国が消える・スコットランドの独立についての住民投票
スコットランドの独立を問う住民投票は、
結局 反対55.25%の多数で否決された。
早速その影響は、
スペインのカタルーニャ州の独立を問う住民投票をする
ということになって現れた。
スコットランドは、独立するか否かについて、
血を流すことなく、
住民投票で決めた。
素晴らしいことだ。
スコットランドの人口は540万人、面積8万km2
ほぼ北海道と同じ人口、面積の地域だ。
それが一つの国となろうとしたのだ。
そんな小さな地域が独立しようというのには、
大きく2つの理由があったようだ。
そもそも400年前まではスコットランド国王をいだいた一つの独立した国であった、
そして北海油田の収益が地元が求める福祉政策に回されていないという行財政的不満があった
といわれている。
逆に英国は
国土の3割、人口の8%を超えるスコットランドを失うことで、
国力が低下し、
核戦力にも影響が及ぶなど大打撃を被ることになる、
ということで懸命に独立を阻止しようとしたという。
そのために、
憲法の改正をも必要とするようなさらなる自治権の拡大を約束したという。
住民投票をしただけでも、スコットランドとしては大きなメリットがあったというわけだ。
今回の独立問う住民投票の影響はさらに、
カナダのケベック州、等かなりの地域の独立運動を一気に加速することになりそうだという。
ベルギーも分裂の可能性を秘めているという。
ちょっと振り返ってみれば、これまでに、
東西ドイツの合併のように、合併した国もあるが、
ユーゴスラビアはセルビア等の3つの国に分裂したし、
ソ連もロシア、バルト3国、ウクライナ等幾つもの国々に分裂した。
インドネシアからは東ティモールが独立した。
古くは英領インドから独立する際パキスタンが分裂し、
さらにそのパキスタンから東パキスタンが分裂し、バングラデシュとなった、
ということもある。
将来の可能性ということでいえば、
中国はもっとも強く分裂の可能性がある国だという人もいる。
ネットにはこんな分析をする記事も載っている。
http://wiki.chakuriki.net/index.php/もしあの国が分裂するとしたら
しかしこうした分裂、独立運動のおこる背景には、
それぞれの地域に固有の事情があるだけでなく、
EUができたこと、
経済がグローバル化したこと、
インターネットによる個人が自由に情報を送受信できることになったこと、
等により、中2階的な英国なんていう国はいらないという意識が、
人々の間に芽生えつつあることにもよるのでなないだろうか。
いずれにしろ、
どうもこれからの大きな流れとして、
かたやEUのような組織ができると共に、
国は小さく分裂することが、
同時進行するといえそうだ。
日本の戦国時代のように、
群雄割拠し、戦いを繰り返しながら、
統一されることで、一つの国ができ、
ようやく平和がもたらされていたが、
これからの時代は、
国は益々小さくなり、
EUのように話し合いによって、国々を繋ぐ仕組みが創られることで、
平和がもたらされるということになるかもしれない。
それは、
国は小さければ小さいほどいいということになり、
それはもう都市といってもいいようになるかもしれない。
それらを国として認めれば、
その都市=国間のトラブル解決の仕組みとして、
国連&国際司法裁判所を置けばいいということにもなりそうだ。
イギリス連邦にあって、スコットランドは核も持たないと決議しているという。
それこそ軍隊は国連のみに保有可としたらいい。
今回のスコットランドの独立についての住民投票は、
いずれ地球上から国は消え、
「都市のネットワークで構成される世界」
が実現するかもしれないという夢を見させてくれた。
元安川
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