神か悪魔か
蚊のシーズンがやってきますが、蚊は年間に70万人の人を殺します。それも、半数以上がマラリアによるもので、一日に千人の人がマラリアで亡くなっているということです。
この一日千人の人の命を救う技術が遺伝子組み換えによって開発されています。
この作戦には2段階ありますが、まずはマラリアを媒介しない蚊を作ることで、この第1段階は遺伝子操作でクリアしています。
次は、この蚊をどうやって従来の蚊と置き換えていくかですが、普通に行うと従来の蚊の10倍の蚊を放すことになり、現実的ではありません。
そこで研究者は第2段階として、メンデルの法則を覆すツールを開発しました。そのツールを使えば、集団の1%を置き換えるだけで、1年後には集団全てが新しい遺伝子組み換えの蚊に変わるということです。
これは年間に何十万人もの命を救う素晴らしい研究です。
ある種の遺伝子を丸ごと組み換えるというこの技術は、生物学の「原子力」かも知れません。
人間は神になるのでしょうか、それとも悪魔なのでしょうか。
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生態系への影響もあるでしょうし、
副作用もあるでしょうし、
逆に使えば、生物兵器にもなるということですね。
怖ろしい。
どれも、想定外だといって済まされるのでしょうか。
投稿: 宇品灯台 | 2016年6月20日 (月) 15時38分
宇品灯台さん
ディザスター映画で、新種のウィルスが蔓延して、それに感染した人がゾンビになって地球を支配する、というストーリーが良くありますが、その新種のウィルスは軍事的な研究所で作られたものだったりします。
人間が行う以上、完璧はありませんから、万が一の時に取り返しの付かないことについては、相当に熟慮して検討を重ねて行う必要がありそうです。
投稿: 工場長 | 2016年6月22日 (水) 08時50分
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生態系への影響もあるでしょうし、
副作用もあるでしょうし、
逆に使えば、生物兵器にもなるということですね。
怖ろしい。
どれも、想定外だといって済まされるのでしょうか。
投稿: 宇品灯台 | 2016年6月20日 (月) 15時38分
宇品灯台さん
ディザスター映画で、新種のウィルスが蔓延して、それに感染した人がゾンビになって地球を支配する、というストーリーが良くありますが、その新種のウィルスは軍事的な研究所で作られたものだったりします。
人間が行う以上、完璧はありませんから、万が一の時に取り返しの付かないことについては、相当に熟慮して検討を重ねて行う必要がありそうです。
投稿: 工場長 | 2016年6月22日 (水) 08時50分