緩和ケアシリーズの3
「一般病棟と緩和ケア病棟の違い」
一般病棟に入院していても、緩和ケアは受けることができます。
緩和ケア科があり、一般病棟の患者には、緩和ケアチームが積極的に関わり、医師自ら「緩和ケア病棟と変わらない」という病院もあります。
一般病棟でも、ガンだということになれば、トヨタの重役が密輸容疑で逮捕されたオピオイド系の鎮痛剤であるオキシコンチンやオキノーム、あるいはモルヒネも使えます。
ただ、複雑な疼痛のコントロールは、単純な処方で出来るわけではなく、チーム医療できめの細かい処置と、精神面でのケアから、環境による影響、そして家族へのケアまで重要となります。
緩和ケア病棟では、患者の希望により、普通の医療機関ではエビデンスがないとされるような免疫療法や民間療法などの代替医療、そしてスピリチュアルなこと、宗教的なことまで持ち込むことが可能です。
更に、緩和ケア病棟では、患者だけでなく、その家族も安心して療養生活を送ることができるように、さまざまな配慮がなされています。そのために、患者一人あたりの病棟や病室の面積も、一般の病棟に比べて広くなっていますし、看護師の配置についても、一般病棟に比べて手厚いものになるように基準が作られています。
そうしたことは、多くの場合、一般病棟では無理です。
確かに、使える鎮痛剤は同じです。
しかし、その効果はかなり違うことが期待できます。
あくまで、抗がん剤などの積極的治療はしないことが前提ですけど。
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