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2015年12月29日 (火)

4位でもヨイ?

民主党の事業仕分けでスーパーコンピュータの開発について蓮舫議員から「2位じゃダメなんでしょうか?」と問われ、「1位でなければ様々な競争分野について不利になる」と答え、STAP細胞まで担ぎだして予算獲得に奔走した理研は、その一位の座を中国に6連敗と奪われたまま、今では4位に甘んじています。

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当時のマスコミ報道ではノーベル賞受賞者を中心とする科学者からの蓮舫議員の質問への批判の方が多く報道され、スーパーコンピュータの開発や利用における専門家からの「一番だから良いわけではない」、「ハードで世界一になればソフトにも波及というが分野で違う」「どんなに予算を投入しても一番でいられるのは、せいぜい半年で、一番ありきの目的なきハード偏重主義は意味がない」などの意見は殆ど報じられていません。

いずれにしても、結果として、6期連続一位を獲得している中国と、今回4位の日本を比べて、日本がそれほど劣っているわけではないことは異論のないところでしょうし、むしろ、ICTに関しては、上位グループでみることのない韓国の方が、かつては1位であった日本より遥かに進んでいることを考えると、スーパーコンピュータの性能は国民生活には大した影響はないようです。

因みに、理研のスーパーコンピュータは演算速度は4位でも、消費電力だけは演算速度1位の中国についで2位です。どうせなら、省エネ1位くらいを狙った方が良いのかも知れません。

あるいは、ロボットの方が役に立ちそうです。

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中国はスーパーコンピュータで何を計算しているのでしょうか?
もっぱら軍事関連の計算でしょうか?

投稿: スーパー | 2015年12月29日 (火) 06時50分


スーパーさん

鋭いご指摘です。
実は中国で最も問題なのは「まだまだ用途が少ない」ということです。
スーパーコンピュータの用途は構造解析、気象予測、分子動力学、シミュレーション天文学、最適化問題、金融工学のような大規模数値解析に基づくシミュレーションなどですが、中国には、まだまだそうした需要が少ないことが問題にもなっています。

もちろん、一部は軍事にも使われていますが、米軍などはソニーのゲーム機を繋いで従来はスーパーコンピュータで行っていたような計算をさせています。

また、敢えて記事には書きませんでしたが、最近はビッグデータの解析での用途が拡大しており、この大量データ処理という分野では日本のスーパーコンピュータは1位となっています。

とは言え、そのスーパーコンピュータの心臓部であるCPUは中国であれ日本であれ、米国製のものです。

それから、事業仕分けで主張されていた、開発における副産物もあるのは確かです。

しかし、日本のように世界一のスーパーコンピュータを使った気象シュミレーションを行いながら、いざ原発の事故の時に、データを隠し、住民を被爆させるように誘導するようでは、国民にとっては何の意味もない、というものです。

投稿: 工場長 | 2015年12月29日 (火) 08時56分


日本のスーパーコンピューターの消費電力は多く、一日の電気代が600万円とも聞きました。それだけ使って、一体どんなことをしてくれているのでしょうね、まぁもんじゅよりはマシなのでしょうけど。

投稿: ミツ | 2015年12月29日 (火) 10時59分


ランキング4位の日に記事を合わせるとは、お見事ですね。

元旦は「やっぱり一位でなきゃ」ですかね(笑)

投稿: 的中 | 2015年12月30日 (水) 00時06分


タイトルを拝見したときはカープの話題かと思いました(笑)

投稿: ふぃーゆパパ | 2015年12月30日 (水) 10時07分


技術者が、1番を目指す。
その理由は、ドラマ「下町ロケット」で佃航平が語った言葉に、大昔に技術者の端くれにいた私にとってはとても納得できる言葉でした。
マンションの傾き問題での三井住友建設、福島第1原発での爆発事故など、本当に技術者がより良いものを目指したのか疑問に思うことが多々あります。
スーパーコンピュターの利用は、私たちはほとんど知ることは無いですが、時々TV番組に「夢の扉」で、そこで紹介される技術などにスーパーコンピュターが利用されていることを消化しています。
新薬の開発にも使われているようですね。
一度のシュミレーション計算を1日で終わるのと、一週間かかるのとでは、100回すると3ヶ月あまりで修了するのか、2年近くかかるかでは、開発速度が違い、新薬で救われる命にも大きな差ができるでしょうね。
演算速度の速さが、命に関わると思うと、より良く早いものが望まれるのではないでしょうか。
資源の少ない日本だからこそ、技術力のほんとうの意味で高めることが重要だと思います。
ICTは、技術でなく運用でしょうから、そこに美味しい利権があるかどうかでしょうね。
経済が財閥企業に独占される韓国だからこそ、進みやすいのではないでしょうか。
技術者が、経営者が、投資家が、政治家が、技術に対してどう考えていくかが、日本が世界と戦うためには必要なことだであり、戦争でなく世界平和に貢献する方法だと思います。

