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2013年9月17日 (火)

アートの巡礼と瀬戸内海クルージング

小豆島の瀬戸内国際芸術祭に出品、参加している柚木恵介君の作品を見たあと、
日本棚田100景にも選ばれているという中山地区に作られたNO・63のワン・ウェンチー(台湾)の作品を見に行った。
上の道路から見下ろすと、棚田の中に大きな藁が、お椀を重ねたように積みあげられているのだと思っていたが違った。
竹を編んで、大きな籠を作っている。
何か、人間が、籠の中の虫になったような感じになる。
面白い。
この作品は昨年から保存、展示されているのだという。

Image

作品NO・59 
土庄本町は港に面し、車も通れないような細い路地が迷路のようにある。
その街中の2階建ての建物の躙り口のような小さな入口を入り、狭い階段を上がると、四畳半くらいの部屋にでる。
壁際に置かれた洋服タンスの扉を開けると、奥はガラスになっている。
そのガラスの向こうに吹き抜けの居間が見おろせる。
さらに進み、台所の冷蔵庫の扉を開けると、奥は細いトンネルに続いている。
といった具合に、ごく普通の家の中は、次々と思わぬ仕掛けがされ、思ってもみない空間に出くわす。
「迷路の街の迷路の家」
面白い。
京都二条城の脱出用の隠し通路の仕掛けをおもいだした。

その他にもいくつか作品を見たが、
つまらないものもあれば面白いもの、感動するものもある。

作品の受付をしているのは、近くに住む老人、女性達だ。
そうした人たちとのおしゃべりもまた楽しい。

その他にも、
全くの手作業で作っているという、小豆島素麺の製造元「真砂喜之助」を訪ね、iPadで丁寧にその製造方法を説明してもらったという面白い経験をすることもできた。

モンサンミッシェルではないが、
干潮時には、島とを結ぶ砂浜が現れ、歩いて渡れるというエンジェルロードもある。
砂浜の路をカップルで手をつないで渡れば、将来結ばれるということで、島の木々には沢山の絵馬が結ばれていた。

瀬戸内国際芸術祭は今回が2回目で、
参加している島は12、港が2、
参加作品数は数百点を越えるだろうが、ガイドブックにも作品数がどこにどのくらいあるか書いてない。
会期中に増えることもあるのだろうか、
多種多様に作られているので、正確には、カウントできないということだろうか。

個々の作品に、番号をつけることで、客は西国88ヶ所の巡礼のお遍路さんのように、作品を見てまわることになる。
そして、お遍路さんが納経帳に朱印をいただくように、パスポートと称するシーズン割引券に、印を押してもらっている。
夏のパスポートは4,000円で、春、夏、秋の3シーズンパスポートは5,000円だ。
いすれも前売りのみ。
入場無料の作品もあるが、一つの作品の入場料は300円だ。
全作品を見て回るには10日間くらいかかるらしい。
ナップサックを背負って、バスを乗り継いでだろう、歩いてみて回る若者をたくさんみかけた。
「アートの巡礼」
上手い仕掛けだ。

広島には沢山のギャラリーがある。
それらに番号を振り、「ギャラリー巡礼」なんてのも考えられそうだ。

この瀬戸内国際芸術祭は、
香川県知事が会長、総合プロデューサーが福武総一郎氏、総合ディレクターが女子美術大学長の北川フラム氏と今流行りの産官学のプロジェクトだ。
スポンサーがいて、旗振り役がいて、若いエネルギーと才能が注ぎ込まれるという歯車が上手くまわっている。

瀬戸内といいながら、参加しているのは香川県と岡山県内の島に限定されている。
広島県、愛媛県の島も参加すればいい。

そして、
島に行くのも、カーフェリーだけではなく、
瀬戸内海汽船の所有するクルーズ船銀河や高速艇スーパージェットにも乗れるようになる。
雁木タクシーではないが、マリーナのモーターボート、ヨットも協力し、島々を繋ぐチャーターボート、ヨットもあってもいいだろう。
そうなれば、海の船旅も楽しめるようになる。

そのハブ拠点として宇品港を整備し、
「瀬戸内海クルージングネットワーク」を作ったらいい。

3年前の第1回瀬戸内国際芸術祭は、94万人を集客し、110億円の経済効果があったというが、
今回はその倍はいくだろう。
素晴らしいイベントに育ちつつある。

そしてこと瀬戸内国際芸術祭により、
老齢化、過疎化が進行していた島々に若者が訪れるようになり、
瀬戸内の島々の魅力を再認識させ、活力を生み出したことの意味は大きい。

秋の展示は、10月5日から始まり、11月4日までだという。

元安川

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直島だったですよね。アートの島は。
瀬戸内の大小の島々は、良い観光資源だと思います。
島同士の間が狭いところは、急流のように流れたり、小さな渦も見れますからね。
20人乗りぐらいの船を和装にした観光船を就航させたらいいと思います。
このくらいの船なら座礁することも少ないですからね。

投稿: やんじ | 2013年9月17日 (火) 19時06分


素晴らしい試みで,経済効果も上がっているなら,ぜひ広島も参加してもらいたいですね。
広島県民は,多くのものを束ねるのがちょっと苦手かなと感じます。

投稿: もみじ日記 | 2013年9月17日 (火) 22時48分


やんじ様

直島が有名ですが、
その他に小豆島、豊島、犬島・・・・・と12の島と2つの港が参加しているそうです。
広場にも愛媛にもたくさんの島、港があります。
みんな参加したら、もっと面白くなるように思います。

投稿: 元安川 | 2013年9月17日 (火) 23時04分


もみじ日記様

1兆円構想をぶち上げた湯崎知事としては、いまさらという感はあるでしょうが、
いいものはいいとして参加されたらいいと思いますね。

投稿: 元安川 | 2013年9月17日 (火) 23時10分

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コメント

直島だったですよね。アートの島は。
瀬戸内の大小の島々は、良い観光資源だと思います。
島同士の間が狭いところは、急流のように流れたり、小さな渦も見れますからね。
20人乗りぐらいの船を和装にした観光船を就航させたらいいと思います。
このくらいの船なら座礁することも少ないですからね。

素晴らしい試みで,経済効果も上がっているなら,ぜひ広島も参加してもらいたいですね。
広島県民は,多くのものを束ねるのがちょっと苦手かなと感じます。

やんじ様

直島が有名ですが、
その他に小豆島、豊島、犬島・・・・・と12の島と2つの港が参加しているそうです。
広場にも愛媛にもたくさんの島、港があります。
みんな参加したら、もっと面白くなるように思います。

もみじ日記様

1兆円構想をぶち上げた湯崎知事としては、いまさらという感はあるでしょうが、
いいものはいいとして参加されたらいいと思いますね。

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