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2014年2月13日 (木)

佐村河内さん謝罪

ゴーストライターを使い、聴覚障害ということでも疑惑をもたれている佐村河内守さんの謝罪文が公開されました。

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当然、弁護士による指導を受けたものでしょうから、そのまま受け取ることはできませんが、それでも、安部首相や東電の役員あるいは籾井NHK会長よりはマシに思えるのは困ったものです。

音楽でも出版物でも料理でも、音楽や文章そのものよりプローモーションで売るということはあり、そういう傾向は強くなる一方です。その結果、ヒットチャートのトップを飾るような曲の多くは発売日が最高の売上で、あとは下がるだけ、という、まるで日本の政権支持率のような状況です。

出版におけるゴーストライターは、そういう職業があり、名前の知られた人までいますし、もともと作曲家が誰かがそれほど重要でない商業音楽でもゴーストライターの存在はあるようです。

あるいは、その曲に纏わるエピソードもウソが多く、場合によっては本人は正しく語っていることでも、マスコミが意図的に大袈裟に、より面白く、より感動的に、伝えられることが少なくありません。私自身もそういう事例をいくつか知っています。

ただ、こうした世間一般によくあることに比べ、佐村河内守さんの事例はあまりにも限度を超えているようです。

歌謡曲などのポップスと違い、演奏するのは全員が専門教育を受けた人たちであり、彼らの高い評価も得ていましたから、それなりの曲であることは間違いありませんが、だからと言って、クラシックという分野で、いくら秀作でも、それだけで、あのCDの売上を達成することはできないでしょう。

あの記録的な売上は「全ろう」「ヒロシマ」「被爆二世」という看板にもとづくプローモーションによるものであることは明らかです。

これからは逆にハンディーを負うことになりますが、これからは正々堂々と本来の曲に相応しい評価を受けられるようになると良いと思います。

佐村河内守さんの謝罪文(全文・朝日新聞デジタル)
http://www.asahi.com/articles/ASG2D10R1G2CUCVL010.html

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関連商品に紹介されていた「全聾の天才作曲家 佐村河内守は本物か?」を買って一気に読みました。
ゴーストライターが表に出る前でも、こんな文章を書いている人がいて、本にもなっていたことに驚きました。

やはり、ちゃんと見ている人、聴いている人はいたのですね。

私の知人でエリザベトの先生も、交響曲「HOROSHIMA」の初演を聴いて「マーラーだね」と言っていましたのを思い出しました。

投稿: サチ | 2014年2月13日 (木) 09時22分


さっそく書いてくださってありがとうございます。
今朝の番組で、彼は若いころ歌手として売り出そうとしていたことを知りました。でもいろいろと不審な点が多く虚言壁があるということでお蔵入りになったとか。せっかくいいものを持っているのにこんな形で罰せられるなんて本当に残念です。
それにしてもこんなコンビが18年も続くなんて信じられません。先生を信じていた生徒さんたちも本当にショックだったでしょうね。

今月もそろそろ「広報」の音訳活動の準備が始まります。3月には年に一度の交流会もあるのでそちらの準備も。サポートもやっと少し慣れてきましたが難しいです。

投稿: おおたき | 2014年2月13日 (木) 09時44分


「全聾の天才作曲家 佐村河内守は本物か?」は作曲家の野口剛夫氏の書いたものですが、昨年これを読んだ時には驚きました。かなり辛辣に、かつ専門的に佐村河内氏とその音楽を批判していましたが、今になって彼が内幕を知らずに書いたのであれば、勇気のある行動だったと改めて思いました。

彼は「今のところメディアの論調は礼賛一辺倒のようであるが、私のような疑問を感じる人は実はかなりいるのではないか。ただ、感じたとしても、身体障害者や被爆二世への差別と受け取られたり、ダントツのセールス記録へのやっかみであると思われるのを恐れたりで、発言しづらいということもあるのかもしれない」と書いています。