投稿: やんじ | 2015年12月31日 (木) 09時44分


ミツさん

確かに、もんじゅは、2兆円を超える国家予算を使い、発電どころか莫大な電力まで消費し続け、更には大きな事故を起こせば日本を壊滅的な状況に追い込むわけですから、これに勝てるほど無駄なものはないでしょうね。

投稿: 工場長 | 2015年12月31日 (木) 18時05分


的中さん

SEO(検索エンジン最適化)という技術がありますが、まさに、ネットで順位を上げるための技術と言ってもいいもので、ネットビジネスには欠かせないものです。

ただし、いくら順位を上げても、内容が伴わなければ、結局何の意味もないものですね。

投稿: 工場長 | 2015年12月31日 (木) 18時06分


ふぃーゆパパさん

なるほど。
ところで、苗字には「一位」や「二位」はないようですが、「三位」「四位」はあるようですね。

投稿: 工場長 | 2015年12月31日 (木) 18時08分


やんじさん

そもそも、蓮舫議員の質問は「二位で良い」というものではなく、いくらハードだけ(実際は基本ソフトも一体なのですが)一位のものを作っても、それが利用されなくては意味がない=利用し易いものにしないといけない、ということと、それはコンピュータシステムや運用システムもそうですが、予算についても、科学者、技術者に「使い易いもの」=役人主導でないこと、を求めていたように思います。

また、スーパーコンピュータもすぐに、パソコン並み、ゲーム機並み、スマホ並み、でしかなくなりますし、いくら副産物を考えても、コストパフォーマンスを全く無視できるものではない、ということであり、実際に米軍はスーパーコンピュータで行っていた計算をゲーム機で行なうようにもなっているという現実もあります。

さらに、スーパーコンピュータ開発の目的が「世界一を取り返す」ということが自己目的化しており、それも(後に修正されましたが)時代遅れの方向性が目標であった点も当初から問題視されていたところです。

そして、その後、予算を復活し「一位」を獲得したものの、今や4位となっていますが、実は使い易さでは「一位」より遥かに上で、それは事業仕分けの成果なのかも知れません。

投稿: 工場長 | 2015年12月31日 (木) 18時09分


MRJも如何に国策で技術開発をしてもダメだったということが証明されましたね。
何年も遅れて初飛行にこぎ着けたものの、大成功の初飛行というニュースとは裏腹に、毎日飛ばす予定だったものが、まるで飛べず、このままでは3年以上遅れの納入で、最先端であった技術も並のものになり、小型ジェットの部分で他の国に並んだに過ぎません。大型ジェットなどは夢のまた夢になってしまいました。科学技術に国が介入しちゃダメだということですよ。

投稿: MR | 2016年1月 1日 (金) 13時18分


MRさん

NRJは希望から一転して残念な状況になってきましたが、それより武器輸出、原発輸出などが気になるところです。死の商人が栄える環境だけは、避けたいものです。

投稿: 工場長 | 2016年1月 5日 (火) 17時46分

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コメント

中国はスーパーコンピュータで何を計算しているのでしょうか?
もっぱら軍事関連の計算でしょうか?

スーパーさん

鋭いご指摘です。
実は中国で最も問題なのは「まだまだ用途が少ない」ということです。
スーパーコンピュータの用途は構造解析、気象予測、分子動力学、シミュレーション天文学、最適化問題、金融工学のような大規模数値解析に基づくシミュレーションなどですが、中国には、まだまだそうした需要が少ないことが問題にもなっています。

もちろん、一部は軍事にも使われていますが、米軍などはソニーのゲーム機を繋いで従来はスーパーコンピュータで行っていたような計算をさせています。

また、敢えて記事には書きませんでしたが、最近はビッグデータの解析での用途が拡大しており、この大量データ処理という分野では日本のスーパーコンピュータは1位となっています。

とは言え、そのスーパーコンピュータの心臓部であるCPUは中国であれ日本であれ、米国製のものです。

それから、事業仕分けで主張されていた、開発における副産物もあるのは確かです。

しかし、日本のように世界一のスーパーコンピュータを使った気象シュミレーションを行いながら、いざ原発の事故の時に、データを隠し、住民を被爆させるように誘導するようでは、国民にとっては何の意味もない、というものです。

