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2015年6月24日 (水)

湾岸戦争のトラウマ

先日、ある講演会で、改めて、未だに日本人には「湾岸戦争のトラウマ」を信じている人が多いというのを再認識しました。

1991年、イラクがクウェートに侵攻し占領した時、平和憲法を持つ日本は、米英主導の多国籍軍に軍隊を出すことは出来ず、代わりに130億ドルもの巨額の財政支援をしました。

ところが、その巨額の支援にも関わらず、クウェート政府が世界30か国に謝意を表した新聞広告には、日本の国名がなく、いくら巨額でも金だけ出して、軍隊を出さないのでは感謝もされない=国際貢献も認められない、それどころか「日本はカネだけだして汗を流さなかったと批判されている」という思い込み(勘違い、早とちり)があったのです。

それが「湾岸戦争のトラウマ」です。

この「湾岸戦争のトラウマ」は、日本が軍事路線を強化しようとする時に、必ず持ちだされ、戦争へ突き進もうとする安倍政権下の日本では、今年になってからも、マスコミにも何度も登場しています。

当時、大半の国はイラクのクウェート侵攻は侵略であり、イラクはクウェートから撤退すべきだと考えていたものの、武力行使に関しては消極的な国もありました。そして、日本の資金協力は、あくまで米英を中心とする多国籍軍への支援でした。

日本政府が拠出した130億ドルにも及ぶ巨額の財政支援の中身は、当時の円でも、米国に1兆790億円、英国に390億円、そしてクウェートには僅か6億円でした。

ちなみに、クウェートの首長は石油王であり、当時もサウジアラビアの超高級ホテルのスイートルームで生活していたわけですから、6億円はせいぜい半年分のホテル代でしょうか。

これでは、クウェートの出した広告に載らないことは無理もありません。

ただ、クウェート外務省は、新聞広告については、本国政府が指示したものでなく現地が不十分な考慮しかせず掲載したと釈明し、日本は、この地域で儲けた金の全てを吐き出すような大きな貢献をした、とも表明しました。

更に、その後、クウェートでは戦後発行した解放記念切手シートに日の丸の旗を組み入れており、戦争記念館には日本国旗を掲揚し、日本の貢献を数字(130億ドル)で明示し説明するパネルを展示し、2007年の感謝式典では他のどの国でもなく日本にスピーチを依頼しました。

これほど、感謝されているのに、日本では感謝されなかった、批難された、と未だに言われ続けています。

そして、もちろん、米国にも感謝されていることは言うまでもありません。当時、米国の高官は「日本の財政援助がなかったら湾岸戦争は成功しなかった」とまで言っています。役に立たない自衛隊より巨額の財政支援の方が遥かに有難いことは誰が考えてもわかることです。

そうした事実を隠して未だに「湾岸戦争のトラウマ」を持ち出しては自衛隊の海外派兵=戦争を推し進めようとする政府は、ウソをつき続けて国民を騙し続けていますが、大手マスコミも政府の意に沿って報道しているということです。

Photo

これまでも日本は国際社会に対し「日本は軍事的な貢献はできないが経済支援や人道支援には積極的に取り組む」と胸を張って言って来たはずです。

これからも、胸を張って、そう言い続けられる国でありたいものです。

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130億ドルの財政支援の内訳は、初めて知りました。
外観だけでは、解らないことがあるということですね。

投稿: 宇品東大 | 2015年6月24日 (水) 07時53分


どんなに強力な兵器があっても、先鋭部隊がいても、戦争は戦費がないとできません。
戦争は、どれくらいお金が必要か試算してでないと始められませんよね。
何時の時代でも軍資金をどのように調達するかが、おおきな問題です。
日本は、「お金だけだして」と言われたとしても、そのお金も戦争の重要な要素です。
そして日本のお金は税金であり、日本はこの戦争を国民全体で支えた事になります。他国は、軍隊だけの一組織だけですからね。
何時の時代の戦争でも、戦場で戦った人だけでなく、軍資金を用意した人も同等の1番の功労者です。
それが理解できない人は、平和ボケであり、そのような人が戦争が出来る国を作ろうとするのなら、あっというまに敗北ですね。国民は無駄死です。