その野口氏も流石にゴーストライターの存在までは考えなかったようですが「全く儲からないクラシックの世界で、久しぶりにお金になりそうな人が現れ、関係者たち(そして本人も?)はとても張り切ってしまったのだろう」と書いています。関係者の中でも、NHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」を担当したディレクター古賀淳也の責任も重いでしょう。私自身もあの番組を見てCDを買いました。

古賀氏は5年もかけて取材し、「魂の旋律―佐村河内守」という本まで出版して佐村河内氏を「現代のベートーヴェン」に仕立て上げた張本人です。これだけ、無能で恥知らずな会長、経営委員、ディレクターが揃ったNHKは東電と同じように改革ではなく解体するしかありませんね。

投稿: 通りすがり | 2014年2月13日 (木) 10時23分


もう一つのドラマがあるんですね、この事件。
実は代理人弁護士は「胡散臭い人間の弁護を引き受けた
同期の有名弁護士」のことを、自身のブログで「依頼人の
スジ」を大切にしろと批判した過去があるのです。そして
今回、私の目からは同レベルの胡散臭い人間の弁護を受任
コメント欄に多くの批判が書き込まれてしまいました。

さあどうする?と注目していたら、弁護と云うよりも「潔い白状」
「懺悔」に持って行き、事件の沈静を早めようとしているのかな。
と思います。

ごめんなさい、今回だけ匿名(異名)で書きました。

投稿: 代理人の友人 | 2014年2月13日 (木) 12時43分


サチさん
こういう時に電子書籍はすぐに買って、その場で読めて便利ですね。

今、芸術の世界でもコンテンツ(中身)よりコンテクスト(文脈)という流れがあります。つまり、作品自体の価値より、どんな人物がどのように生み出したものかという物語を作ることが「売るため」の重要な要素とされています。それも含めて作品が評価されるのも避け難い現実だと思います。

ただ、コンテクストは「作られるもの」であり、多分に事実とは異なるもの(ウソ)を含むものになりがちです。

投稿: 工場長 | 2014年2月13日 (木) 20時57分


おおたきさん
どんなに素晴らしい作品でも、まずは多くの人の目にとまらなければなりません。
知人の画家は「本物は自分が死んでから評価されるものだ」と言っていましたが、なかなかそうも割り切れないのが普通だと思います。

ゴーストライターとして記者会見を開かれた新垣隆氏は大学に辞表を出したものの、学生からは退職反対署名活動も起き、既に14000人の署名が集まっています。コメントを見ると、いかに学生に慕われている先生か良くわかります。ゴーストライター自体は犯罪でも何でもありませんし、むしろ告白した勇気を称えるコメントが多く見受けられます。

http://www.change.org/ja/

音訳ボランティアも大変だと思いますが、頑張ってください。

投稿: 工場長 | 2014年2月13日 (木) 20時58分


通りすがりさん
「NHKは東電と同じように改革ではなく解体するしかありません」
同感です。

投稿: 工場長 | 2014年2月13日 (木) 21時00分


代理人の友人さん
なるほど、そういうこともあったのですね。
これからは代理人の弁護士さんが佐村河内氏の人生のゴーストライターとなるのでしょうか(^_^;

投稿: 工場長 | 2014年2月13日 (木) 21時01分

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コメント

関連商品に紹介されていた「全聾の天才作曲家 佐村河内守は本物か?」を買って一気に読みました。
ゴーストライターが表に出る前でも、こんな文章を書いている人がいて、本にもなっていたことに驚きました。

やはり、ちゃんと見ている人、聴いている人はいたのですね。

私の知人でエリザベトの先生も、交響曲「HOROSHIMA」の初演を聴いて「マーラーだね」と言っていましたのを思い出しました。

さっそく書いてくださってありがとうございます。
今朝の番組で、彼は若いころ歌手として売り出そうとしていたことを知りました。でもいろいろと不審な点が多く虚言壁があるということでお蔵入りになったとか。せっかくいいものを持っているのにこんな形で罰せられるなんて本当に残念です。
それにしてもこんなコンビが18年も続くなんて信じられません。先生を信じていた生徒さんたちも本当にショックだったでしょうね。