日本のスーパーコンピューターの消費電力は多く、一日の電気代が600万円とも聞きました。それだけ使って、一体どんなことをしてくれているのでしょうね、まぁもんじゅよりはマシなのでしょうけど。

ランキング4位の日に記事を合わせるとは、お見事ですね。

元旦は「やっぱり一位でなきゃ」ですかね(笑)

タイトルを拝見したときはカープの話題かと思いました(笑)

技術者が、1番を目指す。
その理由は、ドラマ「下町ロケット」で佃航平が語った言葉に、大昔に技術者の端くれにいた私にとってはとても納得できる言葉でした。
マンションの傾き問題での三井住友建設、福島第1原発での爆発事故など、本当に技術者がより良いものを目指したのか疑問に思うことが多々あります。
スーパーコンピュターの利用は、私たちはほとんど知ることは無いですが、時々TV番組に「夢の扉」で、そこで紹介される技術などにスーパーコンピュターが利用されていることを消化しています。
新薬の開発にも使われているようですね。
一度のシュミレーション計算を1日で終わるのと、一週間かかるのとでは、100回すると3ヶ月あまりで修了するのか、2年近くかかるかでは、開発速度が違い、新薬で救われる命にも大きな差ができるでしょうね。
演算速度の速さが、命に関わると思うと、より良く早いものが望まれるのではないでしょうか。
資源の少ない日本だからこそ、技術力のほんとうの意味で高めることが重要だと思います。
ICTは、技術でなく運用でしょうから、そこに美味しい利権があるかどうかでしょうね。
経済が財閥企業に独占される韓国だからこそ、進みやすいのではないでしょうか。
技術者が、経営者が、投資家が、政治家が、技術に対してどう考えていくかが、日本が世界と戦うためには必要なことだであり、戦争でなく世界平和に貢献する方法だと思います。

ミツさん

確かに、もんじゅは、2兆円を超える国家予算を使い、発電どころか莫大な電力まで消費し続け、更には大きな事故を起こせば日本を壊滅的な状況に追い込むわけですから、これに勝てるほど無駄なものはないでしょうね。

的中さん

SEO(検索エンジン最適化)という技術がありますが、まさに、ネットで順位を上げるための技術と言ってもいいもので、ネットビジネスには欠かせないものです。

ただし、いくら順位を上げても、内容が伴わなければ、結局何の意味もないものですね。

ふぃーゆパパさん

なるほど。
ところで、苗字には「一位」や「二位」はないようですが、「三位」「四位」はあるようですね。

やんじさん

そもそも、蓮舫議員の質問は「二位で良い」というものではなく、いくらハードだけ(実際は基本ソフトも一体なのですが)一位のものを作っても、それが利用されなくては意味がない=利用し易いものにしないといけない、ということと、それはコンピュータシステムや運用システムもそうですが、予算についても、科学者、技術者に「使い易いもの」=役人主導でないこと、を求めていたように思います。

また、スーパーコンピュータもすぐに、パソコン並み、ゲーム機並み、スマホ並み、でしかなくなりますし、いくら副産物を考えても、コストパフォーマンスを全く無視できるものではない、ということであり、実際に米軍はスーパーコンピュータで行っていた計算をゲーム機で行なうようにもなっているという現実もあります。

さらに、スーパーコンピュータ開発の目的が「世界一を取り返す」ということが自己目的化しており、それも(後に修正されましたが)時代遅れの方向性が目標であった点も当初から問題視されていたところです。

そして、その後、予算を復活し「一位」を獲得したものの、今や4位となっていますが、実は使い易さでは「一位」より遥かに上で、それは事業仕分けの成果なのかも知れません。

MRJも如何に国策で技術開発をしてもダメだったということが証明されましたね。
何年も遅れて初飛行にこぎ着けたものの、大成功の初飛行というニュースとは裏腹に、毎日飛ばす予定だったものが、まるで飛べず、このままでは3年以上遅れの納入で、最先端であった技術も並のものになり、小型ジェットの部分で他の国に並んだに過ぎません。大型ジェットなどは夢のまた夢になってしまいました。科学技術に国が介入しちゃダメだということですよ。

MRさん

NRJは希望から一転して残念な状況になってきましたが、それより武器輸出、原発輸出などが気になるところです。死の商人が栄える環境だけは、避けたいものです。

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