エアバッグのリコール
もう数年前になるだろうか、
アメリカでホンダのエアバッグが、突如原因不明の破裂を起こし、金属片を撒き散らし、
死人がでた。
リコールするだけでは済まず、
膨大な損害賠償が発生するだろうとのニュースを聞いたことがある。
ホンダの車に乗っている私としても、
日本ではどうなんだろうと気にはなっていたが、忙しさにかまけて放っておいた。
そうこうする内に、ホンダの販売店から、
「エアバッグを交換しますので、お店までおいでください」との電話があった。
先日ようやく時間ができたので、エアバッグの交換にいってきた。
運転席のエアバッグはハンドルの真ん中に収められていることは知っていたが、
カバーを外して見ると、機器は意外と小さい。
直径10cmくらい、暑さ3cmくらいの鉄製の円盤が、衝突した時の衝撃で蓋が壊れ、
奥に収められているエアバッグが膨らむという仕掛けらしい。
助手席のエアバッグの機器は形も違い、大きくもある。
まあしかし精密にできている。
多分特許の塊みたいなもんなんだろう。
それにしても命に関わることだから、
ちゃんとしてもらわなければ困るが、
リコールの対象となるタカダ製のエアバッグを搭載している車は6,000万台以上、
交換の費用は総額1兆円を越えるだろうとも言われているようだ。
凄いことになっている。
メーカーのタカタは倒産するのは必至だろう。
この販売店でも対象となる車の台数はわからないといっていた。
あの名門、東芝は不正会計と称する粉飾決算でガタガタになり、
シャープは戦略の失敗で、台湾企業ホンハイ精密工業に買収され、
セゾングループはバブル崩壊の煽りを食って、解体されてしまった。
タカタは、かって経験したことのない製品のリコールで倒産の危機に陥った。
というように、巨大企業といえども、あっという間に消えてなくなるというのが現代社会のようだ。
恐ろしい時代になったもんだ。
誰ですか、面白い時代になったなんていうのは!
元安川
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