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2016年4月 4日 (月)

働くーLabor・Work・Play

3月8日付日経新聞の経済教室で、伊藤元重東大教授が
「随分昔に聞いた話だが、
働くのいう言葉は英語ではは、Labor・Work・Playと3つに使い分けられている」
と指摘してしていた。

それに関連して、誰かが
「いずれ Labor・Workの類の仕事はコンピュータ、ロボットにとってかわられ、
Playにかかわっている人は生き残るだろう」
といった内容のコラムを書いていた。

Laborとは肉体的苦痛を伴なうような仕事、
Workは工場や事務所での仕事、
Playは指揮者や歌手、スポーツ選手らの仕事」
だという。

確かに、日本語では Labor・Work・Playを区別せず、引っくるめて「働く」としている。

それを、日本語は論理的に曖昧な言語だと指摘する人もいるが、
日本では苦しい肉体労働も、何年もの修業といる職人的仕事も、野球、サッカーの選手になることも、殆ど差をつけず、
それぞれが尊敬すべき仕事だと見なしている文化の国だといった方が良さそうだ。

なぜ英語では、 Labor・Work・Playの使い分けがされるのかについて、
アメリカの大学で教えていたことがあるという友人が面白い解釈をしてくれた。

欧米では、貴族は、基本的には、仕事の類は何もせず、狩をしたり、ゴルフをしたり、舞踏会をしたりして人生を過ごす。
そしてあの繁栄を誇ったローマ帝国もは奴隷制度に支えられていた。
LaborとPlayは厳然と分かれていた、
という文化があった。
故にLaborとPlayは厳然と分かれていた、
という背景があって、「働く」という言葉の使い分けがされるようになったのではないか。
対して、日本では、遊んで 暮らす貴族と言えるほどの人々はごく僅か平安時代いたくらいだともいえるし、
奴隷制度もなかったから、
日本では「働く」という言葉の使い分けはされてこなかったのだろう」
といっていた。

確かに日本では
「働くこと」は「仕事をすること」であり、かつ「遊び」とみなされてきたように思える。
「働く=仕事=遊び」という関係が成り立ってきたようだ。
こんなことは、欧米人には到底理解できない生き方のように思える。
もっといえば
欧米人はPlay・Workをマニュアル化することで、Laborにしてきた、
それに対し、
日本人はLabor・Workを職人芸化することでPlay化してきたのかも知れない。

としてみると、
日本にあっては、Labor・Workの類の仕事がロボット、コンピュータにとってかわられるのでなく、
ロボット、コンピュータは犬、猫のように、愛すべきペットと見なされるようになるのかも知れない。
すでにペッパー君がそんな感じになっている。

「ロボット、コンピュータとの共生の文化」は日本から生まれるかも知れない。
???

元安川

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