世界の交通事故死者数 120万人と自動運転
4月28日の日経新聞に、
「トヨタが、アメリカで自動運転 AI の研究技術開発を進めるための研究所を、
スタンフォード大学のすぐ近くに設立した。
トヨタの車の走る1兆6千億kmを確実に、安全に走ることと、
120万人の交通事故死者をゼロにすることを目的にする。
今後5年間で、1,000億円を投じる」
といったような内容の記事が載っていた。
交通事故の死者が120万人!?
そんなに多いの???
改めて調べてみると
「世界保健機関(WHO)のサイトの「道路交通による傷害」(Road traffic injuries)によると、
世界の交通事故被害者は、
死亡者数 130万人
負傷者数 2,000~5,000万人」
2009年の統計では、
インド 125千人
中国 67 〃
アメリカ 34 〃
ロシア 26 〃
・
・
韓国 6 〃
・
日本 5 〃
所得が少ない開発途上国では、交通事故が多い傾向にある。
発展途上国の自動車保有数は世界全体の48%程度だが、交通事故死亡者数は90%も占めている。
世界の交通事故死亡者の50%は、歩行者・自転車・バイクに乗っている人だということが分かっている」
とのことだ。
しかし120万人の死者数には驚く。
10年で1,000万人だ。
開発途上国の経済発展に伴い、
さらに車が増えると共に、自動車事故の死者数は今後さらに増えるだろうことは必至だ。
自動車はモーターによつて走るEVカーが開発されたことで、
トヨタ、VWやGMのビッグメーカーの時代から、
小さなメーカーでも車を作れる時代に変化すると思っていた。
また自動運転になれば、
運転も楽になるし、居眠り運転をすることもできるから、いいなーとも思っていた。
が、ことはそう簡単ではなくなったようだ。
自動運転技術開発は超ビッグなテーマだ。
とてつもないノウハウと資金を必要とする。
これで自動車メーカーは、存在価値を見つけた。
「自動運転による安全走行技術の開発」によって、
ビッグメーカーとして生き残れる!?
元安川
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欧米では多くの国で、営業車には自動ブレーキが義務付けられていますが、日本では、この分野が大きく遅れており、最近あった山陽道でのトンネル事故も、そうした国であれば起こり得なかったことが残念に思われます。
また、自動車産業は日本の基幹産業ですが、アメリカやドイツはもちろん中国の自動車メーカーまで自動運転車を走らせている中で、日本の遅れは気になります。
更に、これを非関税障壁=国交省の規制基準などで守っていると、いずれはガラケーの辿った道となりかねず、そこも気になるところです。
投稿: 工場長 | 2016年5月 2日 (月) 08時32分
工場長様
スキーもまずは止まることから練習します。
自動運転車もまずは自動ブレーキからでしょうね。
国交省も全ての自動運転の技術が開発されてから、許可する
いうことではなく、
自動運転の技術開発のロードマップを示すべきでしょうね。
投稿: 元安川 | 2016年5月 2日 (月) 13時33分
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また、自動車産業は日本の基幹産業ですが、アメリカやドイツはもちろん中国の自動車メーカーまで自動運転車を走らせている中で、日本の遅れは気になります。
更に、これを非関税障壁=国交省の規制基準などで守っていると、いずれはガラケーの辿った道となりかねず、そこも気になるところです。
投稿: 工場長 | 2016年5月 2日 (月) 08時32分
工場長様
スキーもまずは止まることから練習します。
自動運転車もまずは自動ブレーキからでしょうね。
国交省も全ての自動運転の技術が開発されてから、許可する
いうことではなく、
自動運転の技術開発のロードマップを示すべきでしょうね。
投稿: 元安川 | 2016年5月 2日 (月) 13時33分