ミサイルとロケット
原爆と原発の違いについては以前も書きましたが、ミサイルとロケットも似たような違いがあります。
どちらも科学的、技術的には共通する点が多いものの、一方は軍事目的とされ、一方は平和利用とされるため、平和利用と称して兵器の開発が行えるという点です。
まさに北朝鮮のロケット発射を、日本のメディアは「事実上のミサイル」としか報じない理由です。
ただ、国際ルールに従って国際海事機関(IMO)と国際民間航空機関(ICAO)に期間や飛翔ルートなどを事前通告し、衛星らしきものが地球周回軌道に乗っていることを米当局も確認し、海外メディアの多くが「ロケット」と報じているものを、日本だけが執拗に「ミサイル」としか報じないことには違和感があります。
もし、その姿勢に一貫性があれば、原発は「事実上の核兵器開発」というべきですし、国産ジェット機の開発も「事実上の戦闘機の開発」というべきです。
一方で、米国防省の関係者のブログには「これはICBM(=ミサイル)ではない。巨大な固定発射塔に何日もかけて据え付けるのでは、紛争時には簡単に破壊されてしまう。北朝鮮は移動式のICBMを開発してきたが、それは一度も実験されていない。弾道弾ミサイルまでには、まだ、いくつもの課題がある。」と書かれています。
つまり、この件に関しては田母神俊雄氏すら「今回のテポドン2改の発射は何ら日本にとっての軍事的脅威ではない」と言っていますが、その通りです。
にも関わらず、日本政府はイージス艦もPAC3部隊を「迎撃用」に配備しました。
法的に問題のない衛星打ち上げロケットが撃ち落とせるわけもありませんし、仮に事故で落ちてきたとしてもイージス艦とPAC3部隊では、欠陥品と言われるPAC3はもちろん一発40億円するイージス艦のSM-3でも事故で偶発的に落ちてくるロケットを撃ち落とすのは殆ど不可能でしょう。
北朝鮮が厳しい経済状況の中で、核兵器を持とうとするのは、朝鮮戦争当時から米国が原爆投下を含む空爆の拡大を主張していたことにはじまり、イラクも「核兵器をもっていなかったばかりに潰された」という現実を目の当たりにしており、核の抑止力が欲しいのが一番の理由でしょう。
つまり、核の抑止論を改めない限り、北朝鮮が核開発を続け、いずれ核保有国になることは「正しい選択」であると思います。
軍事的に興味のある方は、日本政府の仕事もされてき軍事専門家の解説が分かり易いかも知れません。
https://www.youtube.com/watch?v=JNpKHP54pJE
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今日、日本が打ち上げたのはロケットと報じられていますね。
投稿: タネ | 2016年2月17日 (水) 18時16分
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コメント
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今日、日本が打ち上げたのはロケットと報じられていますね。
投稿: タネ | 2016年2月17日 (水) 18時16分