今月もそろそろ「広報」の音訳活動の準備が始まります。3月には年に一度の交流会もあるのでそちらの準備も。サポートもやっと少し慣れてきましたが難しいです。

「全聾の天才作曲家 佐村河内守は本物か?」は作曲家の野口剛夫氏の書いたものですが、昨年これを読んだ時には驚きました。かなり辛辣に、かつ専門的に佐村河内氏とその音楽を批判していましたが、今になって彼が内幕を知らずに書いたのであれば、勇気のある行動だったと改めて思いました。

彼は「今のところメディアの論調は礼賛一辺倒のようであるが、私のような疑問を感じる人は実はかなりいるのではないか。ただ、感じたとしても、身体障害者や被爆二世への差別と受け取られたり、ダントツのセールス記録へのやっかみであると思われるのを恐れたりで、発言しづらいということもあるのかもしれない」と書いています。

その野口氏も流石にゴーストライターの存在までは考えなかったようですが「全く儲からないクラシックの世界で、久しぶりにお金になりそうな人が現れ、関係者たち(そして本人も?)はとても張り切ってしまったのだろう」と書いています。関係者の中でも、NHKスペシャル「魂の旋律~音を失った作曲家~」を担当したディレクター古賀淳也の責任も重いでしょう。私自身もあの番組を見てCDを買いました。

古賀氏は5年もかけて取材し、「魂の旋律―佐村河内守」という本まで出版して佐村河内氏を「現代のベートーヴェン」に仕立て上げた張本人です。これだけ、無能で恥知らずな会長、経営委員、ディレクターが揃ったNHKは東電と同じように改革ではなく解体するしかありませんね。

もう一つのドラマがあるんですね、この事件。
実は代理人弁護士は「胡散臭い人間の弁護を引き受けた
同期の有名弁護士」のことを、自身のブログで「依頼人の
スジ」を大切にしろと批判した過去があるのです。そして
今回、私の目からは同レベルの胡散臭い人間の弁護を受任
コメント欄に多くの批判が書き込まれてしまいました。

さあどうする?と注目していたら、弁護と云うよりも「潔い白状」
「懺悔」に持って行き、事件の沈静を早めようとしているのかな。
と思います。

ごめんなさい、今回だけ匿名(異名)で書きました。

サチさん
こういう時に電子書籍はすぐに買って、その場で読めて便利ですね。

今、芸術の世界でもコンテンツ(中身)よりコンテクスト(文脈)という流れがあります。つまり、作品自体の価値より、どんな人物がどのように生み出したものかという物語を作ることが「売るため」の重要な要素とされています。それも含めて作品が評価されるのも避け難い現実だと思います。

ただ、コンテクストは「作られるもの」であり、多分に事実とは異なるもの(ウソ)を含むものになりがちです。

おおたきさん
どんなに素晴らしい作品でも、まずは多くの人の目にとまらなければなりません。
知人の画家は「本物は自分が死んでから評価されるものだ」と言っていましたが、なかなかそうも割り切れないのが普通だと思います。

ゴーストライターとして記者会見を開かれた新垣隆氏は大学に辞表を出したものの、学生からは退職反対署名活動も起き、既に14000人の署名が集まっています。コメントを見ると、いかに学生に慕われている先生か良くわかります。ゴーストライター自体は犯罪でも何でもありませんし、むしろ告白した勇気を称えるコメントが多く見受けられます。

http://www.change.org/ja/

音訳ボランティアも大変だと思いますが、頑張ってください。

通りすがりさん
「NHKは東電と同じように改革ではなく解体するしかありません」
同感です。

代理人の友人さん
なるほど、そういうこともあったのですね。
これからは代理人の弁護士さんが佐村河内氏の人生のゴーストライターとなるのでしょうか(^_^;

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