「ひとりのりEV」のカーシェアリングと新ボンエルフ
昨年の暮、2016年12月20日1~2017年12月下旬の予定で、
東京大手町交差点近くの国道1号線の歩道部分を削って、カーシェアリング
トヨタのひとりのりEV コムスのカーシェアリング事業が始められた。
国土交通省が実施する「道路空間を活用したカーシェアリング社会実験」にタイムズが参加したのだという。
冬とあって防寒用でだろうドア部分に黒いシートがつけられていた。
もともとドアもない可愛らしいデザインが、これではつや消しだ。
私はタイムズのカーシェアリングの会員にもなっているし、
ひとりのりのEVカーとやらに乗って見たかったが、
交通量も多く、あまりよく知らない都内の道をこんな小さな車で走る気にはとてもならなかった。誰しもそうなのだろう、設置されている3台の車は全て置かれていた。
周辺は超高層ビルの林立する世界の最先端を行く金融街だ。
そこにチョロQみたいな可愛らしい車がちょこんと置かれている。
国土交通省にしてもタイムズにしてもショウルームのようなつもりで作ったのだろうが、
それにしても、ちょっと場違いだ。
コムスはコンビニのセブンイレブンでは宅配用にすでに導入しているというし、
郵便局も導入を検討しているというが、
そうしたビジネスへの活用はどんどん進めたらいいと思うが、
案外この車は車椅子を使うようになった高齢者にいいかも知れない。
それにしてはちょっとサイズは見かけ以上に大きい。
性能も高い。
車両サイズ:2395mm(全長)×1095mm(全幅)×1500mm(全高)
最高速度:約60km/h
空車重量:400~420kg
航続距離:約50km
出力:定格0.59kW, 最高5kW
充電時間:約6時間
というから、スクーター並の性能がある。
価格は、メーカー希望小売価格(消費税込み)で687,000~820,800円だという。
車両法上は第一種原動機付自転車(4輪)となるため、車検や車庫証明、重量税、取得税が不要で、
道路交通法上は自動車の扱いとなるので、普通自動車運転免許が必要となる、
とのことだ。
しかしこうして改めて見てみると、
普通の車と同じように50kmも出して走ろうとするのでなく、
ママチャリの普通の速度15km程度に抑えた道路環境のもとでで走るようにした方がいいのではないだろうか。
そのためには、まちづくりも、
事故を防ぎ、利便性を高めようとする車と人を分離した「歩車分離」の計画でなく、
車のスピードを抑えたオランダを発祥の地とする「歩車共存」のボンエルフのような考え方と自動運転技術を取り入れた歩車共存の新しいコンセプトによるまちづくりのもされるべきなのだろう。
元安川
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