月19日 (火) 12時12分