東京田無の東大農場
所沢街道と青梅街道の交差点近くに、東大の農場がある。
以前から気になっていたが、
先日は門の前に「農作物販売中」との幟が出ていたので、思い切って入ってみた。
左側には、樹齢何年というのだろうか巨木の林、右手にはきれいに整備された広い農園かあり、
その先には白い網のフェンスに囲まれたハスの花の農園がある。
その奥には古色蒼然とした洋風の木造の建物がある。
さらに進むと研究室棟のような建物の前に、門の前にあったと同じ「農作物販売中」の幟があった。
?
ここで農作物を売ってるとはとても思えないが、入って見れば、
玄関ロビーに、プラスチックケースが5~6個置かれている。
左側のケースには、ジャガイモ 1kg 100円と書かれた紙が貼られ、20~30個のジャガイモの入ったビニール袋が並び、
右側のケースには、モモ500円と書かれた紙が貼られ、いかにも新鮮そうなモモが並んでいる。
今朝採ったのだという。
3~4個で500円なら安い。
今朝採ったなら、さぞかし美味いだろうとモモを買う。
ついでにジャガイモも買う。
ーモモの味ってこうなんなんだと思い出させてくれた。
美味い!
ネットで検索すれば、ここには東京大学大学院農学生命科学研究科附属 田無演習林、生態調和農学機構、生態調和研究機構、食の安全研究センター、農場博物館等がある。
22.2haの敷地には
ダイズ、キャベツ、トマト等の野菜、トウモロコシ等の農作物、牧草、花き類が栽培され、
水田もあり、
肉牛も放牧されている。
門を入って、約200mにわたりソメイヨシノの桜が植樹され、古い方は樹齢70年で15本、
新しい方は樹齢40年で12本ある。
と書かれている。
東大の農場、演習林は全国各地に何カ所もあり、
どれもその広さに、さすが東大と驚くが、
都会の真ん中にこんな農場があるとは凄い。
もっとも昔は武蔵野の林だったんだろうが、
今となっては貴重な空間であることは確かだ。
広域避難地域にも指定されているが、
それに加えて公園としてもあり、
さらに最先端の研究の場としてもあることで、
幾つもの意味を持っていることの価値は大きい。
街の中には、
今すぐこれといって役にたっているわけではないが、
いざという時、或いはよく見えないがそのうち役にたつはずだという施設があってもいい。
それがその都市、国の力というもんだろう。
元安川
*お願い
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