太王四神記と原子力ムラ
最近「太王四神記」という韓国の歴史ドラマを改めて観ました。
太王四神記は、ペ・ヨンジュン主演の歴史ドラマで、後に高句麗中興の祖といわれる第19代国王(広開土王)を描いたドラマですが、当時(3世紀)から2000年前の神話から始まり、王の生涯を通じ、天(神)と人間の関係、男女の愛を絡め、従来の歴史ドラマとは異質な内容や、映画並みの予算規模と品質で作られたことで、製作前から話題になっていたものです。
放送は2007年から2008年で、日本ではNHKのBShi、総合、そして映画館でも上映されました。
私は、その放送期間中に、初めて韓国に行きましたが、その時に驚いたのは、韓国のITの進歩でした。韓国がIT先進国であることも、日本はアジアでも遅れていることも十分承知していましたが、現実は想像以上でした。空港や駅、観光地でWi-Fiが使えることは想定内です。
日本では、まだハイビジョン放送も試験段階で、ネットでハイビジョン動画など考えられませんでしたが、韓国で最も視聴率を稼いだこのドラマは当然のようにハイビジョン放送であり、しかもネットでもハイビジョン動画で配信されていました。音楽も5.1chサラウンド、そして最新の映画館の音響設備でも聴き応えのある調整が行われていました。
現地の人に聞くと「今どきテレビ放送をテレビで観る人は少ない」(=多くの人はパソコンで観ている)「だからビデオの録画機などは売ってない」(オンデマンドで、いつでもどこでも好きな時に好きな番組が観られるので録画は必要ない)ということでした。
更に、私が行ったソウルの店では、どこもクレジット支払いは暗証番号か電子パッドでのサインで、紙にサインさせるようなところはありませんでしたが、日本で電子パッドでのサインを経験したのは、その5年後でした。そして今もなお、日本では暗証番号を入れるところが増えたとは言え、まだまだ紙にサインをさせるところも少なくありません。
ところで、このドラマに出てくる召喚獣のような四神は中国の伝説にあるものですが、火、水、風、土の神です。四大元素の思想は古代ギリシア・ローマ、イスラムあるいはインドでも古くからある考え方ですが、太王四神記では圧倒的に強いのが火の力であり、ドラマの中でも、人が戦争などに火を使ったため神が火の力を取り上げたり、火を操る神鳥=朱雀が暴走して、世界を焼き尽くすというシーンがあります。
そして、物語の中心は、火の力を利用して世界制覇を企む悪人集団=火天(ファチョン)会と、戦争で殺し合うという憎しみの連鎖から脱却し、「兄弟」として国を拡大し治めようとするタムドク王との戦いに、ファンタジーとロマンスを絡めたものです。
ただ、当時は考えもしませんでしたが、今観ると、日本版火天会こそ原子力ムラのようです。
公開当時から名台詞の筆頭にあげられるのが、これから戦いに行く部下にタムドク王が「死ぬな 命を捨てる者は要らない」という行であり、最終回で結論的に語られるのは「人は誤ちを犯す。そこから学んで成長するものだ」ということでした。
取り返しの付かない誤ちの根は根絶するしかありませんが、日本人は、そのことを学べているのでしょうか。
千年恋歌MV -DongBangSinKi(東方神起)
https://www.youtube.com/watch?v=2oPmnrwc4DE
太王四神記MV キハ...
https://www.youtube.com/watch?v=XfJHG4MWpWo
太王四神記MV--許諾
https://www.youtube.com/watch?v=H3Hvf7yhKHM
Tae Wang Sa Shin Gi OST 16 - Unachievable Love
https://www.youtube.com/watch?v=BLejFQ1XIko
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私もNHKと映画館で観ました。
当時は、少しでも早く観たくて、韓国までテレビを観に行く人もいましたよね。
私も、正月は太王四神記三昧もいいかもと思っています。
それにしても、火天会は原子力ムラって、確かにそうかも…
投稿: サチ | 2014年12月30日 (火) 08時28分
ヨン様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
投稿: 家族 | 2014年12月30日 (火) 14時34分
サチさん
私も、韓国で「太王四神記を見るために、日本から毎週のように韓国に来る人達がいる」ということは聞きました。そして、そういう人達は「できるだけ大きなテレビのあるホテルに泊まっている」ということでした。
今、改めて観ると、単なるストーリー展開以外にも気づくことが沢山あって、面白いですよ。
投稿: 工場長 | 2014年12月30日 (火) 19時00分
家族さん
コメントありがとうございます。
ちなみに、韓国語やペ・ヨンジュンに疎い方のために、誤解のないよう解説しておきますと、ペ・ヨンジュンは自分のファンのことを家族(カジョク)と呼んでいたので、家族というとペ・ヨンジュンのファンを指すことがあります。
本来、ファンは韓国語で「ペン」なので、東方神起などでは、東方神起ファンのことを「トンペン」と言いますが、ペ・ヨンジュンの場合は「家族」ということが多いようです。
また、家族の同義語として「シック」という言葉もあり、シックは「同じ釜の飯を食った仲」のような意味を持つので、ペットとか同僚とか、家族同然だという時の家族には「シック」を使うのが普通ですが、ペ・ヨンジュンは血縁関係のある本当の家族を意味する「家族」をファンに対して使っていて、そうした「特別な存在」であることを強調し、自ら「家族」と名乗るファンが多いようです。
投稿: 工場長 | 2014年12月30日 (火) 19時04分
太王四神記・・懐かしいドラマですね。
もちろん当時はわくわくしながら見ました。
日本で韓国映画は以前から映画館で上映していましたが、韓国ドラマを映画館で上映したのは、このドラマが初めてではないでしょうか。
