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2015年10月24日 (土)

死者は年間2万5千人

大気汚染で年間2万5千人が死亡する。

これは中国のことではありません。日本国内のことです。

これまでも何度か書いていますが、大気汚染に関する日本の基準は意外と緩く、大気汚染のために寿命を全うできずに死ぬ人の数は年間2万5千人、つまり交通事故死の5倍以上ということは以前見たWHOのデータも近いものでした。

最近、ネイチャーに掲載された論文でも、日本で大気汚染のために死亡する人は、年間2万5千人という記述があり、世界の大気汚染ランキングでも上位です。

特に最近問題になっている微小粒子状物質「PM2.5」は、有害な化学物質が直接、血管に届くため動脈硬化、脳梗塞、心筋梗塞のリスク因子になります。何しろ血管にまで届くPM2.5のような微小粒子の殆どは自然界のものではなく、人工的に発生した有害な化学物質です。

よく「喫煙が減っているにも関わらず肺ガンが増えていることから、喫煙は肺ガンの原因ではない」と主張する人がいますが、タバコが肺ガンの原因になることはタバコメーカーですら認めざるをえない事実です。

ただ、喫煙の減少を上回る肺ガンのリスク因子が増えている、ということには注目する必要があります。

緩和ケア医さんも書かれたように、今週、広島の大気汚染は、黄砂はないものの、酷く汚染されています。

Photo

気管支や肺の弱い人はもちろん、コレステロールが極端に高いなど、血管系の疾患に高いリスクを持つ人は、汚染の状況を見て、外出時にはマスクを付けるなどの対策が必要だと思います。

できれば、医療用マスクや工業用マスクが良いのですが、N95マスクなどは、実際に使ったことのある人ならご存知の通り、息苦しいもので、この辺りは現実的な選択で、個人が考えて選ぶしかないようにも思います。

また、せっかくのマスクですから、つけかたも重要です。
感染症対策と大気汚染対策では若干ポイントが違い、大気汚染対策では顔にフィットさせる=空気がマスク以外から漏れないことが重要です。

マスクの正しいつけ方(亀田総合病院 感染対策チーム制作)
https://www.youtube.com/watch?v=6kNcfGs3ODo

呼吸器のかかりつけ医のお勧めは以下の方法で、メガネをかけていない人も、より完全な防御のために、この付け方を勧めています。

マスク使用時のメガネの曇り止め方法 パート1 超簡単な裏技 生活の知恵
https://www.youtube.com/watch?v=r9I1Il15ONA

毎日のPM2.5の状況は気象庁のサイトで見ることができますし、そのサイトにはスマホ用の無料アプリもあります。

http://www.tenki.jp/particulate_matter/

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