正しい確信犯
確信犯を「悪いと知っていて行う」という意味に使うと「誤用」とされ、本来その意味は「故意犯」ということとされていました。
ところが、最近は広辞苑でも、まず「道徳的・宗教的または政治的確信に基づいて行われる犯罪」とした上で、「俗に、それが悪いことと知りつつ、あえて行う行為」とも併記されるほど、誤用が一般的に使われるようになっています。
ところで、これぞ「確信犯」という報道がありました。
関西電力が歴代総理に毎年2千万円づつ、自民党幹部にも合わせて数億円を献金していた、という報道です。
これらの献金は、仮に法的な問題はないとしても「独占を許され、総括原価方式まで認められている電力会社が献金するのはおかしい」「「政治献金分まで電気料金を支払いたくない」という世論を受けて企業献金の廃止を宣言していたわけですから、顧客である国民に対して重大な裏切り行為を行っていたことにほかなりません。
ところが、この工作資金を作った元副社長は、それが悪いこととは思っていなかったようです。
取材に対し、献金の理由は「一に電力の安泰。二に国家の繁栄」とし、「天下国家のために渡すカネで、具体的な目的があったわけではない。許認可権を握られている電力会社にとって権力に対する一つの立ち居振る舞いだった。漢方薬のように時間をかけて効果が出ることを期待していた」と言われているので「悪気はなかった」「良かれと思って行っていた」ということになります。
これこそが、まさに正しい「確信犯」であり、「確信犯」のお手本と言えるものです。
元関電副社長「歴代総理らに年間数億円を献金」
https://www.youtube.com/watch?v=MNZiGqdXDwo
もちろん、関西電力だけではなく、当時だけのことでないことは、言うまでもありません。
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こういう報道をみると、日本も韓国も中国も皆同じ。
この三ヶ国は、どこも50歩100歩、どんぐりの背比べ、目糞鼻糞、という感じですね。
中国の食肉加工問題や、韓国の沈没事故を報じる時に、並べて報道して欲しいものです。
投稿: 通りすがり | 2014年8月 4日 (月) 12時02分
通りすがりさん
集団的自衛権ではニューヨークタイムズが日本に批判的な記事を載せ、脱原発のドイツでも、原発大国のフランスでも、公共放送が日本の原発事故処理がいかにいい加減かを報道しています。
確かに、それらの報道を見る限り、日本・中国・韓国はいずれも同じような問題を抱えているように思えますね。
投稿: 工場長 | 2014年8月 5日 (火) 18時20分
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コメント
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こういう報道をみると、日本も韓国も中国も皆同じ。
この三ヶ国は、どこも50歩100歩、どんぐりの背比べ、目糞鼻糞、という感じですね。
中国の食肉加工問題や、韓国の沈没事故を報じる時に、並べて報道して欲しいものです。
投稿: 通りすがり | 2014年8月 4日 (月) 12時02分
通りすがりさん
集団的自衛権ではニューヨークタイムズが日本に批判的な記事を載せ、脱原発のドイツでも、原発大国のフランスでも、公共放送が日本の原発事故処理がいかにいい加減かを報道しています。
確かに、それらの報道を見る限り、日本・中国・韓国はいずれも同じような問題を抱えているように思えますね。
投稿: 工場長 | 2014年8月 5日 (火) 18時20分