交居・3世代ファミリー住宅
共働きの妹夫婦は、
彼の父親が定年になっなのと、1月に赤ちゃんが生まれることを契機に、
土地を取得し、建物をつくり、両親と同居することにしたという。
両親は今住んでいるマンションを売り、資金の一部を負担するという。
最近は自治体が3世代ファミリー支援事業として、
さしたる金額ではないが、いくらかの補助金も出しているところもある。
妹は大分職場の友人たちから、
親と同居することの難しさを聞かされたらしいが、
それでも、いずれ両親の面倒は見なければいけないだろうということと、
幼稚園の送り迎え等子供の面倒を見て欲しいということ等あって同居を決めたようだ。
それでも住まいはできるだけ別々を原則とし、
1階は両親、2階は妹夫婦とし、
玄関は共用だが、キッチン、リビング、バス、トイレは別とする設計を進めている。
かって結婚したら、親と独立して住むというのが、格好いいことと持て囃されたことがあったが、最近は、そうでもないようだ。
東京の郊外の住宅地でも、2つの名字が書かれている家をあちこちで見かけるようになった。
息子家族と同居なら、1つの名字でいいわけだから、実際にはもっと多いのだろう。
しかし同居率についての統計を見ると、
広島県では1980年には23%であったものが、
2010年には13%にと年毎にへってきている。
転勤があったり、大学への進学の問題があったりと
今の社会は同居しようにも、それは不可能だということが現実には増えていて、
それが同居率の減少という数字になって現れているのだろう。
ミサワホームの出した「二世帯交居幸福論」を読むと、
これからは「同居する」ということでなく、3世代が「交わり暮らす」ことで、
「幸せふくらむ」という「交居」という生活スタイルを提案している。
つまり、
今までの「親ー夫ー妻」というリニアな上下関係から、
「祖父・祖母・夫・妻・子供」がそれぞれ対等にダイレクトに交わることで、
新しい、楽しい家族関係が生まれるというのだ。
妹夫婦の場合も、妹の収入がそこそこあるから、独立した個人として、
こうした新しい家族関係を作れるはずだという自信があることも背景にはあるのだろうと思う。
いずれにしろ、
今、新しい3世代ファミリーの同居スタイルが生まれつつあることは確かなようだ。
元安川
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若い方の二世代住宅の相談が増えた気がします。
理由のひとつに、賃金の上昇が望めない社会状況もあるようです。
それでも、仕事の関係で同居できない方も多いわけですから、
親の土地に一緒に住めるという環境は恵まれていますよね!?
※広島県の同居率の数字同じ?
投稿: takako | 2013年11月24日 (日) 11時34分
takako様
都道府県別の2010年の同居率をみると、
岩手県29%、
東京都8%
岡山県19%
広島県13%
です。
都会度を反映している感じです。
同居はお金がないからということもあるでしょうが、
もっと前向きに捉えたいですね。
投稿: 元安川 | 2013年11月24日 (日) 14時44分
かつて、女性の憧れる妻の像は、大企業に勤める夫と可愛い子どもたちに囲まれた幸せな専業主婦であり、城南や横浜あたりの瀟洒な一戸建てに住み、庭には自慢のガーデニングテラスがあり、ママ友とお茶をする「優雅でエレガント妻」で、中流家庭でも目指せたものですが、今やそれを目指せるのは極一部の富裕層のみで、中流では専業主婦は望めない時代です。
そんな時代は、女性の目指す像も変わり、家庭の中で妻・母としてだけでなく、働きながら社会の中で一人の女性としての自己実現や自己成長を実現する「洗練されたアクティブな妻」を格好いいと感じ、そうした女性の視点を中心にした二世帯住宅が増えています。
お金がないから同居せざるを得ない、ということではなく、ポジティブな選択肢としての二世帯住宅が登場してきています。スティーブ・ジョブズが言うところの「再発明」とも言えるものかも知れません。
投稿: 灰猫 | 2013年11月24日 (日) 19時03分
灰猫様
亭主 元気で留守がいい、
ダブルインカムノーキッズ、
そして今は
女子会、
歴女、鉄女、・・・
とどんどん女性が元気になっているようです。
イギリスでは、
鉄の女サッチャー
なんてのもありましたし、
ドイツは女性のメルケル首相です。
かたや男は草食系男子とも言われる有様です。
投稿: 元安川 | 2013年11月24日 (日) 19時37分
« 電気自動車の増加 | トップページ | 加工肉の勧め »
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コメント
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若い方の二世代住宅の相談が増えた気がします。
理由のひとつに、賃金の上昇が望めない社会状況もあるようです。
それでも、仕事の関係で同居できない方も多いわけですから、
親の土地に一緒に住めるという環境は恵まれていますよね!?
※広島県の同居率の数字同じ?
投稿: takako | 2013年11月24日 (日) 11時34分
takako様
都道府県別の2010年の同居率をみると、
岩手県29%、
東京都8%
岡山県19%
広島県13%
です。
都会度を反映している感じです。
同居はお金がないからということもあるでしょうが、
もっと前向きに捉えたいですね。
投稿: 元安川 | 2013年11月24日 (日) 14時44分
かつて、女性の憧れる妻の像は、大企業に勤める夫と可愛い子どもたちに囲まれた幸せな専業主婦であり、城南や横浜あたりの瀟洒な一戸建てに住み、庭には自慢のガーデニングテラスがあり、ママ友とお茶をする「優雅でエレガント妻」で、中流家庭でも目指せたものですが、今やそれを目指せるのは極一部の富裕層のみで、中流では専業主婦は望めない時代です。
そんな時代は、女性の目指す像も変わり、家庭の中で妻・母としてだけでなく、働きながら社会の中で一人の女性としての自己実現や自己成長を実現する「洗練されたアクティブな妻」を格好いいと感じ、そうした女性の視点を中心にした二世帯住宅が増えています。
お金がないから同居せざるを得ない、ということではなく、ポジティブな選択肢としての二世帯住宅が登場してきています。スティーブ・ジョブズが言うところの「再発明」とも言えるものかも知れません。
投稿: 灰猫 | 2013年11月24日 (日) 19時03分
灰猫様
亭主 元気で留守がいい、
ダブルインカムノーキッズ、
そして今は
女子会、
歴女、鉄女、・・・
とどんどん女性が元気になっているようです。
イギリスでは、
鉄の女サッチャー
なんてのもありましたし、
ドイツは女性のメルケル首相です。
かたや男は草食系男子とも言われる有様です。
投稿: 元安川 | 2013年11月24日 (日) 19時37分