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2013年10月26日 (土)

医薬品でも効かない

ある医薬品について意見を求められました。「友人に薦められたが、どう思うか」ということです。

メーカーの説明を読むと「細胞自体の機能を高め、新陳代謝を活発にし、体の抵抗力を高める」とあります。

これだけ見ると何にでも効きそうですが、良く考えると殆どの食品、そして入浴でも、これらの効果があると言えます。お酒でも、そうかも知れません。

ただ、これは厚労省が認可した、ちゃんとした医薬品です。

適応症には、末梢紳経性疾患、アレルギー性疾患、貧血・食欲不振・一般虚弱体質・倦怠、一般創傷・熱傷・凍傷、急性化膿性疾患、急性・慢性湿疹、汗疱性白せんなどが記載されています。

こういう場合、まず世界中の医薬系論文に関する検索サイト(PubMed)で主成分を検索してみます。

すると、いくつかヒットしましたが、効能にあげられているようなものを書いたものはありません。

念のために国内の医薬系論文の検索サイト(メディカルオンライン)でも調べてみますが、1本だけヒットした内容も、医薬品としての効能とはほど遠いものです。

これと同じ主成分の医薬品は旧日本軍が「らい病」の治療薬に使っていたようですが、らい病に効果のある薬など聞いたことがありません。

ネットで普通に検索すると、ガンが治るような記述がありました。どれも出処は同じもののようですが、極めて疑わしい内容でした。

そもそも70年以上前から存在する薬で、少なくとも1950年代に現在と同じ名前で発売されています。もし、本当に効くものであれば、医療現場で一般的に使われているはずです。

厚労省が認可した医薬品だから効くとは限らない、そういう例の一つのようです。

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薬は副作用もありますし、むやみと飲まないのが一番ですね。
薬を飲んで病気になっている人も多いように思います。

投稿: アコ | 2013年10月26日 (土) 11時30分


医薬品ってその程度のものなのですか?
アコさんのコメントにあるように,クスリはリスクですね。

投稿: もみじ日記 | 2013年10月26日 (土) 15時54分


医薬品をはじめ、健康食品にも怪しいものが沢山ありますよね。
患者さんが飲まれている場合、『信じるものは救われる』の観点から否定はしませんが、意見を求められたら、効果が定かではないものは私だったら飲まないと思いますとお伝えします。

産地偽装もそうですが、誰かがきっちりチェックするようになってほしいですね。

投稿: 橋本クリニック | 2013年10月27日 (日) 10時09分


アコさん
この薬は「副作用がない」とされていますが、逆に、副作用のない薬が食事や休息以上に効くのだろうか、という疑問もあります。

この薬の効能にあるようなことであれば、美味しいものを食べてゆっくりする温泉旅行か、ストレスのない日常生活の方が効きそうな気もします。

投稿: 工場長 | 2013年10月27日 (日) 11時36分


もみじ日記さん
この薬は第三類の医薬品なので、効き目も副作用も緩いということになると思いますが、本当に効く薬は副作用も強いことが多いので、医師や薬剤師の指導が必要ですね。

誰でも自由に買えるものは、それだけのものではないでしょうか。

投稿: 工場長 | 2013年10月27日 (日) 11時39分


橋本クリニックさん
確かにプラシーボ効果も効果ですね。
医薬品でも健康食品でも一時期もてはやされたものが、いつの間にか姿を消す例はありますが、それを懲りずに追いかける消費者もいるようです。

以前、膝関節症で受診した大学病院の医師に「ヒアルロン酸やコンドロイチンの効果」を質問したところ「医学的に考えて、あんなものが効くわけはないが、公に言うのは怖い」と言っていました。そんなに怖いものなのでしょうか。

投稿: 工場長 | 2013年10月27日 (日) 11時41分

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コメント

薬は副作用もありますし、むやみと飲まないのが一番ですね。
薬を飲んで病気になっている人も多いように思います。

医薬品ってその程度のものなのですか?
アコさんのコメントにあるように,クスリはリスクですね。

医薬品をはじめ、健康食品にも怪しいものが沢山ありますよね。
患者さんが飲まれている場合、『信じるものは救われる』の観点から否定はしませんが、意見を求められたら、効果が定かではないものは私だったら飲まないと思いますとお伝えします。

産地偽装もそうですが、誰かがきっちりチェックするようになってほしいですね。

アコさん
この薬は「副作用がない」とされていますが、逆に、副作用のない薬が食事や休息以上に効くのだろうか、という疑問もあります。

この薬の効能にあるようなことであれば、美味しいものを食べてゆっくりする温泉旅行か、ストレスのない日常生活の方が効きそうな気もします。

もみじ日記さん
この薬は第三類の医薬品なので、効き目も副作用も緩いということになると思いますが、本当に効く薬は副作用も強いことが多いので、医師や薬剤師の指導が必要ですね。

誰でも自由に買えるものは、それだけのものではないでしょうか。

橋本クリニックさん
確かにプラシーボ効果も効果ですね。
医薬品でも健康食品でも一時期もてはやされたものが、いつの間にか姿を消す例はありますが、それを懲りずに追いかける消費者もいるようです。

以前、膝関節症で受診した大学病院の医師に「ヒアルロン酸やコンドロイチンの効果」を質問したところ「医学的に考えて、あんなものが効くわけはないが、公に言うのは怖い」と言っていました。そんなに怖いものなのでしょうか。

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