韓国ドラマで朱雀は、太王四神記以外にも沢山出てきますが、それを原発に結び付けるところはさすが工場長さんですね。
私は、韓国ドラマでは単純に親子関係の律義さと、立場の上下関係の厳格さに感心しながら見ています。
日本の社会では、それが崩れかけているように見えて仕方ありません。
投稿: まさじぃ | 2014年12月30日 (火) 23時35分
まさじぃさん
私が知っている範疇では、ドラマを映画館で上映したのは、冬のソナタが六本木の映画館で上映されましたが、それはドラマが放送された何年か後でした。無料で(受信料を取られるNHKではありますが)観られるドラマを、放送と平行して半年もの間、全国の映画館で上映する(もちろん有料、それも24話で何万円もする)というのは他に例を知りません。
初めて韓国に行った7年前、若者が「日本では父親は怖い存在ではないらしい。韓国もいずれそうなるのではないか」というようなことを話しているのを聞いて、ICTは日本より遥かに進んでいながら、未だに父親が権威を保っていることに驚いたものです。
それに年齢による上下関係も絶対で「韓国のバスには優先席のようなものはないが、若者が年寄りに席を譲るのは当たり前のことで、たまに席を譲らずに周囲の人に注意されているのは日本人だ」ということも聞きました。
確かにドラマを見ても、大家族が多く、年上の人を敬い、父親は強く、家族は互いを大切にし、人間関係においては繋がりを非常に重視し、それが逆に障害になることが良くドラマになっていますね。
そうした人間関係は、日本では崩れているというより、既になくなっているように思います。そして原子力ムラも、まさにそうですが、身内を守るのは正義より優先する道徳であり、そのためであれば平気でウソもつく、というところだけが残っているように感じます。
投稿: 工場長 | 2014年12月31日 (水) 06時20分
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私もNHKと映画館で観ました。
当時は、少しでも早く観たくて、韓国までテレビを観に行く人もいましたよね。
私も、正月は太王四神記三昧もいいかもと思っています。
それにしても、火天会は原子力ムラって、確かにそうかも…
投稿: サチ | 2014年12月30日 (火) 08時28分
ヨン様キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
投稿: 家族 | 2014年12月30日 (火) 14時34分
サチさん
私も、韓国で「太王四神記を見るために、日本から毎週のように韓国に来る人達がいる」ということは聞きました。そして、そういう人達は「できるだけ大きなテレビのあるホテルに泊まっている」ということでした。
今、改めて観ると、単なるストーリー展開以外にも気づくことが沢山あって、面白いですよ。
投稿: 工場長 | 2014年12月30日 (火) 19時00分
家族さん
コメントありがとうございます。
ちなみに、韓国語やペ・ヨンジュンに疎い方のために、誤解のないよう解説しておきますと、ペ・ヨンジュンは自分のファンのことを家族(カジョク)と呼んでいたので、家族というとペ・ヨンジュンのファンを指すことがあります。
本来、ファンは韓国語で「ペン」なので、東方神起などでは、東方神起ファンのことを「トンペン」と言いますが、ペ・ヨンジュンの場合は「家族」ということが多いようです。
また、家族の同義語として「シック」という言葉もあり、シックは「同じ釜の飯を食った仲」のような意味を持つので、ペットとか同僚とか、家族同然だという時の家族には「シック」を使うのが普通ですが、ペ・ヨンジュンは血縁関係のある本当の家族を意味する「家族」をファンに対して使っていて、そうした「特別な存在」であることを強調し、自ら「家族」と名乗るファンが多いようです。
投稿: 工場長 | 2014年12月30日 (火) 19時04分
太王四神記・・懐かしいドラマですね。
もちろん当時はわくわくしながら見ました。
日本で韓国映画は以前から映画館で上映していましたが、韓国ドラマを映画館で上映したのは、このドラマが初めてではないでしょうか。
韓国ドラマで朱雀は、太王四神記以外にも沢山出てきますが、それを原発に結び付けるところはさすが工場長さんですね。
私は、韓国ドラマでは単純に親子関係の律義さと、立場の上下関係の厳格さに感心しながら見ています。
日本の社会では、それが崩れかけているように見えて仕方ありません。
投稿: まさじぃ | 2014年12月30日 (火) 23時35分
まさじぃさん
私が知っている範疇では、ドラマを映画館で上映したのは、冬のソナタが六本木の映画館で上映されましたが、それはドラマが放送された何年か後でした。無料で(受信料を取られるNHKではありますが)観られるドラマを、放送と平行して半年もの間、全国の映画館で上映する(もちろん有料、それも24話で何万円もする)というのは他に例を知りません。
初めて韓国に行った7年前、若者が「日本では父親は怖い存在ではないらしい。韓国もいずれそうなるのではないか」というようなことを話しているのを聞いて、ICTは日本より遥かに進んでいながら、未だに父親が権威を保っていることに驚いたものです。
それに年齢による上下関係も絶対で「韓国のバスには優先席のようなものはないが、若者が年寄りに席を譲るのは当たり前のことで、たまに席を譲らずに周囲の人に注意されているのは日本人だ」ということも聞きました。
確かにドラマを見ても、大家族が多く、年上の人を敬い、父親は強く、家族は互いを大切にし、人間関係においては繋がりを非常に重視し、それが逆に障害になることが良くドラマになっていますね。
そうした人間関係は、日本では崩れているというより、既になくなっているように思います。そして原子力ムラも、まさにそうですが、身内を守るのは正義より優先する道徳であり、そのためであれば平気でウソもつく、というところだけが残っているように感じます。
投稿: 工場長 | 2014年12月31日 (水) 06時20分