投稿: やんじ | 2015年6月25日 (木) 05時31分


宇品東大さん
日本の報道の自由度ランキングは世界61位と、とても先進国とはいえないレベルです。

NHKの報道だけ見ても、国内向けと国際放送では、まるで違います。それだけ国民向けには偏向したものが報道されているということです。

投稿: 工場長 | 2015年6月27日 (土) 23時01分


やんじさん
貢献は自分の得意分野でこそ行われるべきもので、日本の場合、自衛隊の戦力より、お金の方が遥かに貢献できるでしょうね。

投稿: 工場長 | 2015年6月27日 (土) 23時02分


海外に住んでる日本人ですが、以前は、日本のニュースは読売新聞と朝日新聞がメインソースでした。この2紙だけでも同じ「事実」に対する記事でも伝え方が真逆であることも多く、片方では大きく取り上げられている記事がもう片方では全く報道されていないことも多く、まるで違う国の報道かと思うほどです。そして、最近は、東京新聞や、こちらのブログも必読ソースになっています。日本は、報道の自由では間違いなく後進国です。中国や北朝鮮と並んでいます。

投稿: 在外邦人 | 2015年6月28日 (日) 10時35分


在外邦人さん
私も学生の頃は全国紙4紙と地方紙に目を通していましたが、今は国内メディアだけでは事実を知ることはできないと感じています。

インターネットは普及しましたが、中国などと違い、多くの日本人は報道を信じていることに、より深刻な問題を感じます。

投稿: 工場長 | 2015年6月30日 (火) 08時35分

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経済・政治・国際」カテゴリの記事

コメント

130億ドルの財政支援の内訳は、初めて知りました。
外観だけでは、解らないことがあるということですね。

どんなに強力な兵器があっても、先鋭部隊がいても、戦争は戦費がないとできません。
戦争は、どれくらいお金が必要か試算してでないと始められませんよね。
何時の時代でも軍資金をどのように調達するかが、おおきな問題です。
日本は、「お金だけだして」と言われたとしても、そのお金も戦争の重要な要素です。
そして日本のお金は税金であり、日本はこの戦争を国民全体で支えた事になります。他国は、軍隊だけの一組織だけですからね。
何時の時代の戦争でも、戦場で戦った人だけでなく、軍資金を用意した人も同等の1番の功労者です。
それが理解できない人は、平和ボケであり、そのような人が戦争が出来る国を作ろうとするのなら、あっというまに敗北ですね。国民は無駄死です。

宇品東大さん
日本の報道の自由度ランキングは世界61位と、とても先進国とはいえないレベルです。

NHKの報道だけ見ても、国内向けと国際放送では、まるで違います。それだけ国民向けには偏向したものが報道されているということです。

やんじさん
貢献は自分の得意分野でこそ行われるべきもので、日本の場合、自衛隊の戦力より、お金の方が遥かに貢献できるでしょうね。

海外に住んでる日本人ですが、以前は、日本のニュースは読売新聞と朝日新聞がメインソースでした。この2紙だけでも同じ「事実」に対する記事でも伝え方が真逆であることも多く、片方では大きく取り上げられている記事がもう片方では全く報道されていないことも多く、まるで違う国の報道かと思うほどです。そして、最近は、東京新聞や、こちらのブログも必読ソースになっています。日本は、報道の自由では間違いなく後進国です。中国や北朝鮮と並んでいます。

在外邦人さん
私も学生の頃は全国紙4紙と地方紙に目を通していましたが、今は国内メディアだけでは事実を知ることはできないと感じています。

インターネットは普及しましたが、中国などと違い、多くの日本人は報道を信じていることに、より深刻な問題を感じます。

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