盆踊りと街の健康度
私の実家のある街の公園で、7月13日から15日までの間、
盆踊り大会が開かれ、お神輿が街の道路を練り歩いた。
私はお盆とは8月だとばかりに思っていたが、旧暦のお盆はこの日のようだ。
公園の真ん中に設けられた櫓の上では、背中に「祭」と書いた法被を着た女性たちが太鼓を叩き、その周りを浴衣を着た人たちが踊っていた。
小学生くらいの女の子たちは浴衣にスニーカーが多い。
焼きそばと焼き鳥のお店は、近くレストランに出店を頼んだという。
子供神輿、大人神輿も出た。
比較的若いお父さんたちがお神輿を担いでいた。
かなりの人出だった。
こうした地域のお祭りも、田舎では人口減少でどんどん参加者が減り、お神輿を担ぐ人もいなくなっているというし、都会では隣の人は何する人ぞで、お祭りに無関心で、開催も難しくなっているというが、
この街では、年々盛んになっているという。
ここの1,100戸の住宅団地は、1981年から分譲が始まり、昨年最後の1区画が販売されたというから、開始から終了まで約34年かかっているわけだ。
平均して年間30戸くらい分譲され、新たに入居していることになる。
当初入居した人たちはもうかなり老齢化し、子供たちが同居したりするケースもかなり増えているようだ。
表札に異なる苗字が2つ書かれているお宅もかなり見かける。
ここでは34年かけて少しずつ世代交代がされてきているが、
広島駅前のマンションはBブロック514戸、Cブロック368戸、計882戸が2~3年の間に分譲される。
ということは、数百人の同じ年代の子供、大人が、一斉に住み始めることになる。
受け入れる小中学校も足りなくなるだろうし、いずれ介護施設もどうするのだろうかと心配になる。
瞬間豪雨のように、人が増え、入学し、卒業し、老齢化するというわけだ。
そして次の瞬間には、台風一過の快晴のように、誰もいなくなったなんてことが起こりかねない。
事実東京都心に造られた赤羽台団地等の大規模集合住宅では、住民のほとんどが老齢化し、都心なのに空き家が増え、孤独死が問題になっているという。
地域のお祭り、イベントがきちんと継続されているか否かということが、
その地域、街の健康度を評価する目安になりそうだ。
元安川
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