airbnbと観光資源としての空き家
airbnb
https://www.airbnb.jp
「190以上の国々で現地の人からユニークな住空間を借りてみませんか?
Airbnbで旅をすれば、世界中どこでもアットホーム」
という言葉で始まる、
アメリカ発のいわば空き家ネットワークだ。
戸建ての空き家、マンションの空き家、空き部屋を提供する人と、
そんなところに泊まりたいという人とを、
ネットを通じてマッチングするシステムだ。
空き家といっても、
ニューヨーク、ロンドン、パリのような大都会のマンションはもちろん、
中にはお城もあるし、
ビーチサイドの別荘、スキー場のコンドミニアムもある。
故に泊まれる人数、料金も多種多様だ。
そんなシステムを2008年、アメリカの若者が作った。
それがいまでは世界に60万戸・室、1億人を越える利用者のネットワークとなり、
時価総額1兆円を超える企業となっているという。
シェラトングループ等を越える世界最大の宿泊組織になりつつあるともいう。
日本に限らないようだが、
そんな家、部屋を貸すとなると、安全性等の問題から旅館業法etc.の法律に抵触することになるし、
長期になればなったで、今度は宅地建物取引業に関係してくるが、
それらをどうクリアしているのかということで、
問題にはなっているようだ。
しかし、
そんなことに関係なく、世界中で、
日本でも、airbnbに登録する物件、利用者は増えている。
広島市内でも何件か登録されている。
どんなシステムになっているのかということで、
私も、この冬苗場のリゾートマンションを予約した。
支払いは予約時点でクレジットカード払い、
鍵の受け渡しは、前日にメールで秘密のあり場所を教えてくれるという。
料理はキッチンで自分達でするか、近くのレストランでするかということになる。
それにしても、かなり割安に泊まれることは確かだ。
airbnbについて調べでみると、
「法的問題については、そうした需要が現実にあるのだから、法律の方が変わるべきだ」という義論もある。
東京オリンピックでも、世界中から集まってくる膨大な観光客に対して、
宿泊施設は足りなくなることが予想されている。
それに対し、東京が国家戦略特別区としてairbnbのような宿泊システムが認められるだろうことを想定して
「とまれる」とかのアプリをすでに作っている人もいる。
ヒロシマオリンピック計画書では、
http://www.city.hiroshima.lg.jp/shimin/olympic/honpen.pdf
観客数延べ608万人、総宿泊者数は93万人、1日最大の宿泊者数は8万 人と予想し、
その膨大な宿泊者数に対し、計画書に書かれた内容とは別に、
広島市内にある5~10万戸あるだろうと思われる空き家の一部を宿泊施設として提供することも考えられていたらしい。
1万戸でも、5人/戸泊まれるとすれば、
5万人の宿泊施設はたちどころに、確保できることになる。
それも、ヒロシマオリンピック計画の消滅とともに、義論されることもなく消えたというわけだ。
ヒロシマオリンピック計画が作らたのはairbnbが設立された2008年とほぼ同じ頃だから、
ヒロシマオリンピックが実現していれば、
広島発の1兆円企業が今頃できていたかも知れない。
??
今空き家が深刻な社会問題になっている。
それを無条件で宿泊施設として提供できるようにすることは勿論無理があるが、
airbnbのようなシステムを日本で構築することができれば、
空き家問題も一気に解決するだけでなく、
新たな広島の、日本の観光資源として見直されるかもしれない。
元安川
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