原発と詭弁と嘘-4
「低線量の放射線被曝は怖くない」
「自然にも放射線はあり、人は常に被曝している」
「世田谷では規制値の30倍も被曝して健康で長生きした人がいる」
これらはいずれも
「少々のスピード違反は危険ではない」
「長年喫煙しても肺ガンにならずに長生きしている人がいる」
などと同じで、仮に個人的には言えることでも、公衆に当てはめてはいけないことです。
福島の原発が爆発し、100京(1000000000000000000)Bq=広島型原爆の200倍という大量の放射能をばら撒いたにも関わらず、テレビでは専門家が「放射線の影響は距離の二乗に反比例するので出来るだけ遠くに逃げるように」と言い、政府は海外では報じられていた風向きなどを隠蔽した結果、多くの日本人が無意味に被曝させられました。
そして、その後も「直ちに健康への影響はない」という広報と、公衆の被曝限度も20倍に引き上げるなどして、国民を被曝させるように誘導した、というのが4年前に日本で起きた残念な事実です。
低線量被曝による健康被害で重要なことは以下の3点です。
1)しきい値がない
2)累積の被曝量で考える
3)自然放射線による被曝と医療被曝は除いて考える
しきい値がない、ということは、どんなに僅かでもリスクがあり、規制値は安全な値ではなく、許容できる値でしかない、ということです。
現在多くの国が基準としてるICRPが公表している公衆の被曝限度は、自然放射線による被曝と医療被曝を除いた人工放射線の被曝が年間1ミリシーベルトというもので、これは、そのためにガンで亡くなる人の数が、例えば日本では交通事故で亡くなる人と同じ程度と考えられているものです。
つまり、限度内の放射線被曝でも年間に数千人はガンで亡くなる、そういう値です。
個人が交通事故で亡くなる確率は僅かでも、社会としては決して小さな犠牲ではありません。
それから、累積で考える、ということも重要で、他の毒物であれば、一定量以下では全く無害な「しきい値」が存在したり、一定期間でリセットされるようなものが多いものですが、放射線被曝による健康被害は累積で考えますから、日本のように医療被曝が多く、その上に原発事故で被曝量も増えたとなると、余計に被曝には神経を使うべき事態になっている、と言えます。
自然放射線による被曝と医療被曝を除く、という考え方は、決してそれらが無害だというわけではなく、自然放射線は「やむを得ない」被曝であり、医療被曝は「リスク以上にメリットのある」被曝だからです。
そもそも医療行為というのは刃物で体を傷つけたり、毒物や麻薬あるいは覚せい剤まで飲ませることもあるほどで、医療行為でなければ犯罪になるようなことです。
ですから、何のメリットもないのに、許される行為ではありません。
また、こうした健康に影響を与える規制値というものは、健康な成人に対するものではなく、妊婦から幼児、そして高齢者まで全ての人に対する値だということも理解しておきたいことです。
例えば、食品添加物も健康な大人が規制値の100倍くらいの量を摂取したくらいでは、病気になったりしないものです。
それは規制値というのは、もともとそういう決められ方をしているもので、簡単に言えば、動物実験で確認された値から、動物とヒトの違いで10倍、人間でも老若男女や個人による感受性で10倍、掛けあわせて100倍の差を考慮されているものだからです。
だから、健康な大人なら規制値の100倍の摂取でも大丈夫なのは、不思議なことではなく、むしろ、そうでなければならないという値です。
そして、何よりも大人より、放射線に対する感受性が数倍と言われ、人生へのダメージはずっと大きい子どもについては、大人よりもずっとずっと慎重に被ばくを避けるべきで、それは大人としての責任です。
リスクを個人の人生でどう考えるかは、その人の生き方の問題で、敢えて冒険をするのも個人の自由です。
しかし、それを他人に押し付けたりして良いはずはなく、まして政府や自治体が、その時の都合で、住民にリスクを押し付けることなど、あって良いはずはありません。
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なぜ、そこまでして、詭弁と嘘を積み重ねていくのかということも、
考えてみる必要がありそうですね。
嘘、詭弁を弄する彼らも、
事実は事実として、それなりに解っているのだろうと思います。
専門家であれば、解っているはずです。
投稿: ゲン | 2015年10月18日 (日) 12時54分
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考えてみる必要がありそうですね。
嘘、詭弁を弄する彼らも、
事実は事実として、それなりに解っているのだろうと思います。
専門家であれば、解っているはずです。
投稿: ゲン | 2015年10月18日 (日) 12時54分